2024年1月8日月曜日

『戦争が作った現代の食卓』

行軍中に瓶詰め食品が割れることにキレたナポレオンがアイデア募集して缶詰が生まれた、という話は有名である。現在でも兵站と軍用糧食(レーション)では(米軍では)重要な問題であり、研究開発が続けられている。そこから生まれた加工食品の中で、現在では身近になったものの例として、インスタントコーヒー、エナジーバー、レトルト食品、濃縮還元ジュース、プロセスチーズ、などがある。食品加工、菌を増殖させない技術、梱包などの技術は民間にも転用されて、加工食品がスーパーに並ぶ。だから、アメリカ人が日常的に食べるものはレーション的なものなのだ。本書ではそれらの保存食につかわれるテクノロジーを解説している。


 


 

 

 

 

 

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2 件のコメント:

  1. 震災の備えとしてのレーション。日本だと米とか袋麺を柱にしますが、欧米はどのようなものを一般家庭で備蓄するんですか?

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    1. クリフバー、パワーバーなどが一般的です。本書によれば、もともと戦闘糧食として開発されたものが市販されているとのことです。マカロニ&チーズ(に使われる粉チーズ)もレーション由来とのことです。

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