2023年12月30日土曜日

『オーロラ!』

現役の研究者によるオーロラの解説書。最近わかってきた、オーロラの発生原理がわかりやすく書かれており、各種予報データを解釈するために必要な基礎知識を得ることができる。また、オーロラにはいろいろな種類があることも興味深い。オーロラの発生は完全に解明されているわけではなく、最近わかったことも多い。それらは、各種ウェブサイトでも知ることができるが、本書は研究者が書いているので、最新の知見が盛り込まれていて興味深い。筆者はアウトリーチ活動にも力を入れているようで、本書も研究者としての生き方や苦労が書かれていたり、ツイッターアカウントも頻繁に更新されている。



2023年12月29日金曜日

Shopifyの買い物体験が良い

今年のブラック・フライデー・セールでアウトドア用品をいくつか通販で買った。ガレージブランドの小規模メーカー、ショップの場合、Amazon.comに出店してはおらず、自サイトでの販売となっていることが多い。自サイトで販売する場合、最近ではShopifyのサービスを使っていることが多いようだ。Shopifyはネット販売のバックエンドを提供するサービス。使い勝手が良かったのでメモ。


 

『はやぶさ2 最強ミッションの真実』

プロジェクト・マネジメントの成功例を語ったもの。プロジェクトを遂行していくための苦労や、勘所などがわかりやすく記載されている。計画段階、製造段階、運用段階と組織やスコープが変わり、筆者も立場が変わっていくことが臨場感がある。

 

 


 

 

2023年12月27日水曜日

フロリダでロケット打ち上げを見る

クリスマス休暇、ミネソタは暖冬で雪もなく、単身赴任者はすることがない。バケット・リストにある、ロケットの打ち上げを見にフロリダに行ってきた。ついでに日程を追加してフロリダ観光、キーウェスト、エバーグレーズ国立公園にも訪問。


Falcon9打ち上げ

 

2023年11月25日土曜日

アウトドア道具の工夫

アウトドアでは不便を楽しむとはいいつつ、いろいろな道具を工夫して便利に過ごすことも楽しみのひとつ。ショップに行けば専用品も売っているが、生活必需品ではないので、どうしても高くなる。

自分のスタイルにあわせた道具を工作して、それがうまく動く、というのも、また楽しみの一つ。Make Your Own Gear(MYOG)というらしい。そういうのがガレージブランドとして、新しいビジネスに育っていくのが、アメリカっぽい感じだ。

 

 


 

 

2023年11月22日水曜日

『#趣味で作る人工衛星』

書名のとおり、趣味で人工衛星を作る「リーマンサット・プロジェクト」の記録。たんなる物語ではなく、具体的な開発参考書(の入り口)的な技術的内容も書かれていて、とても良い。活動実績の紹介だけでなく、後半には模擬開発が体験できるようなチュートリアルがあったり、参考文献も充実している。これなら自分でも開発することができるだろう。

プロジェクト・マネジメントの読み物としても興味深い。新規性が高い趣味のプロジェクトにおいて、コロナ禍で3年でフライトモデルを作る。業務のプロジェクトがアレな状況からすると、驚きしかない。

 

 


 

 

2023年11月5日日曜日

冬キャンプ・燗銅壺

11/5から冬時間(Daylight Saving Timeの終了)。紅葉のシーズンも終わり、先週には初雪だった。季節的にも冬。

今年は一度も燗銅壺を使っていなかったので、キャンプに行ってきた。

 

 

2023年11月1日水曜日

タイヤ交換

駐在員は会社からリースカーを貸与されている。アメリカには車検というものがないが、会社規定により定期的にチェックしている。駐在も5年を超え、走行距離も5万マイルを超え、タイヤの溝が減ってきたので冬になる前に交換。ちょうどディーラーから3個買ったら1個は$1というセールが来ていた。

 

 

 

2023年10月24日火曜日

2023秋 ミネソタの紅葉とトレイル飯

2023秋のミネソタの紅葉ハイキングとトレイル飯の記録

ミネソタの秋は紅葉がすばらしい。例年、州の北から南まで色が移り変わるなかをハイキングしたりサイクリングしたりすることを楽しみにしている。ハイキングの場合は、途中で昼食を食べるのだが、スナックをかじったりガソリンスタンドで買ったパンを食べるのではなく、火を使って温かいものを食べるようにしている。主に調理器具とメニューについてまとめた記事。

 

2023年10月18日水曜日

『継続的デリバリーのソフトウエア工学』

現代的なソフトウエア・エンジニアリングについての書籍。書かれている内容は現代では共通認識となっているもので新鮮味がなかった。また、話が抽象的で具体性に欠ける。



 

2023年10月16日月曜日

部分日蝕 2023

2023年10月14日(土)、北米全体で部分日蝕が見られた。一部地域では金環蝕となった。ミネソタでは最大45%がぐらいの部分日蝕。しかし、天気予報は曇。実際に観測に出てみると、雲の切れ目から一瞬だけ、日蝕を見ることができた。

2024年4月8日(月)にも北米で日蝕が見られ、このときは最大で皆既日食となる。今回は皆既日蝕の予習、機材テスト、撮影練習、復習として、機材や知見をまとめておこう。


 

300mm OD=5.0の減光フィルタ

 

 

 

2023年9月24日日曜日

COVID-19 Vaccine Booster for XBB.1.5 2023 at CVS, MN

2023年9月、日本では第9波といっているが、アメリカでも9月から学校が始まり、人口密集地帯ではコロナ感染者の数字も増えている。また、シアトルでは空港などでマスクをしている人もちらほら見かける。ミネソタは過疎地域、とはいえ「検査しなければ陽性ではない」といって、症状があったり家族が陽性でも出社してくる人もいるので、自衛策は必要だろう。とくに後遺症(Long Covid)のリスクが低くない。自転車やプログラミングなどを趣味にしている場合、有酸素能力の低下やブレイン・フォグなどは避けたいものだ。

FDAがファイザーとモデルナでXBB.1.5株対応のワクチンを承認したので打ってきた。

この記事は2023年9月下旬時点での、ミネソタ、CVSに限定した話であることに注意してほしい。状況は地域・時期によって大きく異なる。




2023年9月12日火曜日

N.Cascades - Mt.Rainier - Olympic - Seattle

前に行ったグレイシャー国立公園の山岳風景が良かったこと、ショート動画でマウント・レニアの動画がたくさん出てくること、有休がたくさん余っていること、マイルが溜まっていたこと、などから計画。デルタ航空の場合、2023年から、マイルを貯めてステータスを上げてもラウンジが使えるわけではなくなったので、じゃんじゃん使った方が良い。出張で使っているhotels.comのポイントも換金率が悪くなる前に消費。

Boundary Waterだけだと州外に行っていないことになるので、通常の州外旅行を計画。

 


 

 

Seattle

旅の週末はシアトル観光。ミネソタからシアトルに引っ越した友人夫妻がご一緒してくれた。到着日は寒く雨の日だったが、この週末は快晴で非常に良い天気。シアトルの街は活気があって非常に楽しい。

 


 

 

 

Olympic National Park

5日目 オリンピック国立公園。

オリンピック国立公園は広く、いろいろな顔を持つ。太平洋もあるし、温泉もあるし、山や氷河もある。しかし、特徴的なのが温帯雨林もある。この多彩な環境は世界自然遺産になっている。

オリンピック国立公園のメインは北側のポート・エンジェルズからのレイク・クレセントやハリケーン・リッジらしい。しかし、山はたくさん行ったので温帯雨林地帯に行くことにした。西側にホー・レインフォレスト、南側にキノート・レインフォレストがあるが、ホーの方が人気があるみたい。門前町はフォークス。時間があれば海岸地帯も寄れるかも。

 


 

Mount Rainier National Park

3日目 ホテル〜マウント・レニア(サンライズ)〜ロッジ

4日目 ロッジ〜マウント・レニア(パラダイス)〜ホテル

 


 

 

North Cascades National Park

1日目 SEA〜ノース・カスケード国立公園(ディアボロ・レイク)〜ホテル

2日目 ホテル〜ノース・カスケード国立公園(カスケード・パス、サハレ・アーム)〜ホテル

 


 

 

2023年9月3日日曜日

「柿の種」が没収された話

前回の空港でのアルコールストーブ没収話に続けて、またもや没収話。

弊社の駐在員向けのサービスの一つとして、海外向けの日本食通販がある。アジアンスーパーで買うよりもむしろ安かったりすることもあるし、日本の食材は美味しいので、ときどき利用している。

何度も買っているものの一つに、亀田「柿の種」がある。小分けのパッケージになっていて、ツマミにもよいし、ハイキングなどの行動食としても便利。 アメリカでもアジアンスーパーで柿の種は買うことができるが、韓国産だったりして、食感がカリッとしていない。やはり亀田のがよいのだ。

 

2023年8月22日火曜日

Boundary Waters Canoe Area Wilderness

ミネソタでのアウトドア・アクティビティの一つの極である、バウンダリーウォーターズに行ってきた。情報収集、計画、装備、行動・生活・危機回避の技術習得など、集大成的な感じで達成感と満足度が高い。管理されたキャンプ場での不自由なおキャンプも充実していて楽しいが、身ひとつでバックカントリーに踏み入って自活するという経験もとても楽しい。

非常に特徴的で、ミネソタのアウトドアを象徴するような地域・活動であるが、日本語の情報はほとんど無く、この記事がその一助となれば嬉しい。

(めちゃくちゃ)長いが、計画編、行動編、まとめ、とわかれている。さらに別記事で持ち物編

 


 

 

2023年8月21日月曜日

Boundary Waters Canoe Area Wilderness(持ち物編)

バウンダリー・ウォーターズに行った時の持ち物の記録。

行程編はこちら

 

とても長いです。

 

経験値不足で余計な荷物が多かったりして最適化はまだまだだが、現時点でのキャンプ道具のスナップショット、または棚卸し。

改めて記事にしてみると、軽量にしたかったり、好きな道具を持っていきたかったり、料理もしてみたかったり。方向性が定まらず、雑多で無駄が多いことがよくわかる。

今回は、ある程度は、持っていかない方向で調整してみる。

また、事後の振り返りについても記してある。次回にむけて。

2023年8月13日日曜日

『胡椒 暴虐の世界史』

オランダ東インド会社、イギリス東インド会社を中心とした、西欧からの胡椒の取引と帝国主義、植民地など。『ダンピアのおいしい冒険』と時期や登場人物が一致する部分も多い。世界史は苦手な上に、年代、地名、人物など登場人物が多い。歴史書的な語り口で、物語的な盛り上がりは少なかった。

 

 

2023年7月25日火曜日

Camp - Split rock lighthouse State Park - Cart In

冬にスプリットロック・ライトハウス・州立公園をハイキングしたときに、キャンプサイトを発見。カートインだがスペリオル湖がよく見える素晴らしいキャンプ場。 夏に来たいと思っていた。カートインだと思って油断していたら、あっという間に週末の予約が埋まる。月曜日に有給を取得して日曜泊。

新しく買った機材やYouTubeで見かけた新メニューの実地チェック。

月が暗い時期を選んで訪問。湖面に映る天の川を撮影したかったのだが、曇&夕立。

前日と翌日は、近くでサイクリング。夏は35℃を超えてくるセントポール近辺よりも数度は確実に涼しく、快適。

 


 

 

2023年7月20日木曜日

2023夏 一時帰国

コロナの影響が無くなってからのはじめての一時帰国。

通常モードで、特記することは無いのだが、行動のメモとして。

 


2023年7月16日日曜日

メガネ修理

別記事で書いていたJINSで作った遠近両用メガネが、落とした時にヒビが入ってしまった。レンズの上側がメタルフレームで下側がナイロン糸で止められいるのだが、ひっくり返って落ちた時に、フレームがレンズに食い込んで、レンズの内部にヒビが入った感じ。

 


 

2023年7月11日火曜日

『地形で読み解く都市デザイン』

読む「ブラタモリ」。TV番組よりは硬い調子で、細かく書かれているので、好きな人は興味深く読めると思う。タイトルどおり、地形と都市との関係だが、縄文前期から近代に至るまでの、それらの変化をたどる旅でもある。川の流れと(自然のものだけでなく人工のものも)、海面の変化が土地を侵食し地形を作る。地形はたんなる起伏ではなく、水(飲用、農業用、水運)につながる。古井戸や神社が土地の歴史をたどる鍵となる。

 


 

2023年7月2日日曜日

『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』

友人からの推薦、新書。遅延したフライトの待ち時間で一気読み。

本書の冒頭にかかれているように、失敗から学ぶ。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。貴重なビジネス系の失敗学。筆者自身はTDKで当事者として記録メディアの撤退を経験。また、筆者の父からシャープの話を聞き取っていて、非常に具体的だ。当然、日本の現状は「日本すごい」「日本ダメポ」のような単純な話ではなく、複合的な要因なのだが、この40年の日本と世界の政治と経済の動きを振り返り、悪かったところを反省し良かったところに光を当てる。全体を通して目新しい意見ではないが、あらためて真摯に受け止めて、自分の考え方や行動を見直していくきっかけとなる。

 


 

2023年6月27日火曜日

『プログラマーのためのCPU入門』

ラムダ・ノートからの技術書。副題は「CPUは如何にしてソフトウエアを高速に実行するか」。近年のCPUはコンパイルされたマシン語の命令列をクロック毎に逐次的に実行するだけでない。数GHzでコアが実行されるがメモリや周辺機器へのアクセスはそれに比較して遅い。そのために、パイプライン化、マイクロコード、スーパースカラ、キャッシュ、マルチコアなど、様々な方法で速度のギャップを埋め、結果として高速にソフトウエアを実行する。ソフトウエアが高速に実行されるためには、とくに低レイヤーに踏み込む場合は、そのようなメカニズムと制約を理解してコードを書かなければならない。本書前半部は、だいたいの知識を持っていたので確認のために。後半のメモリーオーダーやアトミック操作については、あやふやな知識の再勉強のために。

 


2023年6月18日日曜日

ミネソタの夏は野外で夕食

Instagramのショート動画をめくっていると「ミネアポリスで行っておくべきテラスレストラン5つ」みたいなものが時々出てくる。ミネソタの夏はカラッとしていて気持ち良く、夕方の時間も長い。テラスレストランが流行るのも理解できる。しかし、そういったオシャレスポットは分不相応な気がする。屋内席はウォークインで入れるけれどテラス席や予約、というところも多い。

ウェブ連載『ぱられるシンギュラリティ』でも遊山箱や野燗炉といった日本風アウトドアが紹介されていて、気軽な外飯は良いものである。アメリカ風と比較して、日本風は箱庭的ミニマリズムが美しい。UL的でもある。

前振りが長くなってしまったが、金曜日の夕方は、日本とも会議が無い(日本は土曜日)、アメリカ人の社員はWork From Homeか来ても昼過ぎに帰る、翌日の弁当を作らなくて良い。クッカーを車に積んでおいて、近くのステート・パークに行って、夕景を眺めながら外食することにした。

 


 

2023年6月8日木曜日

Fulton Gran Fondo / Tour de Luce

毛色が異なる2つのサイクルイベント。いずれもサイクルイベントでレースではない。あるていど自転車に乗っているとイベントに参加したくなると思うが、それぞれ特徴があり、楽しめる。

 

 

2023年6月4日日曜日

Ax-man アメリカのジャンク屋

ジャンク屋という店がある。日本橋だとデジット(共立ではなく)、秋葉原だと千石通商とか日米商事とか。古い通信機や計測器の販売をルーツとし、それ以外の安くてノンジャンルなガラクタを売っている。うまくすると、ちょうど欲しい物が格安で手に入るが、どうしようもないゴミを買ってしまうことも。アメリカには軍放出品などをルーツとする同様の店があり、Ax-manはミネソタのジャンクショップ。古の計測器、理化学用品、アウトドアグッズ、部品などが売っている。こういうのが好きな人は好きだと思う。


真空管のラインナップ


2023年5月31日水曜日

US Bank ← Union Bank

私が渡米時は駐在員向けにMUFJ経由でUnion Bankの口座が日本に居ながら開設できた。しかし、昨今のUS銀行の状況でUnion BankがUS Bankに買収された。駐在員向けの便利措置がどうなるのかはわからないが、通常の口座移動手続きをしなければならない。

 

 

 

 

2023年5月22日月曜日

Exped WhiteOut 30S

先日のMidwest Mountaineering Adventure ExpoでEXPEDのダイニーマ防水ザック30Lの旧モデルがアウトレットで安くなっていたので購入。私の活動領域からすればオーバースペックであるが、カヌートリップに行く予定があることなどから。 アウトレットで外観は汚れがあったりするが、それぐらいでヘタるような素材ではない。

 

Expad WhiteOut, TheNorthFace, Ospray Stratos, Evoon


 

2023年5月18日木曜日

パスキー対応 - アカウント管理

2023年、最も普及してほしい新技術は「パスキー」なのだが、Google アカウントもパスキー対応したので移行。メインの環境がiPhoneとMacなので、iCloud経由でのパスキー同期となる。

AppleIDの認証も、物理キーを購入して、パスワード認証から物理キー認証に移行。スマホのIDは財産とも結びついているので、慎重な管理をしたい。以前から可能な場合はYubiKeyを使った2FAを設定していたのだが、AppleIDの場合はバックアップも含め2つの認証キーが必要なので追加で導入した。

米国でパスコード盗み見とiPhone盗難を組み合わせ、資産を盗まれる事件が多発

2023年5月14日日曜日

『戦争と平和 ある観察』

太平洋戦争を経験した筆者が、戦争と社会の観察を冷静な分析で記す。それらはきな臭くなった現代にもほとんどそのまま当てはまり、必要なところを引用しようと思ったら本文すべてになってしまいそうだ。本書の大きな主張の一つに、戦争は体験世代が引退したら再発する、というのがあり、それが戦争体験者である筆者に筆をとらせている。

本書は「観察」であり「提言」や「行動」ではないのだが、現代の社会情勢を理解するには必読だ。

阪神淡路大震災での筆者の体験、それと関連しての関東大震災や東北大震災についても多くのページがさかれている。


 


 

 

 

2023年5月7日日曜日

Optimus Crux Weekend HE Cook System

これまで主力で使っていたキャンプストーブの Jetboil Flash の代替機として Optimus Cruxを購入した。日本ではあまり販売されていないようだが、コンパクトでオールインワンのスタッキング、テフロンコーティングされたクッカーとフライパンのセット、クッカーはJetboilのような集熱フィンが付いていて、熱効率が良い。

なかなか良い品物である。動画を交えて使用感を紹介する。

 


 

2023年4月22日土曜日

『きみを死なせないための物語』

全8巻+補遺、完結済み。通常、漫画はこのブログには登場しないのだが、SF枠ということで。

少女漫画風の作画だが、中身は硬派SF。下にもあるように科学者が宇宙考証に参画し精密な設定のもとに書かれている。それだけではなく、その設定のもと、現代社会を生きる私たちの葛藤を浮き彫りにするような登場人物と物語の進行がすばらしい。

 


宇宙考証に本物の科学者が参画しているが、作品の根幹に関わるネタバレを含むので事前には見ないこと。そして、宇宙考証を読んだあとに、もういちど作品を読み直しましょう。

 https://www.comp.sd.tmu.ac.jp/ssl/kimi_storia/index.html



2023年4月16日日曜日

トマトとバジルの料理

暖かくなってスーパーに並ぶ野菜が春物になってきた。よく行くスーパーには、トマトの隣にバジルが置いてある。間違いない組み合わせ。以前、家で作ったら好評だったので、動画を撮影してみよう。 この週末は天気が悪く家に籠もっているのだ。

 

 

YouTubeのサイトに飛べば、4K高画質版が見れます。


2023年4月12日水曜日

金星とすばるの接近

2023-04-11 金星とすばるの接近があった。おうし座、すばるは黄道上にあり、金星に限らず惑星との接近はさほど珍しい現象ではない。すばると金星の接近も3年ぶり。一時的に冬も緩み、よく晴れていて、夕方の会議もなかったので、近くのインディアン・マウンヅまで観望に出かけてみた。インディアン・マウンヅは、ダウンタウン・セントポールの南西にある、ミシシッピ川沿いの丘(Bulff)で、STP地方空港を見下ろす位置にある。都市明かりの影響を受けるが、近くで西方の視界が良い観望地。


金星とすばる



2023年4月9日日曜日

『失敗の科学』

イギリス版『失敗学』。非常に読みやすく書かれている。導入として、失敗から学ぶ姿勢を第一にしている航空機業界と、10人に1人(アメリカの例)が医療ミスにあっている、権威主義的だとされている医療業界の比較。医療機器の開発において、患者に生じる危害の深刻さと、その発生確率から「リスク」を定義して、それを低減する仕組みが導入されている。しかし、えてして主観的で、忙しさやスケジュールから来る正当化(英語ではJustification)とのせめぎ合いになることもあるだろう。本書は、失敗に正しく向き合うことによって得られる成果について書かれている。そして粘り強くやり抜く力の重要性についても。

アメリカでは自己正当化はとても強い。「この問題について考えたいんだけど…」と言うと「いや私は悪くない」(なにも責任を問うているのでも非難しているのでもなく、問題を解決したいから相談にのってほしいだけなのに…)ということがよくある。物事を良くしたいという基本姿勢、結果として当人にも良いことがあること、をまず最初に理解してもらう必要がある。

じつは、以前に図書館で借りて読んでいたので、2周目。相変わらず、失敗にきちんと向き合えていないがために、失敗を繰り返している事例に遭遇し続けている。




2023年4月2日日曜日

『「集合と位相」をなぜ学ぶのか』

固くない数学書。タイトルのとおり集合論や位相論の解説書ではない。微積分の成立、フーリエ級数からはじまり、現代の数学が成立する歴史をたどり、その過程で、どのような必要性から集合・位相が生まれてきたのかを説明する。通常の教科書では、最初から抽象的な定義が降ってきて非常にとっつきにくい。しかし、それを歴史に沿って説明されると、成り立ち、必要性、使い方などの理解が深まる。解析学を厳密に定義するために集合論が作られた。しかし、そのカントール自身が実数直線Rと平面R^2の濃度が等しいことを証明してしまった。そこで、対応ではなく距離を定義し、その違いを写像の連続性に見出したのが位相論の成り立ち。その過程で抽象的かつ厳密に定められた集合と位相を用いて、数学が改めて記述・定義されるようになった。

 


数字であそぼ』に出てくる謎の用語がよくわかるようになるかも。


2023年3月24日金曜日

オーロラ大出現

条件さえよければミネソタでもオーロラを見ることができる。

過去にもオーロラに関する記事も書いているし、それ以外にも何度か見に行っているが(そして見れなかったこともあるが)、2023年3月23日夜、稀に見るオーロラの大出現があったので記録しておこう。

 

中央にカシオペア、左はペルセウス

画像はクリックすると拡大される

 

2023年3月12日日曜日

『BOM/部品表入門』

多くの著書・ブログを公開されている佐藤知一氏の著書(共著)。どれも非常に勉強になる。前に買ってあったのだが雪の週末にようやく読了。極めて実務的。小さい組織だと、BOMを作れという指令がきたら、なんとなく独自に考えてBOMっぽいものを作ることが多い。たいていの場合、自分が新しく考えるよりも、世の中で広く使われている方法をきちんと学び、適用して見て、改良していくほうが、結局近道になるだろう。 




2023年3月11日土曜日

『プロダクトマネジメントのすべて』

ビジネス書。内容はタイトルの通り。製品開発のための手法を広く浅くまとめてある。内容も平易。ネットで推薦されていたので買ってみた。ある程度、製品開発のリーダー的な実務をこなしてきた人が、振り返り・知識の整理・古くなった部分のアップデート、などの目的で読むと良いと思う。 



 

 

2023年3月7日火曜日

冬シーズン振り返り 2022-2023

今シーズンの冬は暖冬だったように思う。-40℃のような極寒の日もなかったし、冬なのに0℃を超えて雪が溶けることもあった。冬の終わりも例年よりも早いかな。個別のエントリーはアップしていないので、まとめて冬の活動について振り返ろう。

 


近くのSpring Lake Park Reserveにハイキングに行った時、太陽にハロ(内暈)が出ていた。冬はハロを見る確率が上がるので、それっぽい空の時は注意したい。写真は、だいぶ色合いを強調している。

 

 

2023年2月19日日曜日

冬ウォーキングと外メシ

今年は暖冬だ。今週も、平日は雨。週末も0℃を超える。雪が溶けて再凍結してアイスバーンみたいになっている。うまく冬遊びの予定を組むことができなかった。

YouTubeで雪の中で美味そうに飲んでいるキャンプ動画などに影響されて、昼間に近所を散歩して外で食べることにした。



2023年2月4日土曜日

『新しい世界を生きるための14のSF』

超分厚い。新人作家のアンソロジーなので14冊が1冊にまとまっていると思えば。

普段、自分では手に取らないようなものがサブスク的に供給されて読むことは興味深い体験だ。形としてはアンソロジーであるが、様々なSFのジャンルの解説にもなっている。新人作家の気合が入った表現も面白かった。とくに、切れ味の良いオチが優れる作品が多い。

 

 

 



2023年1月16日月曜日

運転免許証の更新

前回の運転免許の更新から約2年ぶり。記録が残っているってとても便利。通常は5年ぐらいあるみたいなのだが、駐在員はビザの関係などもあり、有効期限が短く更新が頻繁に発生する。忘れずに更新しなければならない。通常、2ヶ月ぐらい前に手紙が来るのだが、今回は会社の人事がアラートを上げてくれた。

 

 扉写真がなにもないので、Stable Diffusion(AI)で生成しておいた。

 

2023年1月15日日曜日

ミネソタで刺身用の魚が買える店

タイトルはSEOを意識してみたが、先日グループラインで回ってきた、鮮魚店「 Brookies Fish Market」で魚を買ってきて調理をした話。

 


 

2023年1月9日月曜日

一時帰国2022冬

2022年末から2023正月にかけて、日本に一時帰国。

状況や行動をメモ。

 

写真は、花手水。初詣に行った神社で手水に花が飾ってある。スマホで撮る時に上下反転してカメラを下側にして被写体に近づけると奥行きが強調される。