太平洋戦争を経験した筆者が、戦争と社会の観察を冷静な分析で記す。それらはきな臭くなった現代にもほとんどそのまま当てはまり、必要なところを引用しようと思ったら本文すべてになってしまいそうだ。本書の大きな主張の一つに、戦争は体験世代が引退したら再発する、というのがあり、それが戦争体験者である筆者に筆をとらせている。
本書は「観察」であり「提言」や「行動」ではないのだが、現代の社会情勢を理解するには必読だ。
阪神淡路大震災での筆者の体験、それと関連しての関東大震災や東北大震災についても多くのページがさかれている。
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