一つ前の本が、ビジネスサイドからのマンガの作り方だが、こちらは、漫画家側からのマンガの作り方。前者が広く薄く続けるという主張だが、こちらは意図的な技術を説く。超実力派として知られる、森薫、入江亜季による、画力ではなく、コマ割りなどマンガ特有の技法についての解説。自分でマンガを書くわけではないが、こういう知識があると、マンガを読むときの読み解きが深まるかもしれない。
一つ前の本が、ビジネスサイドからのマンガの作り方だが、こちらは、漫画家側からのマンガの作り方。前者が広く薄く続けるという主張だが、こちらは意図的な技術を説く。超実力派として知られる、森薫、入江亜季による、画力ではなく、コマ割りなどマンガ特有の技法についての解説。自分でマンガを書くわけではないが、こういう知識があると、マンガを読むときの読み解きが深まるかもしれない。
漫画家を育てる立場から、漫画をめぐるビジネスを大切にする。中心となるメッセージは「うちの会社で鬼滅の刃は作れますか?」という問いに対して「裾野ひろければ頂き高し」と答える。ヒット作を作るためには、多数の漫画を作り続けて、作家の独自性をサポートすること、ということだ。確率は低いが当たれば大きい。そういう投資を継続的に続けなければならない。
船便で本も届いた。IKEAの本棚 Billyを1.5本設置。段ボールに入りっぱなしだった本もすべて展開。いちど手放すと、二度と手に入らないことが多いので、本はわりと溜め込んできていたのだが、今回は、Billy 1.5本に入りきらない本は手放すことにした。
競技プログラミングを題材にした小説。おじさんがやっている趣味を女子がするという「擬人化」ジャンル。女子でないといかんの?スポ根せないかんの?と疑問が多い。文化系クラブのスポ根モノということで『ユーフォ』と近い雰囲気。
宇宙工学系大学1年程度の教科書的な本。啓蒙書とはことなり、数式で書かれているのできちんと理解できる。実際に宇宙機を作るわけではないが、わかりやすくまとまっていて、宇宙関係の記事を読むときだけでなく、SF的妄想をするときなどにも役に立ちそう。
にゃんこそば氏2冊目(前回は記事を書き忘れ)。なかなか挑戦的なタイトルだが、中身はロジカル。統計データを地図上にマッピングして考察してゆく。本書では都市経済にターゲットを絞っている。タイトルに「東京」とあるが、大阪、名古屋、福岡などの他の都市との比較、「格差」とあるが、データから読み取れる差について考察しているだけで煽るようなところはない。関東近辺に住む場合の街のイメージを理解したくて。すくなくとも住宅がとても高価なことは理解できた。
私の釣りの師匠であるBobさんの著書。ミネソタでは色々なスタイルの釣りができる。池でミミズを垂らしたらブルーギルが入れ食い。川では岸からまたはボートでバスやウォールアイ。冬にはアイスフィッシィング。
ミネソタ南東部に広がるドリフトレスエリアは石灰岩台地で、そこから染み出した湧き水がクリークという細い川を作り、トラウト(マス)がたくさん生息している。そこをテンカラという、リールを使わない竿+糸+毛鉤だけの日本の伝統釣法で釣るのが、私の最も好きなスタイル。道具が極限までシンプル。なのに、コツを掴むとよく釣れる。しかし、それらを知らないと全然釣れない。そういった知識と経験の開拓。さらに、トラウトは食べると美味しい。
そういった釣りを教えてくれた師匠のエッセイ。
日本からはamazon.co.jpで購入できる。
ポッドキャストで推薦されていた。校正に関する様々なテーマに関する本。校正者にたいするインタビューや実際の誤字、そこから深堀りして日本語や漢字の成り立ちについて、などの多様な話題。日本語についての興味が深まり、楽しく読める。
中国山地の分水嶺をネット地図でたどりながら、地形の成因を探る。従来は侵食と河川争奪によって中国山地の地形ができたと考えられていたが、筆者は隆起による新説を唱えている。学術的に、この新説はまだ受け入れられておらず、内容については、現時点では独自研究的な扱いであることに留意してお聞きたい。
とくにコロナ禍のときに自宅でパソコンでネット地図を見ながら研究したようだ。そのような楽しみかたもあるが、やはりフィールドに行ってその場で感じるものも多いだろう。
六甲山系の低山バリエーションルートが題材になっているが、サラリーマンの仕事や人間関係の苦しさを描いた小説。地理的に馴染みが深く引き込まれる。ストーリーはシンプルで展開もわかりやすく、一気に読んで楽しめる。
辺境ノンフィクション。イラクというと砂漠のイメージがあるが、チグリス・ユーフラテス川の下流は湿地帯となっている。文明の発祥であるシュメール・メソポタミアから続く生活スタイルを引き継いでおり、湿地帯というアクセスの悪さから現代文明から隔絶された状態になっている。情報がほとんど無い地帯に筆者が体当たりで潜入して行く感じが面白い。
装丁は分厚いが紙が厚いだけで読むのに時間はかからない。
探検的登山のノンフィクション。隅々まで開拓され情報化された今の世界で、冒険の意味を見出したい筆者の山行。内省的、修辞的な記述が多く、どこか「本多勝一」っぽい感じもある。著者の意図とは異なるかもしれないが、Google Mapsを開いて、ルートやそこからみた景色を想像しながら読むのも楽しい。
ボーイング社は、エアバス社の小型旅客機に対抗するために、かつ新規機種の開発コストを避けるために従来機の737を改造して737MAXという旅客機を開発した。従来はエンジニアリングと品質に重きをおいていたボーイング社だが、アメリカ流の株主利益を最大化させる経営方針のために設計力、品質管理がおろそかになっていた。そんな中で開発された737MAXは従来機を無理やり改造してセンサと制御で飛ばすようになった。しかし、その制御システムの不具合により737MAXは短期間のうちに2度も連続で墜落する事故を起こす。その調査の過程でスケジュールとコストを守るためにFAA審査での隠匿なども明らかになった。本書はそのような、エンジニアリングと品質ではなく株価を第一の指標としたボーイング社の経営方針の変化が、事故および結果としての企業価値の下落を招いたと指摘する。さらにそのような経営方針の源流はGEにあるとして、GE流のコストカット、選択と集中などの経営が他の企業にも影響を与えていると指摘する。
その後も、737MAXは非常ドアが吹き飛ぶなど、設計だけでなく生産、品質管理の低下も止まらなかったし新機種の開発という開発経験の蓄積もできない状態だった。2024年、技術系のCEOが就任して、信頼回復を目指すという、今後の変貌が注目されている。ボーイングだけでなくインテルも同様な株主至上主義的な理由で経営が低迷した後、CEOが技術系のパット・ゲルシンガーが着任して改革しようとしていたが、AI波に乗れず志半ばで去った。
前に読んだTSMCの本での主題が、技術的に最先端であること、顧客にフォーカスすること、台湾を守ること、台湾人の勤勉で低コストな労働力とサプライチェーンに支えられていること、であったことと比べて、対照的で興味深い。
友人の読書記録から興味をもったので。台湾人の筆者による半導体ファウンドリーのTSMCに関するビジネス書。歴史、業界、企業文化、経営方針などについて、当然、地政学についても、たっぷりと書かれている。台湾を守るものは軍事力だけではなく世界の要である半導体産業だ。繰り返し書かれていることに、TSMCのコアは技術集約型産業で比類なき競争力を獲得していること、そのエンジンが台湾人エンジニアのコストパフォーマンスにあることだ。台湾からみた世界情勢や日本・日本人についての記述も興味ぶかい。
技術に投資し人を鍛え競争に勝ち事業を育て報酬を払う、というサイクルを長期的に繰り返す、基本的だと思うが日本でそのような腰を据えた経営を実行できている会社がどれぐらいあるか?アイデア+プレゼンで一発当てたいみたいなのが多すぎて中身がないように見えることが多い。
追記: 本書中に、TSMCとの合弁会社がアリゾナに建設中という話が何度も出てくるが、アメリカの人件費の高さに関する懸念も何度も出ている。タイムリーにも、トランプ氏が「『台湾が半導体産業を奪った』米国に取り戻す」と語ったそうだ。
分類としては歴史書。タイトルのとおり、これまでに経験した7つの技術革新とそれによる社会の変化を説明している。 そして最終章ではAIが人類にあたえる影響について論じている。個人的な想像や推測ではなく、これまでの技術革新を参照しながらAIの発展と社会の変化を考えている点が他のAI論と比べると良い。