2022年末から2023正月にかけて、日本に一時帰国。
状況や行動をメモ。
写真は、花手水。初詣に行った神社で手水に花が飾ってある。スマホで撮る時に上下反転してカメラを下側にして被写体に近づけると奥行きが強調される。
状況
アメリカでは、感染者数は横ばいでインフルも増えてきているが、ほとんど気にしている人はいない。職場でも感染報告はときどき聞くが、マスク着用率は飛行機で1割ぐらい。日本では第8派が盛り上がっているが行動制限は事実上無い。こちらも職場での感染はときどき聞く。年明けにコロナ死者が過去最多を記録。人々の関心は薄れているが、行動制限をしないことによって感染者・死者は確実に増加している。
入国に関してもワクチン接種証明だけで、入国時検査も隔離も交通機関の利用制限も無い。後述のアプリで、かえって便利になったぐらい。
年末年始にかけては飛行機の予約が取りにくい。2ヶ月ぐらい前にチケットを予約したが、往路便は土日便が高騰しており金曜出発。復路は日曜出発便が予約できた。
Visit Japan Web
日本入国に必要なものはワクチン接種証明書のみでPCR検査は不要。前回帰国時はMySOSというアプリだったが、今回はVisitJapanWebというウェブアプリ。検疫に関してはパスポートと接種証明書の事前アップロードでOK。画面が青色になっていれば、実際にQRコードをスキャンされることなくパスポートチェック〜手荷物受取まで非常にスムーズ。
税関申告もVisitJapanWebに統合されていてQRコードが表示される。しかし、事前登録をしておいても、税関手前のキオスク端末でQRコードのスキャン、パスポートのスキャン、顔写真のスキャン、さらにゲートで顔認証と、あまり便利になっていない。さすがお役所仕事。
HNDの、国内線乗り継ぎ専用の保安検査ゲートが閉鎖されていて、一般のシャトルバスに乗って一般の保安検査ゲートに並ばなければならなくなっていたのが地味に不便だった。なれない訪日外国人などは、対応できるのだろうか?
往路フライト
今回は往復ともシアトル経由。MSPは、ほぼ始発。前日から雪が降っており、飛行機の雪落とし、滑走路の除雪などで1時間程度出発が遅れた。最近はマイルが溜まってステータスアップして、国際線の時はデルタのラウンジを利用できるようになったのだ。しかし、2月からはステータスではラウンジは利用できず、 デルタ・クラブワンの入会(支払い)が必要とのこと。残念である。
機内食の食器がプラスチック製ではなく木製だった。SDGs。
除雪マシン |
グレーシャーNP付近 |
シアトル近郊、Mt.Rainier |
日本のコロナ対策
アメリカでは、ほとんどコロナ対策をしていないが(でも感染者は出ている、しかし、あまり重症化しないので放置、重症化した人は運が悪いね、ぐらい)、日本ではいろいろやっている。
どこでもマスク。室内、とくに会議室などの狭い室内で会話する場合はマスクは効果があると思うが、ほとんどの人は屋外でもマスクをしている。科学的にはあまり意味がないだろう。寒いから?花粉対策?「マスク警察」でもいるのだろうか?
入店前検温。有症者は自宅療養というのはコロナに限らず基本だと思うのだが、基本的に自己申告・自己の良心頼み。そういった意味では検温スクリーニングで発熱者を室内に入れない、というのはある程度の効果があるだろう。ある程度、というのは、未症状・無症状感染者も他者感染能力を持つから。
「検査してないからコロナではない」といって発熱も咳もあるのに出社する人を防ぐためにも検温スクリーニングはあったほうが良いだろう。
しかし、赤外線体温計の精度は、実際に確かめてみると怪しいものだ。いったん数字が出ると小数点以下まで信用してしまうというのは、誤差と有効数字の概念(中学で習ったはずだが)がないと、しょうがないのかな。そして、人体の構造を知っていれば、額部ではなくそれ以外の箇所で測定した精度は、さらに無意味であることはわかるだろう(ときどき、手の甲や胸部皮膚などで測ろうとする人もいる)。
入店前の手洗い、消毒。店に入る時に消毒するように求めている場合が多いように思う。他者利益のためには、他人が触れるかもしれない店内に入る前に消毒しておく、というのが意味があるかもしれない。しかし、自己防衛の観点からは、店から出る時に、なにかを触った手を消毒するほうが理にかなっている。
同様の「他者への奉仕精神」は勤務先の社員食堂でもある。机をアルコールで拭くのだが、机を使用前に拭くのではなく、使用後に拭くのである。自己防衛・自己責任という意味では当然、使用前に拭くべきだが、使用後に拭くことをルール化してしまうことは、「日本的」だなー、と思う。
日本の勤務先では、コロナに感染したら、出社停止、なだけでなく、5日間の業務停止(在宅勤務も不可)という謎ルールがある。 これは、ダメなルールの典型例。仕事が遅れるから、と感染疑いでも検査をせずに、それがバレないように出社する、そして感染拡大、という行動を誘発してしまう。コロナに限らず、体調が悪かったら安心して休めるようなルール設計が必要だ。
ホテルのカフェテリアでの朝食は、料理を取る時にビニール手袋をしなければならない。食材を手で触るわけではないので、これも謎。取りに行く前、食べる前にきちんと手を洗えばよいだけでは?「右に倣え」的な「我慢をしている方が偉い、競争」的なものを感じる。つまりは、先の大戦時の「欲しがりません勝つまでは」と同様の精神だろう。 タモリが「新しい戦前」と発言したらしいが、そんな空気感がある。
復路フライト
復路はITM(伊丹)→HND(羽田)→SEA(シアトル)→MSP(ミネアポリス)。
HND→SEAは順調に飛んで定刻通り0920着。SEAでは(最近はどこもそうなのか?)入国審査の前に荷物を受けとるようになっていた。ほぼ同時刻に成田からの便も韓国からの便も到着。荷物受け取りで手間取り、さらに、入国審査も相当並ぶ。その後のセキュリティチェックも同様。というわけで、1135発のMSP行きに乗り遅れてしまった。2時間のトランジットでは厳しかったようだ。ラウンジの受付で相談して、次の便に変更手続きをしてもらう。そのままラウンジで昼食。結局、トータルで26時間の旅になってしまった。
以下、日本でのアクティビティ。
カメラ修理
前回、ハイキングに行った直後、突如カメラの電池が入らなくなってしまった。ちょうど日本帰国のタイミングもあり、(私は横浜に出張があったので)妻に頼んで、梅田のサービスセンターに持ち込んでもらった。当初は、基板交換(4万円ぐらい)を想定していたのだが、実は電池の充電不良とのこと。サービスセンターの充電器で充電したら、カメラは正常に起動。どうせ劣化しているので、充電器だけでなく充電池も購入。ついでに、センサクリーニングも依頼(これは工場送りではなくサービスセンターでの作業なので翌日上がり)。買ってから一度もメンテナンスシておらず、さらに、主に屋外のフィールドで使用していたので、かなり汚れていたとのこと。良い機会である。
思わず「新機種(EOS-R6II)を買うチャンス」とも頭をよぎったが、あまりにも高額なため、断念。復活できてよかった。
メンテナンス後、ご親切にもカメラのファームウエアが1.1.3にバージョンアップされていた。カメラと併用しているMagic LanternのEOS 70D対応が1.1.2までで、本体FWが1.1.3だと起動しない。1.1.3の変更内容が脆弱性対応、とのことだったので1.1.2にダウングレードする。手元に残していた1.1.2のファームウエアをSDカードに書いて、本体に挿入、メニューからファーム更新。これで、Magic Lanternも使えるし、本体もきちんと起動するようになった。
すばらしい。
ちなみに、本家サイトからも1.1.2, 1.1.3の両方ダウンロードできる、これも良いこと。
しかし、Magic Lanternも更新が止まって、レポジトリも死んでいるので、化石化したプロジェクトになってしまった。MLで便利になるのだが、本体ファームウエアが高度になりすぎて、OSSでは対応できなくなってきた、ということだろう。
映画
日本に帰国したときの楽しみの一つが映画。『すずめの戸締まり』高槻のシネコンで一番大きい劇場での上映だったが、そこそこ人が入っていて、まだまだ人気が続いているようだ。登場人物の行動や動機については不明瞭だが、物語としてのリズムや、映像と音を使った感情の盛り上げ方は素晴らしい。
書店
ネットでも本は買えるが、リアル書店でパラパラとめくって新しい本と出会うのも素晴らしい体験だ。大阪では梅田のマルゼンが大きい。コンピュータ書籍、理系書籍のラインナップも良い。マンガフロアでの推薦が、キャンペーン的なものではなく、とてもマニアックなのもよい。
オジサンが女性に擬人化して趣味を語る系の本、鉱物採集バージョン。昔、化石・鉱物採集をしていたこともあり、面白そうだ。関西では二上山のガーネット、宇治田原の化石が代表的な採集場所。
アメリカでは車通勤なのでPodCastをよく聞くが、一時帰国中は飛行機の待ち時間だったり、家でゆっくりしているときに、積んであった本を読む機会が増える。読書メモは別記事としてアップしてある。
自販機
今回の一時帰国では前回よりも、オモシロ自販機を見かけることが多かった。流行っているのか?キャッシュレス(ICOCA決済)、労働者不足などの社会情勢の変化を反映しているのだろうか?
冷凍料理 |
肉(ガチャ付き) |
ギョウザ |
冬用ズボン
これまで、冬用ズボンとして、ユニクロの綿入りを使っていたのだが、いいかげんボロくなっていたので交換。またもやユニクロ。他にも、山用としてコアノパンツ、キャンプ用としてダウンパンツがあるので、汎用としてはこれで十分だろう。
アウトドア・ジャケット
結婚周年記念ということもあり、互いにアクセサリーでも買おうかと思ったのだが、ふたりとも、その手のものには縁遠く、すこし良いグレードのジャケットを買うことにした。デザイン、色合い、機能性などからMammutのソフトシェルジャケットにした。通気性、透湿性があるが防風・撥水でしなやかな素材。幅広い温度囲とアクティビティレベルに対応できる。周年記念なので妻にも同ブランドの似たようなものを購入。
ネタTもBoothから購入。夏にビールを飲む時用に。 SuzuriやBoothなどの同人グッズビジネスもだいぶ普及してきたように思う。
充電器
AnkerからGaN Prime, GaN Prime2というシリーズの充電器が発売された。これまでのUSB充電器とは頭ひとつ秀出ていて、小型であることが特徴。これまでも出張用に多用途充電器を使っていたが、入れ替えてAnkerのGaN Prime/2で揃えてみた。
Anker 735 GaN Prime 65W
USB-A x 1, USB-C x 2。プラグが折り畳めて、小型。多出力で汎用性が高い。これの良いところは、各ポートにインテリジェントにパワーを分配できるのでiPhoneとMacBookAirと会社PCを同時に接続できる、ということ。65WなのでスマホとノートPCの同時充電も余裕である。計測してみたところ、会社PCは20V×1.5Aの30Wモードか20Vx2Aの40Wモードで充電している。65Wであれば余裕だ。
Anker 713 NanoII 45W
1ポートしか使わないのであれば小型の45W。一昔前のUSB-A出力の5V 2Aぐらいのサイズ感でUSB-C x1 の45W。ノートPCでもスマホでも。 バックアップ用として。
たいがいの用途であれば、この2つのうちどちらかで間に合うだろう。
Anker 733 GaN Prime Power Bank 65W
ACアダプタとバッテリーが一体になったもの。バッテリー容量は10000mAh、電力供給性能は735と一緒。モバイルバッテリーからノートPCを充電できるのは魅力だが、持ち運ぶには大きすぎる感が。キャンプなど専用だろうか。会社PCは1h30mでバッテリーが切れるが、MacBookAirは二泊三日ぐらいだと充電不要。
ケーブル
入力側がUSB-A/C, 出力側がUSB-C, Lightning, USB-MicroBのマルチケーブルを2本。機内や公衆チャージャー用にUSB-C〜Lightningのケーブル、PC用にUSB-C〜USB-Cのケーブルがあれば、マルチ充電も含めて不足は無い。今回は長期なのでUSB-C〜MagSafe(MacBookAir)も。
マルチポートHUB Anker 555
USB-Cにつないでいろいろできるやつ。少し大きいが、何でも対応できることを優先。USB-A, HDMI, USB-C入力、USB-C出力、SDカード、Etherなどが付いているものを出張時は持っていく。
帰国、出国色々大変でしたね。ところで朝食会場での手袋の件。アルバイトしていたホテルでは、手のひらをかざすとナイロン手袋に空気が充填され自動的に手の差し込みを補助する装置がありました。ものづくりの得意な国、なんでも商売できるもんだと感心した次第です。
返信削除食品加工場などでは元から需要があったのかもしれませんね。どこに商売のネタがあるのかわかりません。
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