Fulton Gran Fondo / Tour de Luce

毛色が異なる2つのサイクルイベント。いずれもサイクルイベントでレースではない。あるていど自転車に乗っているとイベントに参加したくなると思うが、それぞれ特徴があり、楽しめる。

 

 

 

Fulton Gran Fondo

例年、5月第一週の土曜日、日本でのゴールデンウィークの終盤に開催される。Fultonというブリュワリーが主催なので、ゴール後はビールで楽しむ。ミネソタの5月上旬は寒く、この年は雨が振っていた。出発地点が市街地なので、第一エイド(英語ではSAG: Support and Gearが本来の意味だが、ダレるの意味もある)までの前半は、警察の協力で交通封鎖で集団走行で進む。交通封鎖が終わっても、第一エイドまでは信号分断はあっても、集団走行で楽々。しかし、冬の間の除雪作業で市街地の道路は穴ぼこだらけ。パンクしてしまい、集団走行にはついていけなかったので自走で。途中、こぼれてきた人に追いつくがペースが合わずに追い越しながら。第一から第二エイドまでは小集団で進む。郊外の畑の中をアップダウンしながら。エイドで提供される補給食は飲み物、フルーツ、スナックぐらいで参加費には見合わないように思う。序盤の集団走行の体験、および100マイルを走ったことがなければチャレンジの口実、には良いと思う。第二エイドを出発したあとは雨が降り出す。ペースが合うグループと合流して、省エネでゴールまで。

今年の景品は、10% OFFのグロウラー。あまり使い道が無い景品に比べたら、使い勝手は高いと思う。すでに3回、詰替に行った。

Tour de Luce

Pizza Luceというピザ屋が主催のイベント。Twin Cities周辺にあるピザ屋を巡るイベント。アプリが提供されて、ピザ、ビール、その他が、各店舗で食べられる。ルートは決められておらず、好きなピザ屋を好きなペースで好きなルートで回る。6月の第一週に行われる。5月とは違って6月は日中は30℃を超える。暑さを避けるために早めの出発が良いだろう。

Fulton Gran Fondoとは異なり、エイドの食料は充実している。参加費が30$であることを考えると非常にコストパフォーマンスが良い。たぶん、消費カロリーよりも摂取カロリーが大葉はに上回る。初心者を含む比較的大人数のグループで参加。わいわいとのんびりと楽しめた。

Tour de Luceのコスパの良さとして、宣伝だから儲け度外視、というわけではなく理由があると思われる。ルート案内の掲示板が無いこと、アフターパーティがないこと、があるだろう。ルート案内の標識は看板の費用と設置・回収の人件費がかかる。Tour de Luceはスマホアプリでユーザがルートをプランニングするので不要。アフターパーティも、通常であれば会場を設置してバンドを呼んでフードトラックも呼ばなければならない。ピザ屋であれば普通に店が使える。通常のロングライドイベントであれば、それらがセットなのだが、うまく考えられたビジネスモデルだと思う。

 

Tour de Pepin

今年は参加していないが、Tour de Luceと同時期にTour de Pepinというイベントもある。詳細は過去の記事を参照して欲しい。特徴は、基本的に湖の周りの平坦で、前半は補給所の数も多い。最も簡単に走れる100マイルなので、挑戦してみたい人はまず初めにやってみるといいと思う。