2023年8月21日月曜日

Boundary Waters Canoe Area Wilderness(持ち物編)

バウンダリー・ウォーターズに行った時の持ち物の記録。

行程編はこちら

 

とても長いです。

 

経験値不足で余計な荷物が多かったりして最適化はまだまだだが、現時点でのキャンプ道具のスナップショット、または棚卸し。

改めて記事にしてみると、軽量にしたかったり、好きな道具を持っていきたかったり、料理もしてみたかったり。方向性が定まらず、雑多で無駄が多いことがよくわかる。

今回は、ある程度は、持っていかない方向で調整してみる。

また、事後の振り返りについても記してある。次回にむけて。


持っていく荷物は3つにパッキング。リュック、IKEAバッグ×2。このチャック付きのIKEAストレージバッグは、アウトドア用品をガバガバ詰め込んで車載したり運搬したり、非常に便利。強度はいまいちだが軽くて安い。しかし、最近廃番になったみたい。

専用用具としてPortage Packというバックパックがある。カヌーを背負った時にじゃまにならないような横長型のもの。今回は専用品は使わない。積載物はIKEAバッグに入れてロープで挺に固定しておく。


1つ目のIKEAバッグはキャンプ用品+釣具。


テント、寝袋、スリーピングパッド。すべて謎中華ブランドAmazon.com経由。枕やタオルは衣類の方に。寝袋は圧縮袋で圧縮してある。さらにビニール袋に入れて防水するつもりだが、衣類のウォータープルーフに入れたほうがいいかも。

机、椅子。机はSOTOのフィールドホッパーにしとけばよかったのだが、よく似た安いやつ。ステートパークのキャンプサイトとは違い、ピクニックテーブルは無いのでテーブルを持っていく。椅子もジェネリックヘリノックス。背もたれのある椅子で体を休めたい。

釣り竿、網。予定ではWalleyeを釣って食べるつもり。網は折りたたみタイプ。釣れたら、というのもあるが、非常時にビニール袋を被せてパドルの代わりにする、という意味もある。

釣り具。ルアーはフローティング・ミノー。巻くのをやめると浮くので根掛かりが少ない。Walleye Nationというブランドのイエローパーチ柄。スプーンもいちおう。

ソーラーランタン。トイレットペーパー、ウエットティッシュ、キッチンペーパー、使い捨てまな板、アルミ箔、追加のジップロック(写真では畳んでジップロックの中)。

ソーラーランタンは小型のタイプもあるが、少し大型だけど充電できるタイプにしてみた。ソーラー専用タイプは小さくて軽くてよいが、充電管理がよくわからないのが不安。このような提灯ランタンタイプは光の広がりが良い。

トイレットペーパーは芯を抜いてジップロックに。首から下げれる紐をつけてある。防水になるし置く場所がない時に便利。お気に入りのMYOG(Make Your Own Gear)。

使い捨てまな板はYouTubeで見たのだが片付けが楽でよい。

ロープ類。長さ、太さを色々。

右下のはゴム紐(バンジーコード)に棒とコードストッパーを付けたもの。いろいろなものをくくりつけたりするのに便利なキット。竿とかオールを挺にくくりつけることを想定。こういったものを手作りするために、ロープだけでなく、ゴム紐やコードストッパー、ミニカラビナなどの小物をストックしてある。

キャンプ道具類。ビニール袋に入れてまとめる。メスティンセット(後述)、オプティマスセット(後述)、シェラカップセット(後述)、アルストセット(後述)、サーモスの保冷缶、ホットサンドメーカー。着火剤、まな板、薪割りナイフ、火ばさみ、グローブ。 

ホットサンドメーカーはテフロン加工されていて1人用にちょうどよいサイズ。フライパン代わりに便利。

メスティンセットの中身。基本的にダイソーの1.5合テフロンメスティンを核に、それにフィットするやつをいろいろ詰めている(中身も主に100均)。飯炊き(炊き込みでも1合までいける)、パスタ、スープ、揚げ物など、メインの調理器具。

弁当袋(飯の保温用)、蒸し網、焼き網(自作)、ミニまな板。

インナーケース、中には、スクレイパー、ダイソー箸(ステンレス)、モンベルカトラリー(折りたたみ箸、箸先の代わりにフォークやスプーンの先を付けられる)、箸置き、しゃもじ

お玉、ポケットストーブ(中に固形燃料、ライター)、ミニ・アルコールストーブ(炊飯用)、風防、鍋つかみ。

ジップロックに、スティックコーヒー、砂糖、コーヒーフィルターなど。

オプティマスセット。JetBoilみたいにフィンがついていて早く湯が湧く。蓋はフライパンやシェラカップ的に。テフロン加工されているので片付けが楽。バーナーは折りたたんで250のOD缶のくぼみにフィットする設計。隙間にコーヒードリッパー。缶のスタビライザー、着火フリント、外側に風防もセット。詳細は別記事。JetBoilは機能が重複するので、ほぼ退役。

シェラカップセット。ほぼ100均。スタッキングあそび。今回はオロシ金とスフォークは持っていかない。

アルコールストーブセットは、せっかく買ったが、機能がオプティマスと重複するので持っていかないことにした。趣味的に近場に行く時や、荷物が多くなっても良い時に活躍してもらおう。

 

ここまでがIKEAバッグ1。

 

次がIKEAバッグ2。水と食料。実際には水は増えるし、レンタル道具もあるので、1つ目のバッグに余裕はあるが2つ目のバッグに分けている。

水関係。すべて丸めてあるが、実際は水が入る。

プラティパスのバッグ(900mL)、ダイソーのバッグ(2L)。Sawyerマイクロ・スクイーズとバッグ。ダイソーの防水袋(洗い物用)、ペットボトル。Sawyer、プラティパス、(ここに取り置いてある)ペットボトルはネジ径に互換性がある。ポピュラーなミニに比べてマイクロ・スクイーズはろ過スピードが早く、注射器がなくても浄水ボトルを繋げてバックフラッシュ(逆向きに通水してフィルタを洗浄する)が可能なのが良い。バックフラッシュのためのカップリングは小物入れに。

食料。防水機能を失った古いウォータープルーフにまとめる。

朝食×2。コメ2合、ふりかけ、味噌汁、卵、スパム。コーヒー(実際は豆を挽いてジップロックに詰めていく)。

夕食×2。アルファ米+レトルトカレー、ドライフード、魚が釣れたらKALDIの香草フライキットで焼く。

昼食×3。棒ラーメン、素麺、サッポロ一番、ドライフード。 行動食にナッツと羊羹。

晩酌用に375mLのプラボトルに詰めたウィスキー、レモン汁。ビーフジャーキー、柿の種、ツナ缶。ビールももっていきたい。

オリーブオイル(小さいペットボトルに)、濃縮めんつゆ(小さいペットボトル)。

こういうときのために、小さいペットボトルや、なにかが入っていたジップロックをストックしている。市販品なら、ナルゲンの1oz(30ml)、2oz(60ml)が信頼性と汎用性が高い。

ダイソーの調味料キットに調味料(塩、胡椒、ホリニシ、山椒、スパイスキット)、ラミネートのマヨネースや醤油、味噌汁。これはウォータープルーフに入らないのでメインのリュックに。調味料はいつものキャンプキットなのだが、今回は多すぎる気がする。魚がたくさん釣れた時のために。

 

ここまでIKEAバッグ2。

 

ここからメインのリュック(ExPed WhiteOut 30S)。防水なので、濡れたら困るものを入れる。


温度計+ミニ磁石。熊鈴。

肩ハーネスにボトルホルダー(自撮り棒など)。カラビナナイフ、磁石で外れるやつに小型の熊スプレー(上述のバンジーコードでくくる)。腰ベルトにポーチ(スマホ、GPS、行動食など)。

ExPed Splash15。15Lの防水スタッフザックに紐がついていてリュックにもなる。身の回り品を二重防水。外観は紺+茶色の紐、色が良い。内側は中身が見やすいような白色。マップ、ナイフ、バッテリー、エマージェンシー(黄色の)、衛生キット(後述)、小物類(後述)。

ナイフは、雑に使う用にカラビナ付きのプライヤータイプ(ジェネリック・レザーマン $15ぐらい)と、バックアップにビクトリノックスのマルチナイフ。スパイダルコはウォールアイが釣れたら捌く用に。

衛生キットの中身。虫除け、消毒、日焼け止め、リップクリーム、歯ブラシ。オテフキ、ゴミ袋、防虫ネット、手袋や消毒液など。

小物ポーチの中無。ゴールゼロのランタン。Black Diamondのヘッドランプ。ヘッドランプに被せるとランタンになる白いランプポーチ。予備電池。ナイフシャープナー、マッチ、ライター(テープを小巻に)、フェロセリウムロッド、ターボライター+ガス缶からのアダプター、着火布など。

普段は仕事カバンのITポーチに入っているマルチ充電ケーブルも追加で持っていく。

ヘッドランプの選定基準はは天文用の赤ランプがあって、不用意な点灯による消耗を防ぐロックがあるもの。これは単4(AAA)×3本のタイプだが、最近ではPetzlのcoreシリーズのようなの充電池も単4も使えるタイプも良いね。


マップキット。防水紙のものとバンダナタイプ。バンダナタイプの地図は記念品的に普段使いもできるし非常に良いアイデア。ちゃんとしたコンパス。予約などを印刷した紙類。

衣類用の防水スタッフ。20Lなので、まだまだ余裕。着替え(1日分)、靴下は2日分、短パン。グローブ。枕、タオル、手ぬぐい。かっぱ。帽子。サングラス。手ぬぐいは、軽くてすぐに乾くのでアウトドアシーンでは便利。

 

 

これらをExPed WhiteOutに詰める。

Splashはサブバッグとして取り出しても使うことを想定。


今回、月が暗い時期を予約したし、オーロラも期待できる。また、天気も悪くなさそう。詰めてみたがバッグに余裕はある。しかし、悩んだあげく、カメラは持っていかないことにした。水没リスクがあるし、生命維持の方にフォーカスしようと思う。カメラを持っていくとしたら一番の目的は星景。本体+24/1.4+三脚。そこに、日中用に標準ズームと動物用に望遠とかなると、とても大きく高額になる。標準ズームは携帯で代替可能。望遠は画質を諦める。星景は目で楽しむ。

同様にパソコンも持っていかない。どのみち圏外だしね。


振り返り

実際にどうだったを振り返っておくことも大切だろう。

 

MPOWEREDのソーラーランタン

太陽で充電して、ランタン&モバイルバッテリー兼用という商品。実際に太陽電池で携帯電話に充電できるようになるには、丸一日晴天下においておいても難しい。事前にUSBで充電しておかなければならない。太陽電池の大きさと効率を考えればしょうがない。しかし、ランタンとして使うと非常用バッテリーとして役に立たない、また、非常用バッテリーとして使いたいときはランタンとしての使用を控えなければならない(太陽電池での継ぎ足し充電は微量)ということから、コンセプトが微妙である。

大きな欠点として残量表示が不正確。半分あると思っていても携帯電話をほとんど充電できずにOFFになってしまったり、まだあると思ってランタンとして使っていたら突然消灯したり。モバイルバッテリーを持っていき、バックアップとしてランタン兼バッテリーをもう一つ持っていくというコンセプトはよいと思う。太陽電池抜きで、大容量で信頼がおけるランタン兼バッテリー、という商品がよいように思った。

 

バンダナ地図

紙の地図よりも取り扱いが格段に楽。丸めてポケットに入れておいて、すぐに取り出せる、というのは良い。事後にも記念品的に使いまわしができるのも良い。利便性が高かったのがスマホのGeographicaというオフライン地図アプリ。紙の地図は詳細確認用、物理コンパスは使用しなかったが、やはり持って置くべきであろう。


携帯座布団

以前、近所の川でカヌーを借りたときは、アルミの2シーター。座面もアルミで座っていると尻が痛かった。今回100均の携帯座布団を持っていたが、レンタル品の座面は布張りで座り心地がよい。結局、座布団は不要だった。


アルコールストーブセット

持っていかなかったのは微妙。ガスストーブを使おうとしたとき、Oリングが汚れていたので液漏れが発生した。幸いにも掃除したら使えるようになったのだが、バックアップの熱源が無いことのリスクを感じた。炊飯セットに固形燃料と小型のアルコールストーブは入っているのだが、調理用にはEVERNEWのアルコールストーブが望ましい。かさばるが軽量なので、持って行っても良かったかもしれない。

軽量化のために、一物二役、というコンセプトがあるが、重要なものはバックアップを、という考えも大切。 


今回、2+1+0.7+0.5=4.2L持っていった。さらにビールを350mL×4。重い。過去のデータから1泊のキャンプで水2Lで十分だった。今回は2泊で、持参した水が500mLぐらい余った。ほぼデータどおり。浄水器は不使用。せっかくなので水を減らして浄水器を使う前提でやってもよかっただろう。北のバーチレイクの水は透明できれい。南のエンサインレイクの水は若干赤みがかかっている。


食料

直前に不安になって、行動食的なナッツを追加したが、同じ味ばかり増えてダメなパターン。そもそも漕いでいる間は不安定にもなるし行動食を食べる余裕はあまりない。水分補給ぐらい。ナッツがかなり余った。柿の種には結局手を付けていない。

13〜14時ぐらいにキャンプサイトについて昼食。初日は袋ラーメン、二日目は素麺。棒ラーメンは3日目の昼食の予定だったが未消費。

その後、釣りに行ったりのんびりしたりして18時ぐらいに夕食というパターン。

夕食はストックしてあった、洋風ドライフードを消費。魚は釣れなかったので調理はせず。尾西の白飯とレトルトカレーのセットは非常食という位置づけで未消費。

朝食は計画通り、固形燃料とメスティンで白飯を炊いて、味噌汁、スパムエッグ、コーヒー。コメは通常時は一食0.5号、運動前なので0.75号にしたがちょうど良い分量。

釣具

今回はルアーロッドとルアーを持って行った。しかし、ウォールアイ釣り、ルアー釣りは初心者であり、魚が釣れる気配がない。時間帯・ポイント・魚探・経験、あらゆるものが不足していた。持って行かなくてもよかった、ではなく、なにごともトライしてみるべきだな、という感想。

 

椅子&ローテーブル

半日漕いで、とくに肩と背中が疲れる。背もたれがある椅子に座ってリラックスし景色を眺めながらビールなどを飲むのは、非常によい感じ。かさばるが質量はそれほどでもない。

テーブルは実測434g。ワンサイズ小さくして軽くするべきかと思ったが、使ってみるとこれぐらいの広さがある方が通常の使い方(極端にULに降らない)だと便利で合理的だった。


日常でも、あまり枕にはこだわらないタイプで、従来、キャンプでは衣類をスタッフザックに詰めて枕にしていた。YouTubeなどを見てみて、軽くて小さいのでSeaToSumitのエア枕を導入。肌触りや柔らかさがちょうどよく、とても快適に寝ることができた。


 

 

2 件のコメント:

  1. 先日の山行ではOリングの劣化で痛い目に遭いました。頭を捻って代用品を探すも、ガスの圧に耐えるものが見つかりませんでした。交換作業も自宅で冷静にやらないと無理でした。勉強になりました。

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    1. 軽量化が流行っていますが、道具の信頼性とバックアップも大切だと学びました。

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