2023年10月16日月曜日

部分日蝕 2023

2023年10月14日(土)、北米全体で部分日蝕が見られた。一部地域では金環蝕となった。ミネソタでは最大45%がぐらいの部分日蝕。しかし、天気予報は曇。実際に観測に出てみると、雲の切れ目から一瞬だけ、日蝕を見ることができた。

2024年4月8日(月)にも北米で日蝕が見られ、このときは最大で皆既日食となる。今回は皆既日蝕の予習、機材テスト、撮影練習、復習として、機材や知見をまとめておこう。


 

300mm OD=5.0の減光フィルタ

 

 

 

 

日蝕予定

NASAの特集ページ。だいたい10時30分ごろから欠け始め、11時50分ぐらいに最大となる。今回はミネソタのほぼ全域で曇予報だったが、朝は雲が晴れている部分もあったため、近所のコモ・パークに観測場所を展開。

  • 三脚+EOS 70D+tamron 70-300望遠レンズ。先端には減光フィルタ。基本的に300mmで欠け具合を撮影する。
  • スマホ用三脚+スマホ。こちらにも減光フィルタ。タイムラプスを撮影。
  • 椅子+机。アルコールストーブで湯を沸かし昼食。
  • ミネソタはすでに秋。曇っていて寒いので防寒にも注意した服装。

いっときだけ雲が切れることがあり、隙間から欠けた太陽を撮影することができた。

 


機材

カメラには望遠レンズをつけて、欠け具合を撮影する。300mmだとやや倍率が小さいが、形が分かる程度には写る。よく見ると黒点も写っており、太陽活動やオーロラが期待される。フィルタにはねじ込み式のガラスフィルタもあるが、部分日蝕時はフィルタを使い、皆既時はフィルタを外し、そのときにピントをずらしたくないので、フィルム状のフィルタを加工してレンズ先端に取り付けることにする。今回はアマゾンで買ったOD=5.0の日蝕フィルタを加工。ガムテープの芯がタムロン70-300にピッタリハマるので、それを利用。

日蝕時の標準露出テーブルも載っていて、参考になる。

https://www.astroarts.co.jp/products/eclnav4/photo-j.shtml

一方、タイムラプス的な動画、または、コマドリ合成写真も撮りたい。それはiPhoneで行う。フィルムのあまりと菓子のボール紙を加工して、iPhone用のフィルタも作る。

1分ごとぐらいのインターバル撮影アプリを探したのだが、ちょうど良いものがなかった。デフォルトのカメラアプリのタイムラプス動画で撮影することにする。必要であればあとから静止画を切り出すことにしよう。動画のサイズは1920x1080ピクセルとやや不足。

太陽が1時間に15度(360度/24時間)動くことを計算して、画角と構図を決定するべき(上の動画は広角過ぎ)。目安として、腕を伸ばして手を広げたときに、親指先端〜小指先端が約22度(内暈の半径と同じぐらい)、人差し指先端〜手首が約16度であることを覚えておくと、参考になると思う。

ちなみに、腕を伸ばして五円玉の穴の大きさが月(太陽)の直径の0.5度。0.5度/15度×60分=2分。太陽が地平線にかかってから完全に沈むまで、または、日の出の光が見えてから完全に登り切るまでの時間。御来光撮影の目安。

一応、眼視用のメガネタイプのフィルタも購入。

 

当日は上述のように近所の公園に行って準備。ほとんど曇っていたが、雲の切れ間から撮影することができた。

反省点としては、風が強かったので、タイムラプス動画がブレている。三脚はできるだけ縮めるベキ、という原則に従うべきだった。

カメラの撮影は、ISO=100、F/8.0固定。MF。IS=OFF。シャッター速度で露出を調整しながら行った。完全に雲が切れていればちょうどよいが、薄曇りだとシャッター速度が遅くなりすぎて、ブレてしまう。もうすこしISOを上げても良かった。色温度は4500Kぐらいにすると、上のように白色に写る。

2024年の皆既日食についてはこちらのページが詳しい。こちらのページでもフィルムタイプの減光フィルタを使っている。

http://www.stargaze.co.jp/240408/

 

 








 

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