7/4(独立記念日)の週末、スペリオル湖北岸のGeorge H. Crosby Manitou State Parkのバックパックキャンプサイトが予約できたので、避暑を兼ねて行ってきた。せっかく北の方で泊まるので、日帰りでは行きづらい、カナダとの国境にあるGrand Portage State Parkにも。
装備
ミネソタのステートパークのキャンプサイトには、いろいろなタイプがある。電気があってキャンピングカーが来るようなタイプ、車が駐車できるタイプ、駐車場からカートで荷物を搬入するタイプ、カヌーで上陸するタイプ、徒歩ですべて背負って行くタイプ。バックパック・サイトは周囲から離れていたり、せっかくそれ用のザックやテントを買ったり、という理由で、ときどき泊まりに行っている。サイトによっては、薪が置いてあって、その場で購入可能だったりして、意外に便利。
一方、この週末は雨予報でもあったり。装備と行動計画に迷う。
基本方針として、バックパック用のザック(Bonfus Framus 58)。1人用のテント。化繊の夏用シュラフ(毛布のように被る想定)。キャンプサイトの隣に川があるので釣具、テンカラ装備。ドライフードではなく料理を楽しみたいので、Optimusの250缶サイズのクッカー。薪が現地で手に入ったら焚き火調理もできるように。食材。
夕食は、担々蕎麦、焚き火でソーセージを焼く。
朝食は目玉焼き、カレーライス、スープ、コーヒー。
一方、これで荷物が満杯だったり、雨が降りそうなので、椅子、カメラ、パソコンなどの電子機器は持っていかない。
水3L、ビール2缶、食料、全部込みで15kg。まだまだ未熟者なので重い。
Grand Portage State Park
セントポールからは、車で5時間。スペリオル湖の北岸のMN-61をひたすら3h北上して、カナダとの国境地帯にある。川が流れていて滝があり、対岸はカナダ。カナダ川も公園になっていて、カナダ人の観光客が見える。
時差
ここに来ると、携帯電話がカナダの電波を掴むのか、時刻がずれる。それと同期しているスマートウォッチの時間もズレてしまい、正しい時間を勘違いしてしまいがちだ。
カナダも広大な国であり、国内にいくつものタイムゾーンがある。ミネソタの北側のカナダ地域は、ミネソタど同様のタイムゾーン。そうであれば、なにも問題ない。しかし、ここGrand Portageの東側に隣接するカナダ地区は、モントリオールなどと同じ(ニューヨークなどと同じ)東側のタイムゾーンで1時間早い。
12時に着いたと思ったら、時計は1時を指していたり、5時になったから急がなければと思っても実は4時だったり。けっこう混乱する。スマートウォッチも勝手に同期してしまう。従来のG-SHOCKではありえなかった欠点だ。
昼食
簡単に湯を沸かしてアルファ米とドライフード。夕食用には別途クッカーを持ってきているのだが、いろいろと運用してみたいので、400FDと固形燃料で。
ハイキング
滝を見に行くハイキング。下側の滝は大きい。ここまでは舗装路で30分ぐらいで往復できる。連休でもあり、スペリオル湖にレジャーに来たついでなのか、意外と下滝までは人が多い。
近辺は先住民の保護地区となっていて、ビジターセンターの展示が充実している。
そこから先、上側の滝までは林間のトレイル。見通しもなく、蚊も多く、泥濘んでいる箇所も多い。人通りが減る。あまり快適なハイキングとは言えない。滝も、そうまでして、というような規模だが、せっかく来たので歩いておく。
道中、ぬかるみを避けようとして倒木の枝に頭をぶつけて怪我をしている人がいた。下を見ていると頭が不注意になってしまいがちだ。帽子の布1枚でもあればダメージが随分と減る。帽子はできるだけ被るようにしたい。
対岸はカナダ |
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George H. Crosby Manitou State Park
Grand Portageから車で1.5h戻って、宿泊地のGeorge H. Crosby Manitou State Parkに。このステートパークは無人であまりメンテナンスされていない。長い未舗装路を通ってパークに着いたら、無人の受付があって、けっこうびっくりした。キャンピングカーで電子レンジやエアコンがあるスタイルもあるが、こういう、何も無いスタイルもアウトドア力が試されるような感じで面白い。無人受付からすこし離れた場所で水が補給できる。ゴミ捨て場は無い。
無人受付にQRコードが掲示してあって、オンラインで入場料を支払えるが、当然、圏外。まぁこういうところに来る人は年間パスポートを入手済であろう。駐車場に車を停めて、キャンプサイトまで歩いていく。自分の予約したキャンプサイトの番号を電波が入る環境で確認しておかなければならないことにも注意。
トレイルは林間。泥濘んでいるところがあったり、倒木を迂回するところがあったり、蚊が多かったり。黙々と1h20mほど歩いてキャンプサイトに到着。
川沿いのサイト。薪の現地販売、トイレ無し。この人的リソースでは維持できないだろう。ピクニックテーブルも無い。ファイアピットの周りに椅子がある。薪はそのへんの枯れ木を拾ってくることになるが、あまり期待できない。できればノコギリもあったほうが良さそうな具合。
蚊が多いが、虫よけスプレー(Deet、ハッカ油)と蚊取り線香で凌ぐ。
キャンプサイトの隣は川。この辺一体の鉄分を多く含む赤い水。魚がいるかも知れないが、遡行はけっこうたいへんな感じ。
夕食
ピクニックテーブルが無いので、ファイヤリングの周囲の椅子に道具を展開。Zpacksのレインスカートは、広げればグランドシートになるので便利。
ビールを開け、蕎麦を茹でて、坦々蕎麦。そのはずが、肉味噌を持ってくるのを忘れた。せっかく、合わせ調味料を事前に準備しておいたのだが、肉なし担々麺になってしまった。
蕎麦を茹でてザルにあけて洗って、調味料と混ぜる。味は悪くない。
クッカーはOptimus Weekend HE。熱交換器付き、フッ素加工、蓋もフライパンに、調理に便利な250缶サイズ。バックパックキャンプで調理をするときには非常にフィットしている。ザル類は、ほぼ100均のシェラカップの組み合わせ。
蕎麦、素麺は夏にはさっぱりしていてよいが、茹でたあと水で締めたりしなければならない。ラーメンだとそのままスープまで全部飲めるので、便利。
あとは、ビールを飲んだり、ソーセージを焼いたり。
荷物を片付けて就寝。
夏とはいえミネソタ北部は結構冷える。15〜20℃ぐらい。Tシャツで寝たら、夏用化繊の寝袋をうえから毛布のように被るぐらいでちょうどよい。
後日、肉味噌を入れて、予定したはずの坦々蕎麦を自宅で |
明け方に雨
雨音で目が覚める。その後、日が昇って空が明るくなってきても、シトシトと降ったり止んだり。テントの中で朝食用のフルーツを食べ、寝袋でゴロゴロとしながら様子を伺うが、雨が上がる気配がない。携帯電話は当然圏外で、天気予報は入手不可能。Kindleにダウンロードしておいたコンテンツを消費。携帯圏外が想定されるので紙の本でも持ってきておいても良かったかも。
雨天撤収
あきらめて、雨天の中、テントを撤収。増水のおそれもあるので釣りもしなかった(前日にやっておけばよかった)。
小雨なので、装備は、モンベルの晴雨兼用傘、Zpacksのレインスカート。HOKA HOPARA2のサンダル。靴下は履いているが、濡れるので車についたら靴下を脱ぐ。
HOKA HOPARA2
つま先までしっかりと覆われているタイプのスポーツサンダル。アッパーは水切れのよいメッシュで、小石が入ってきにくくなっている。履いた感じはローカットのハイキングシューズのイメージ。靴裏は凸凹の付いたゴムだが、ビブラムほどのグリップは無い。 濡れた丸木や苔がついた石だと滑る感じだが、たいていの場所では必要なグリップがある。
車に戻ってきたら、ざっと洗って素足で履けば、すぐに乾く感じもよい。
戻ってきて、MN-61の近くのパーキングエリアで昼食。
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復路
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