2024年10月19日土曜日

ワシントンDC スミソニアン博物館

妻がアメリカに来れる機会があったので、前から行きたがっていたワシントンDCの博物館めぐりをしてきた。

DC中央部にナショナル・モールという公園があり、スミソニアン博物館群やその他の博物館、記念碑、行政施設(ホワイトハウスや国会議事堂)が密集している。そこを4日かけて、じっくりと観光する。ホテルは郊外のアーリントン近郊にとり、ナショナルモールまでは地下鉄(メトロ)で移動する。ナショナル・モールには、Smithoniam、北西部にGeorge Washingon University(GWU)という大学、Foggy Bottomという駅がある。 

『ナイトミュージアム2』で事前に予習しておくとよいかもしれない。

 


長いです。
写真をクリックすると拡大されます。 
リンクを多めに張ってあるので詳細に興味があればそちらをご参照ください。

 

 

  • 前編=DC観光の全体の日程や博物館・観光地以外のことについて
  • 中編=個別の博物館について
  • 後編=ミネソタ滞在中

 

日程

10/13(日)。7:15 MSP→10:44 IAD。MSP-IADにはデルタの直行便が飛んでおり、観光に都合が良い時間。ただし、機体はボンバルディアのCRJ900という小型の機体で、予約は比較的早く埋まってしまう。今回は旅行中にアパートの駐車場清掃があって車をどけないといけないので、車で空港まで行ってTerminal2のValue Parkingに駐める。

IADからUberで航空別館まで移動&見学(個別の観光スポットについては後述)。さらにUberでアーリントン近郊のホテルまで。この日はホテル近所のトルコ料理店で夕食。あまり食べたことがない味で、美味しかった。近所のコンビニでビール&ツマミ&朝食を調達。

毎回、旅行のときに、割り箸、歯ブラシ、スリッパを持っていかなければ、と思うのだが、今回も忘れてしまった。

スマホによると、15,408歩、9.38km。 




10/14(月)。朝食後、地下鉄で移動。IADの空港に降り立つと通知が飛んできて、スムーズにスマホへのカードの登録ができる。料金はリーズナブル、本数も多く、利用者も多い。料金はウェブサイトでシミュレートできるので、必要金額をチャージする。


 

Foggy Bottom駅で降りて、リンカーン記念堂まで歩く。途中、ナショナル・モールのすぐ北側に米国科学アカデミーがあり、そこにアインシュタイン像がある。リンカーン記念堂からリフレクション・プールの脇を公園内を移動。予約まで時間があったので、ホワイトハウス、ビジターセンターを見学。10:00からワシントン記念塔に登る。その後、自然史博物館。そこから、リンカーン記念堂を経由して、Foggy Bottom駅まで歩いて戻り、WholeFoodsで夕食と朝食を購入して、メトロでホテルまで。彗星が見れる可能性があったので、ホテルの近所で観望してみるが、この日は見れず。

28,355歩、17.59km


アインシュタイン・方程式光電効果質量とエネルギーの等価性

10月第2月曜はコロンブス・デーまたは先住民の日。夕方にはリンカーン記念堂でイスラエル・ガザの反戦デモが行われていた。

WholeFoodsで売っていた日本酒(ワンカップ)



10/15(火)。朝食後、ゆっくりしてから地下鉄で移動。Federal Center SW駅で降りる。国会議事堂を見学してから、ナショナル・ギャラリーを見学。この日は疲れたので、Smithsonian駅からFoggy Bottom駅までメトロで移動。WholeFoodsで夕食と朝食を購入して、メトロでホテルまで。

この日も彗星観望にチャレンジ。薄曇りで眼視は難しかったが、スマホの写真にはしっかりと写っていた。学校の科学の先生だというオバちゃんも見に来ていたのでいろいろと話ができた。

20,484歩、13.02km。

近くに植物園もある



紫金山アトラス彗星。薄曇りだがしっかりと写った


10/16(水)。朝食後、ゆっくりしてから地下鉄で移動。Smithonian駅で降りる。航空宇宙博物館を見学。工事中で半分閉まっていたので、早くに見学終了。時間があったので、アジア美術館を見学ののち、ジェファーソン記念堂まで歩く。復路、ルーズベルト記念碑、キング記念碑を見てから、ホワイトハウスを北から見ながら、Foggy Bottom駅まで。

Founding Farmersというレストランで夕食。リーズナブルな価格で人気があり、予約必須。Google MapsからOpenTable連携でスムーズに予約出来た。名物のクラブケーキとチキンシチューパイ。時間的に閉まりかけだったが、水曜日はFoggy Bottom駅でマーケットが開催されていた。WholeFoodsで夕食を購入してホテルに帰着。

25,353歩、16.91km。

ポトマック川からワシントン塔とジェファーソン記念館

キング記念碑

鳥シチューのパイ乗せ

クラブケーキ

 

10/17(木)。朝食後、ゆっくりしてから地下鉄で移動。Smithonian駅で降りる。見たいところはだいたい見たので、歴史博物館に行ってみる。

自分の興味があるところだけをつまみ食いするのではなく、提供されているものを幅広く摂取していくことも大切だと思う。Yahooニュースではなく新聞、アマゾンではなく大型書店、のような感じ。

ホテルをチェックアウトしてあるので、ロッカーがある博物館はありがたい。その後。アジア美術館の残りを見てから、メトロで空港まで。18:29 IAD→20:26MSP。帰宅して自宅で夕食。

18,543歩、11.89km。


The Castle




Steven F. Udvar-Hazy Center(航空別館)

航空博物館に展示しきれない飛行機たちを、IAD空港の隣にある別館ハンガーに展示してある。ここは前回訪問時には来れなかったので最も興味がある場所。

目玉展示としては、SR-71。世界最速の飛行機だ。シアトルのMuseum of Flightにも兄弟機のM-21が展示されているが、こちらのは通常のSR-71。博物館のど真ん中に展示さていて迫力がスゴい。

それ以外にも、B-29(しかもエノラ・ゲイ)や紫電改なども貴重な展示。旅客機などよりも戦闘機の展示が充実している。 宇宙関連ではスペースシャトル・ディスカバリーが展示されている。他にも、アトランティスはフロリダのケネディ宇宙センター、エンデバーはLAの科学センターに展示されている。

 





スカンクワークス

縮尺が同一で比較しやすい










 

National Air and Space Museum(航空宇宙博物館)

今回の訪問時には半分が改装工事中で、あまりいろいろな展示を見ることが出来なかった。それでも人気の博物館であり、入場には事前予約(無料)が必要。航空関係では、ライト・フライヤーの実機!、宇宙関係では惑星探査に関する展示が、他では見ることができなくて興味深い。

時間があまったのでプラネタリウム(ドーム映像)も見学。宇宙のダークマターとダークエナジーに関するもので、新し目の知見が盛り込まれていて興味深かった。




アポロ11号の帰還船


イトカワ・リュウグウに関する展示


ライトフライヤー、本物



National Museum of Natural History(自然史博物館)

まずは目玉展示のホープのダイヤ、そこから鉱物や地学の展示。他にも人類史、哺乳類、海に関するものなど。企画展として、夜空と携帯電話があった。携帯電話については技術的な話だけでなく、社会に与える影響やリサイクルについても場所を割いており、興味深かった。

土産物屋を見れば、今はホープのダイヤと復元メガツゥースサメが人気のようだ。自分用のソフトシェル(タクタイル)ジャケットを購入。前回訪問時にも購入したのだが、冬に毎日着ていたらジッパーが壊れたので、2代目。すこしモデルチェンジしていて、さらに使いやすそうになっている。ちなみに、冬の間中着てていた1代目、スミソニアンのロゴに気づいてくれた人は一人もいなかった。


ホープのダイヤ

蓄光鉱物

歯の化石から想像復元されたメガツゥースサメ









National Museum of American History(歴史博物館)

アメリカの歴史についての幅広い展示。建国関連の話だけでなく、経済発展、エンタメ、スポーツ、技術革新など。エンタメコーナーが人気だが、一番の展示としては、最初の星条旗。これは写真撮影が禁止されていて厳かな雰囲気だが、高校生のツアー客が国家を歌いだしていた。




ミネソタからはプリンス

スポーツ科学とドーピングの話


アメリカの州を表すモザイクパズルの土産。標高も再現されている

HP-35。うちにも在る


National museum Asian art(アジア美術館)

フーリア・ギャラリーとアーサー・M・サックラー・ギャラリーの2つの寄贈者、2つの建物があるが、運営はアジア美術館として一体で行われている。絵画だけでなく、発掘品の仏像や器も多く、興味深く見れた。目玉展示としてはPeacock room(孔雀の間)。フリーアさんが収集した器を緑の部屋に飾って、その部屋ごと展示されている。残念ながら浮世絵は改装中で見ることが出来なかった。



孔雀の間
チベット密教の部屋

中庭が良い感じ



Smithsonian Castle(スミソニアン協会本部)

公園内にあるスミソニアン協会本部。行った時は公開停止中だった。お城みたいな形をしているので、The Castleと呼ばれている。

 



National Gallery of Art(NGA, ナショナル・ギャラリー)

美術はまったくわからないので妻の案内でついてまわる。ダビンチ、モネ、ドガ、フェルメールなど。現代美術の建物もあるが、そちらは、さらにワカラナイ。

 

スーラ

ドガ

モネ


フェルメール



ダビンチ




Washington Monument(ワシントン記念塔)

モールの中心部にある、一番高い建造物。東に国会議事堂、北にホワイトハウス、東にリンカーン記念堂、南にジェファーソン記念堂がある。塔内に入るにはrecreation.govから予約($2.00)が必要。1ヶ月前に売り出されるが、かなり人気が高く、その日のうつに売り切れることが多い。EDTの9:00にクリック合戦。

ワシントン記念塔や周辺の施設はNPS(National Park Service)管轄なので、NPSアプリでも詳しくみることができる。


北側、ホワイトハウス方面

西側、リンカーン記念堂、リフレクション・プール、WW2戦没者追悼

南側、ジェファーソン記念堂

東側、博物館と国会議事堂





 


Lincoln Memorial(リンカーン記念堂)

24hオープンでいつでも入れるので、博物館が会館(10時)する前に訪問。訪問時は工事中だったが、厳かな雰囲気。

 





Thomas Jefferson Memorial(ジェファーソン記念堂)

モール中央部からは南の方に歩かなければならない。ジェファーソンはアメリカの独立宣言を書いた人。周囲に、ルーズベルト記念碑、キング記念碑などもあるので、合わせて見て歩くことができる。

 





White House(ホワイトハウス)

ホワイトハウスは当然、厳重な警備で入ることができない。南の公園側、北のラファイエット広場から見ることができる。ラファイエット広場は伝統的にデモが行われることが多く、訪問時もイスラエル・ガザに関するデモが行われていた。南東角にビジターセンターがある。無料で入れてトイレも借りれる。セキュリティチェックは非常に厳しい。毎年冬にホワイトハウスがクリスマスツリーを装飾するが、その飾り(オーナメント)が土産として買え、良い感じだ。

周囲には、トラックの露店がたくさん並んでいて、Tシャツや軽食を売っている。


北側から。こちらのほうが近い

ビジターセンター

南側から

「テキ屋」

 

ミネソタ編

10/11(金)。到着後に買い物。家で夕食。前日の10/10(木)に大規模なオーロラが見れたので、残留磁気嵐を期待して北部のHinckleyまで観望に出かけてみた。残念ながら、磁気嵐はほとんど終了しており、若干緑っぽいかな、という程度であった。空はよく晴れていたので、カシオペア座、ペルセウス座などの秋の星座、アンドロメダ銀河などがよく見えた。

7,723歩、4.55km。

日本からの土産。ドライフード、調味料など

アンドロメダ座とアンドロメダ銀河(中央やや上)

北の方はうっすらと緑

 

 

10/12(土)。友人たちとハイキング。ミネソタ中部の広葉樹林対にあるSt.Croix State Park。時期的に紅葉度合いが100%近く、ベストな時期であった。まずはFire Towerに登って360°の紅葉を見たあと、1.5hほど、林の中をハイキングして、カヌー・インのキャンプサイトで昼食。ファイヤ・タワーまで戻ってきた。朝のうちは雨が降っていたが、後に曇り、ときたま光が入って紅葉が美しく見えた。

昼食は日本から持ってきてもらった永谷園のお茶漬けを試してみたが、お湯を注ぐだけでは、パック飯がうまく戻らなかった。お茶漬け自体は美味しい。 

紫金山・アトラス C/2023 A3彗星が見れる予報だったので、近くの観望所まで。残念ながらこの日は西方に雲がかかって見ることが出来なかったが、多くの人が見に来ていた。野生の天文マニアなのか、ニュースで知った人なのか、空に興味がある人が増えて嬉しい。位置、明るさ、見え方などを調べ直し、結局、DCに移動してから2日目で見ることが出来た。

 

18,324歩、11.60km。

Fire Towerより








 

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10/18(金)。歩き疲れたのでゆっくり起床。ミネソタの紅葉を愛でながらドライブ兼土産物購入。いろいろなスーパーを回って、ハロウィンの雰囲気を味わう。

8,026歩、4.39km。


10/19(土)。帰るだけ。

 

 

 

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