2025年8月17日日曜日

ハイカーブ・度付きサングラス(SWANS SPRINGBOK 調光・遠近両用)

前の記事にも書いたが、長年使っていた、度入りのサングラスを紛失してしまった。このままでは活動に支障をきたすので、代替品を日本一時帰国時に注文。妻に米国まで転送してもらった。


 


 

 

屋外活動では目を紫外線や飛び石・枝などの物理的な危険から保護するためにサングラスは必須。

自転車に乗ったときの風の巻き込み、サイドからの紫外線の侵入などを考慮して、ハイカーブと呼ばれる、顔にフィットするように曲面になったサングラスが望ましい。

さらに、私は目が悪いので度入りのサングラスが必要。代替手段としてはコンタクト+度なしのサングラスという手もあるが、コンタクトは使っていない。

通常のメガネとは異なり、ハイカーブの度入りは、製作・調整するのに特殊な技術が必要で、対応しているメガネ屋が少ない。前回(2007年)は、大阪・船場にある、そのような技術がある店で製作した。市販のサングラスのレンズを取り除き、通常のメガネレンズをハイカーブに合わせて度数調整し、染色・表面加工・外形加工して、もとのサングラスに取り付ける。

それ以外に、インナーレンズを取り付ける方法(Rudy Projectなど)もあるが、インナーレンズとサングラスの間が曇ったり、重くなったりするので、好ましくない。 

今回は一時帰国時に製作するので時間が無いこと、大手のSWANSが公式に度入り・ハイカーブのサングラスをサポートしていることから、SWANSで製作することにした。

 

ハイカーブ+UVカット+調光+度入り+遠近両用+表裏反射防止+曇り防止の多重付与で合計72,050円。 

 

製作の流れ 

予約して店頭に向かうと、説明のあと(私はすでにハイカーブサングラスのユーザだったので、ほとんどの説明は形式的な感じ)、フレームを選び、レンズを選ぶ。現在使っているメガネ(JINS、遠近両用)の度数情報を持っていく必要がある。

その度数情報をもとに、ハイカーブ用の補正を行い、ハイカーブ用のトライアルフレーム(度数調整のときにレンズを入れ替えることができるメガネ、それがハイカーブ用にレンズを傾けることができるようになっている)で、近距離部も含めて見え具合を確認する。 

おそらく、ハイカーブ専用のレンズ設計があり、鏡面切削(レンズを直接切削、または金型を切削して注型)でカスタムにレンズを作る、という工程と推測される。ハイカーブ・レンズだとどうしても視野外側が分厚くなってしまうのだが、SWANSのレンズは視野外側の度を弱くして、その部分の厚さを抑えているとのこと。また、そのようなカスタム曲面のため、コスト追加なしで遠近両用加工も可能なのだろう。

これまでのサングラスも、顔へのフィット感、風の巻き込み、外観、見え具合、非常に満足していたのだが、不満点として、調光対応ではないこと、があった。屋外では減光具合がちょうどよいのだが、室内に入ると暗すぎる、ということ。

余談だが、メガネ用のレンズの設計というのは、一般のレンズとは異なり専用のノウハウというか技術分野がある。眼球が結像してモノが見える、ということへの本質的な理解と、単なる一軸の光学系ではなく、眼球が動く、ということへの対応が必要となる。詳しくは『 光の鉛筆』シリーズを参照。

調光レンズ

SWANSの仕様では調光にも対応している。

前回のレンズは路面の見やすさを考慮してブラウン50%+カッコいいからゴールドミラーフィニッシュだった。 

調光対応としたことで、透光時のことを考慮し、今回はミラーフィニッシュは施工せず、反射防止コーテイングとした。 調光の最大は70%ぐらいまで減光するが色はグレー。写真の色合い確認などでは利点となるだろう。

ただし、調光レンズは紫外線で黒化する。車の窓は紫外線カットされているので車内では黒化しない。ドライブ時に眩しくてサングラスが必要な場合はオーバーグラスなどで対応することになる。 

遠近両用 

また、ここ数年、老眼が進んできていて、日常で使っているのは遠近両用レンズ。サングラスは屋外用で、基本的には単焦点でよいのだが、時計やメーターなど、手元を見るときに不便を感じていた。

SWANSは遠近両用にも対応している。

フレームは顔へのフィット感、風の巻き込みと曇りにくさ、デザイン、重さなどを考慮してSPRINGBOKというフレーム。フレームのストッパーを操作することでレンズの交換が可能。ツルや鼻あては自分でも容易に調整が可能な構造。 

 

ケースにゴム紐をつけてなくさないようにしておいた。 

 

曇りでも50%ぐらいは着色する。

やや青色っぽいがナチュラルな見え味

旧モデル(Oakley XX ブラウン50%+ゴールドミラー)

 

 

米国への荷物の送付

一番、便利で確実なのが、郵便局のEMS。取り扱い店舗が多く、トラッキングがあり、そこそこ速い。米国内ではUSPSが配達する。今回の場合、日曜発送〜月曜受け取りで8日で到着した。FedExが使える人は、そちらのほうが早くて確実だと思うが、一般人は郵便局のEMS。

EMSは受け取りにサインが必要。アパートに住んでいる場合、チャイムを押してくれるわけではなく、一回目の配達は不在票が入れられるだけ。翌日以降に郵便局に取りに行くのが通常の受け取り手順。

今回の場合、配達員が郵便番号を勘違いしたりで、けっこう受け取りにバタバタした。

アメリカでは、荷物の受け取りにトラブルになることは、しばしば発生する。無事に受け取れたときは「確保〜!」と叫びたくなるぐらい。

以前も、イギリスから自転車のホイールを購入したとき(箱は大きいが軽く、高価)、アパートの玄関に置き配されそうになった。配送通知が来たときに、管理人に電話して、代わりに受け取ってもらえた。 

米国から日本に送る場合も、郵便局のエクスプレス送付が使いやすい。 

2 件のコメント:

  1. EMSの日本からの送り出しが大変でした。郵便局のサイトに登録し、そこから英語で送付状を作成して、データを持って郵便局に行って専用用紙に印刷する。本局でしか扱ってないため、昼間の営業時間帯に自転車で猛暑の中移動。もう少しスマートにならんもんかな。

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    1. 輸出規制、税関の都合があるので国際送付は事務手続きが大変ですね。ありがとうございました。

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