アニメ批評ブログの書籍化、のような本。実際には筆者はプロのライターで、これまでに書いた記事を集めたものである。筆者がいうに、批評とは作品を歴史の広がりの中のどこに位置付けるかを定める仕事らしい。本書の批評はその目的に沿っていて、単なるキャラクターや演出の良し悪しではなく、時代の流れの中での前作や他の作品との関係性、どのように他の作品に影響を与えたか、などを論じている記事が多い。
基本的には作品を見たことがあることを前提とした記事だ。見たことがない作品に関する批評はほとんど理解できない。目次などで、どのような作品が取り上げられていて、見たことがある作品があれば、その作品に対する俯瞰的な味方や分析的な味方は、楽しみ方の幅を増やすことができるだろう。
過去の読書記録はこちら
https://cold-darkstar.blogspot.com/search/label/%E6%9C%AC
https://booklog.jp/users/nkon
http://park11.wakwak.com/~nkon/misc/book/
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