2020年2月29日土曜日

『ニムロッド』

サラリーマン小説、インターネット風味。芥川賞受賞と帯にある。
https://www.amazon.co.jp/dp/4065143470

現代が舞台。ビットコインとかLINEとかiPhoneとか現代の小道具が多く登場する。話の内容も現代の世相を反映して、淡々とあまり起伏がないストーリーがつづられている。その単調さが妙に現代的な諦念な雰囲気をよく表しているように感じる。 芥川賞文学ってこういう感じなのだろうか。

紹介してくれた友人に感謝。


2020年2月26日水曜日

『わたし、定時に帰ります』

朱野帰子、3冊目。例によって会社が舞台のお仕事小説。本書はドラマ化もされたので知名度は高いと思う。

https://www.amazon.co.jp/dp/4101004617


登場人物のキャラクターはイカニモという人たちばかり。キャラに沿ったいかにもな事件が次々と起こる、ドラマ的な展開。しかし、そこでの雰囲気が現実の会社でのイヤな出来事を強く想起させる。相変わらずの作風で見事だと思った。


2020年2月22日土曜日

『現代知識チートマニュアル』

異世界(特に中世などの過去)に転生したときに、持って行ったほうが良い現代知識を紹介している。「Dr. STONE」みたいな作品が代表的だ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4775314955

本書は、異世界転生ライトノベルで現代知識チートものを書くときに、その現代知識の考証をサポートするという目的が掲げられている。最近は読者の目が肥えているので、下手な考証だと興をそがれてしまう恐れがあるのだ。そのために、辞書的に幅広い分野が紹介されている。また、科学分野にかぎらず政治学や経済学などの文系学問も含んでいる。それぞれの知識ごとに異世界での有用度がコメントされているのが特徴。内容は中学~高校までの知識をわかりやすく整理した感じである。大学レベルの知識をラノベに登場させても読者がついて行きづらいのだろう。でも、そういう知識でさえもをラノベのストーリーに載せてインストールしていくのも面白いと思う。

よく似た本に『 宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学』がある。こちらのほうがより専門的な内容を含む。

学校で習う知識については、よく「社会に出たら使わない」と言われ、それと合わせて「学校の勉強より大切なものがある」とも言われる。しかし、学校で習うような知識は、本書で応用例を示しているように、異世界に転生したときに役に立つので、やっぱり真面目に習得しておいたほうがいいだろう。知識は「社会に出たら使わない」のではなく「知識を使わない事しかしていない」のだと思う。

たとえ異世界に転生しなくても、現代社会の様々な仕組みや自然現象には学問的なバックグラウンドがある。それを知らなくても恩恵に浴することができるが、知っているといろいろなことが面白くなる。それに、疑似科学に騙されなくなるという効果もある。



2020年2月16日日曜日

Downhill ski

ミネソタでは、土地が平坦なためクロスカントリースキーが盛んだが、いくつかダウンヒルスキーができる場所もある。今年に限らないが、行ったことがある場所を紹介しよう。


Lutsen: Mt.Moose 頂上から Lake Superior を望む


2020年2月1日土曜日

Fat Bike

冬になるとミネソタの丘は雪で覆われる。各地の公園にはいろいろなトレールが整備され、クロスカントリースキー、スノーシューなど、好きな方法で冬も公園を楽しむ。その中の一つにFat Bike がある。3.5インチ以上の太いタイヤを装着したMTBのようなものだ。普通のMTBでもスノートレイルを走れるかもしれないが、圧雪トレールを痛めるので太いタイヤに限定されている。つまり、実質、冬は Fat Biking なのだ。