2020年5月14日木曜日

Ending Stay at Home Order

2020年3月28日(土)から始まった、ミネソタでの Stay at Home Order が 5月17日(日)で終了する。
せっかくなので雑感などを記録しよう。






概況

州の感染者などの情報は州のウェブサイト(https://mn.gov/covid19/data/covid-dashboard/index.jsp)や保健局のサイト(https://www.health.state.mn.us/diseases/coronavirus/situation.html)で参照することができる。

私は医療従事者でもデータ分析の専門家でもないので、以下のコメントは単なる素人のコメントであることを留意いただきたい。

まずは発生件数(とくに累積ではなく新規)を見てみる。とくに4/13以降、新規の感染者が増加傾向であることがわかる。これは、いまだに感染が指数関数的に拡大していること表している。


Graph of confirmed cases of COVID-19 by specimen collection date, data in table below.

一方、Testing、Hospitalization は安定的に増加しており、Deathは一定水準でとどまっている。これは、医療リソースにはまだ余裕があって医療崩壊を起こしていないと推定できる。

Graph of Laboratory testing for COVID-19 (SARS-COV-2), data in table below. 
Minnesota COVID-19 hospitalizations, data in table below 
Deaths of confirmed cases in Minnesota, data in table below 
発生地点では一般の市中感染(Private residence)が多いが、Long Term Care Facility で「クラスタ」が発生していることが見て取れる。

 

市中の印象としては次のように感じる。

Stay Home Order が開始された2週間ほどは、初めての自体でみんな恐れていたのか、道路もガラガラで市中に警戒感もあった。なんせ、罰金もある知事命令なのだ。他州では実際に罰金の事例も聞く。

しかし、1ヶ月ほど経ってくると、緩みが見られるというか、みんな普通に出歩いている。道路の混雑も戻ってきた。当然、レストランなど規制対象下のビジネスは停止しているが、食料品や日用品は普通に買える。また規制対象下でも個人的なアウトドア活動は許可されている。

暖かくなってくると外を散歩したり公園でピクニックをする(これは感染防止の観点からはリスクが高い)のを我慢できないのがミネソタ人。最初の2週間でおとなしかったのは、たんに寒かったからだろう。順調に感染数が増え始める。

5月に入って、全米でロックダウン解除のデモが発生したり、他州でも経済再開の動きが見られている。

UoM の Public Health が出しているモデル解析(https://mn.gov/covid19/data/modeling/index.jsp)は全米でも参照される精度のものだろう。これによると、ロックダウンを解除すればやはり感染拡大が起こる。ピークを十分に抑えるためには9月までStay Homeを継続しなければならない。

推測だが、次のような感じだろうか。

Stay At Home Order を継続しても、暖かくなってきたからみんな外に出るし、感染の拡大も抑えられない。一方、ある程度のピークシフトができたおかげで医療リソースには余裕がある。他州も経済を再開しているし、ミネソタも再開しよう。

しかし、依然として他州よりは自制的な状態であると思う。そういうミネソタが好きだ。


生活

市中の状況は上に書いたとおり。
  • 通勤は在宅勤務が基本。
  • 食料品店、日用品店はオープンしている。ほとんどの物品は通常通りの供給が保たれている。ただし、マスク、消毒用品はほとんど無い。トイレットペーパーなどはタイミングが良ければ買える。
  • 買い物に行く時はマスク着用。帰宅後は、モノはアルコール清掃、シャワーで全身を流して着替えるようにしている。 これが一番の変化。
  • モールやREIは開いていない。自転車店は一度に一組の入店制限。アマゾンは納期がかかるものの、普通に買える。
  • 個人的なアウトドア活動は距離を保って許可。ただし、フィールドに行ってみると、普通の距離で運動したりマスクをせずに喋っている人が非常に多い。ほとんど規制が効いていない状態。自主的に山奥に逃避しながら自転車に乗りに行く感じ。
  • SHTへ移動してのハイキングは禁止。近場のトレールのみ。州内の公園はオープンしている。先日など、Afton State Park(無人営業だが入園料$8.00は必要) は Lot Full になっていた。Regional Park は Fee Waived になっていたりする。
  • レストラン、バー、ジムは休業。
  • 集会も禁止。飲み会はオンライン(Zoom)。店を予約する必要も無いので、むしろ頻度が上がる。
  • Stay at Home 中に何かしようと思ったが、技術ブログの記事を2本書けた。3本目は計画中だが世に出るか?

もともと、外食はしない、イベントは月イチの爆飲会、休日は一人で自転車、みたいな生活パターンだった。だから、あんまり生活の変化は感じない。オタクの生活はもともとコロナに強い。

ただし、6月下旬に予定していたヨセミテへの旅行はキャンセルになるだろう。


画像 


仕事

在宅勤務が快適すぎて通常勤務に戻りづらい。

業種的に Essential Business に該当するので Stay at Home order でも出勤は可能。会社からの指示は Voluntary Work From Home。しかし、アメリカ人は、ほぼオフィスには来ない。日本人出向者の半分ぐらいは、ほぼ毎日出社している。私はオフィスの機材を使う必要がある時のみ出社して、在宅で済む場合は極力、在宅勤務をするようにしている。
  • コーヒーが美味い。紅茶も緑茶も美味い。
  • 最初は毎朝、着替えていたが、だんだんサボり気味に。
  • パソコンでできる仕事(メール、チャット、ネット会議、資料作成、開発・設計)は在宅勤務でも十分実行可能。いままでも日本やインドとのやりとりが多く、それは実質リモート勤務をこれまでもやっていたということである。
  • オフィスに居る人だけで話し合って決定されることが時々あってリモート派は置いてきぼりを感じることもある。
  • 州外の取引先とのコミュニケーションについても、もともとメールなどのリモート。変化なし。
  • 話をするだけなのに、オフィスに出社して会議室で対面で話すという状況が、不要なリスクに晒されていることのように感じるようになってきた。
  • ランチは家で、または、職場を離れられないときは昼食は抜き。職場でマスクを外して何かを食べることが、とても危険なように感じる。
  • 使い捨てマスクが5枚支給された。実験用のIPA(iso-propyl alcohol)で消毒しながら使い回す。ゴムが切れたら補修する。さもしい。


今後

Stay at home は解除されて経済活動が再開していくが、感染が収束したわけでも、ワクチンや特効薬ができたわけでもない。

より自主的な防衛行動が重要になっていくと思う。気をつけていきたい。




2 件のコメント:

  1. 以前は事務所のサーバに用があったんですが、とうとう自宅のノートにVirtualBox入れてツール開発するオタクになってしまいました。

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    1. 日本でも緊急事態宣言は解除されたようですがまだまだ警戒は怠れませんね。

      もうじき出るWSL2に期待してます。

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