2024年3月13日水曜日

『プロダクトマネージャーのしごと』

同様のテーマの本は多く出版されている。本書は、プロダクトマネージャーの仕事をやっていくのに必要な、具体的な知識や技術ではなく、実際にやっていくなかでのつらさ、困難さ、それをどうやって乗り越えていくのか、ということに重心をおいて書かれている。製品を開発していくなかで、意見の異なるチームの板挟みになったり、思ったような製品ができなかったり、ということが頻繁にある。そんな中で自分の中心をどこに置き、チームや上司と、壁を壊して、どのように粘り強く交渉していくか、ということだ。本書では、かっこいいフレームワークは出てこない。ハードスキルではなく、ソフトスキルに焦点をあてる。コミュニケーション、リサーチ、組織力、実行というスキルを使いこなしていくこと。プロダクトマネジメント以外にも当てはまる汎用性が高いことだ。

 



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https://booklog.jp/users/nkon
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2 件のコメント:

  1. PMP受験で方法論やテクニックを学びましたが、いざ実践となるとチームメンバーのハートをうまく掌握するのはまた別の話で、難しかった思い出がありますね。

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    1. 本書はそのようなソフトスキル(メンバーだけでなくステークホルダーも含めた人間相手)に焦点を当てているのが特徴です。そして、プロダクトマネージャーの仕事はツラいということを否定していないところも良いです。

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