今年の春ぐらいから、発進時などに踏み込むと、フロントのチェーン落ちが発生するようになってきた。今シーズから、チェーンオイルをワックスに変えたり、チェーンの接続をピン圧入から取り外しリンクに変えたからかな、と思っていた。いろいろ調べてみると、チェーンリングが減っていて交換が必要そうだ。
今の自転車は2008年建造。シマノ 6600アルテグラを基本に組んである。しかし、2024年に10s(しかも5ボルト)の交換部品の入手が非常に困難。Amazon.comでも近所の自転車屋でも手に入らず、日本に一時帰国時にAmazon.co.jpから購入。
本当はシマノが欲しかったが、TIOGAしか手に入らなかった。これを使っていこう。アウターは変速のために肉抜き加工やピンが打ってあって、モノによって性能に非常に差があるので、ぜひシマノが良い。インナーは形状自体は単純なので、変速性能差はそれほどでもないので、TAIOGAでも良しとしよう。
ミネソタは平坦なのに、インナーなんて使うの?とも思うが、アウターの消耗を温存したいのと、グループライドではインナーを使うぐらいの速度なので。
自転車の建造当時のコンセプトとして、インナー34x23なら、アウターは歯数差が小さい48Tで、トップが11あれば48T十分だし、11-23の細かい刻みにしたかった、というのがある。当時、ロード用のコンパクトは50Tが標準だったが、MTB用のXTR 48Tが48Tの中ではもっとも変速性能が良いと言われていた。当然、今では入手はほぼ不可能。
ということでアウターを温存したいのでインナーの使用頻度が高くなる。一応、TIOGAの48Tアウターも購入済。変速補助のためのピンやら肉抜きが何も無いプレーンなギア板。
もし、本帰国がかなえば、工房赤松にドック入りさせて、ドライブ・トレインは一新したいものだ。 リムブレーキ、機械式変速の最終は11速のR8000?すでに現行世代ではない。今のホイールは11速対応している。
買ってきて比べてみると、歯の高さが3mmぐらい減っている。クランクを外して、チェーンリングを外して交換。組立時にしっかりグリスを塗って丁寧に組み立てていたので、15年たった今でも、スムーズに分解可能だ。変速調整のために、クランクとアウターの間に0.1mmのワッシャーが2枚入っているので、なくさないように。
クランクを外すのに専用のクランクキャップ回し、 チェーンリングを取り外すのにナット回り止め工具が必要。あとは普通の六角レンチ。
インナーは単純な構造とはいえ、5つある穴のどれをクランクに沿わせるか、という非対称性がある。シマノのチェーンリングは、変速がスムーズになるように、アウターとインナーの歯先の位置関係が決まっている。つまり、取り付け位置が一つに決定され、リングにマークが記されている。TIOGAのリングもそれっぽい突起が付いているが、シマノの設計とは異なっている。もとのシマノのリングと合わせて、歯先の位置が適切になる回転角で取り付ける。今回も汚れを落としてグリスを塗って、心を込めて組み立てる。次回、15年後に、再度チェーンリングを交換するときもスムーズに作業できるように。
テセウスの船
この自転車もほとんどの部品が建造当時から入れ替えられている。自転車部品の互換性は素晴らしい。
このように、部品を交換し続けて、もとの部品からすっかり入れ替わったときに、それは、もとの自転車と同じかどうか、という問いを「テセウスの船」という。
変更していないのは、フレーム、変速レバー(フードは交換してある)、ハンドルバー、リアディレイラー(プーリーは交換)、ヘッドパーツ(クリスキング)、ブレーキ(ホルダーとシューは交換)、ペダル。
フォームも最初に選定したもの(Colnagoの2番目のグレードで軸と肩がアルミでフォークがカーボン)からレイノルズのOuzo Proという、当時で最も剛性と軽さを兼ね備えていると言われていたものに。前が軽くなって扱いやすくなったし、曲がり具合が日本刀みたいでかっこいい。
クランクは、スギノの幅が狭いやつを一時期使っていたのだが、変速がイマイチだったのでシマノに戻した。
ペダルは、交換しようと思ってDuraAceを買ったのだが、事情があり、未使用で売り飛ばした。
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