2018年11月24日土曜日

シカゴ

感謝祭の4連休を利用してシカゴに国内旅行。とにかくどこか行かなければ気がすまなかったけど、寒いし手配は面倒で、えいやーと決めた。片道6時間半のドライブ。溜まったポッドキャストを消化する。現地2日のプラン。

  • 一日目
    • Yolk
    • Field Museum
    • Adler Planetarium
    • 360 Chicago
    • Geno's East
  • 二日目
    • Millennium Park
    • Aquarium
    • Museum of Scienc and Industory
    • Oysy
  • 三日目
    • Mitsuwa Market Place











ドライブ

往路は感謝祭の当日で比較的道は空いていた。郊外ではみんな制限速度以上で走っていいるが、車の量も多く順調に流れているので回りに合わせる速度で。途中に休憩を挟みながら、ほぼ予定通りの6時間半程度でシカゴに到着。道中はほとんどがウィスコンシン州内の高速道路だが、インターを降りたところにガソリンスタンドとドライブインがあり、休憩には困らない。感謝祭の日だが、たいていの店は開いていた。

シカゴ市内は都会で非常に運転しにくい。一方通行、高速道路の車線変更、短気なドライバー。

復路はホリデー最終日、Uターンラッシュの日。早めに出るが、事故渋滞や自然渋滞で、予定時間より1.5時間ぐらい多めにかかった。

CityPASS

https://www.citypass.com/chicago

観光には CityPASS を利用した。アメリカのいろいろな都市で利用可能なオンラインチケット。シカゴの場合は次の5つがセットになっていて、合計金額が$200ぐらいのところを$100ぐらいで買える。ただの割引セットチケットなだけでなく、通常は別料金の企画展なども入れたり、優先入場パスになっていたりで非常にお得である。

  • Shedd Aquarium(シェッド水族館)
  • Willis tower / Sky Deck
  • The Field Museum(フィールド博物館)
  • Museum of Science and Industory or 360 Chicago(ジョン・ハンコックセンター展望台)
  • Adler Planetarium(アドラー・プラネタリウム) or The Art Institute of Chicago(シカゴ美術館)

ホテル


今回の宿は Inn of Chicago。 都心部で交通の便は良い。

ただし失敗したのが駐車場が無いこと。新宿のようなものだと思えば駐車場は無くてあたりまえか。ミネソタの田舎暮らしに慣れすぎて油断してしまった。近所のパーキングは、ひと晩$52。シカゴは都会なので、博物館とかも駐車場がいちいち高い。駐車場代を合計したら飛行機で来てもよかったかも、と思える料金だ。

高級店が並ぶ、ミシガンアベニューのすぐ近く。ミシガンアベニューにはユニクロもあった(多分高いと思うので寄らなかった)。

この日は感謝祭で店がほとんど開いていなかったが、開いていたFridyで夕食。





Yolk

https://www.eatyolk.com/

この日は翌日の朝で感謝祭で多くの店が閉まっていたのだが、朝の散歩に出たときにこの店は賑わっていた。店内の雰囲気もオシャレである。名前の通り卵料理。卵好きなのでオムレツとか頼む。付け合せにサツマイモとトーストとジャムが出てくる。余裕でカロリーオーバー。最近は残すことを覚えた。そんなでも、パンケーキは要る?とか聞いてくるので要注意だ。



The Field Museum

https://www.fieldmuseum.org/

大きい自然科学系の博物館。フィールドとあるので屋外のことかと思ったら、Fieldさんが多額の寄付をしたらしい。世界最大のティラノサウルス「スー」で有名だ。それ以外にも、剥製、人類史の展示などもとても充実している。科学技術系は他の博物館に譲る形。普通に1日かかる。CityPASS だと3Dショーも見れるのだが、あえてパス。それでも4時間半(9:00-13:30)かかった。


恐竜

前述のとおり、T-Rexの SUE は修理中だったがその姿を見ることはできた。メインロビーには代わりに TitamosaurのMaximoがいた。それだけでなく、常設の恐竜展もあるし、南極の恐竜についての企画展をやっていた。

常設の恐竜展は、骨の展示が多い。北米からは恐竜化石の出土が多いし、標本には苦労しないだろう。

南極の常設展はとても興味深かった。まず、南極の気象条件から。隊員は「カナダグース」のコートを着ていた。その次に、なぜ南極に恐竜が居るか。大陸移動で昔は、南米とアフリカとインドとオーストラリアとつながっていたから。また大陸移動の結果として海流が変わり暖流が通らなくなったのでとても寒くなったこと。それでも狙った位置から恐竜の化石が出土したこと。復元模型は、最近の研究を反映して、トカゲっぽくなく、鳥っぽい表面で体表面を羽毛が覆っていたこと。




剥製

動物コーナーは剥製が豊富だ。狩猟文化を反映したのか、見事な剥製が生息環境のジオラマとともに展示されている。展示も説明もわかりやすいが、専門用語や種名の単語がわからない。よい機会なのでイチイチ辞書を引きながら見学した。


人類史

人類史の展示も力が入っている。とくに、アメリカ先住民とアフリカ人。アメリカ先住民については、いわゆるエスキモー系といわゆるインディアン系をきちんと区別して説明してある。もともとベーリング海峡を渡ってきた民族であることには違いがないが、これまで文化を混乱して理解していた部分があったのがよく整理できた。たとえば、トーテムポールはどちらの文化? アフリカは人類誕生の地でもあるが、しっかり、奴隷制度との関係も説明していた。

中国については特別展があった。ポリネシアに関する解説もすこし。しかし、唐突にチベットの展示があったのはやはり政治的意図を感じる。

Adler Planetarium

https://www.adlerplanetarium.org/

アメリカ最古のプラネタリウム。といっても、今のマシンは、レンズで星を投影するマシンではなく、ドームスクリーンにプロジェクタで投影するタイプ。プラネタリウム専門ではなく、それ以外の展示も豊富で、天文関係の博物館となっている。

CityPASSdaだと、2つの上映を見ることができた。どれも最新の科学的成果を反映した専門的なもので、大変興味深い。しかし、ほとんどの情報が司会者のシャベリをもとに進行していく。ヒアリングの練習である。

米国では、音声によって情報が提供されることが多い。それ以外の情報も英文の文字情報で提供され、図で情報提供されることはあまり無い。たとえば、日本だと地図が提供されるような場面でも、行き方の音声案内の放送や、あっても、文字による経路案内だったり。

一日歩き疲れたので、プラネタリウムは座れて良い。

プラネタリウムは、Cosmic Wonder という最新の天体写真を次々解説する番組と、Planet Nine という冥王星、カイパーベルト天体、それらに与えた影響を与えたとするプラネット・ナインに関する番組を見た。後者はKAVLI IMPU 提供で本格的である。

展示の内容も科学的成果を反映したものである。番組とともに非常に興味深い。しかし、噛み砕き方と展示としての見せ方が、いきなり素人にわかるようにした感じで元ネタと展示の結論にギャップを感じた。例えば、ハッブル望遠鏡のカニ星雲の写真を見せて、昔の超新星の名残です、だけ説明して他の星雲に話題を移すとか。

外でも感じたのが冥王星へのこだわり。アメリカ人が発見した唯一の(元)惑星なのか、こだわりを感じる。映像でもその話題を使っていた。最終的にはカイパーベルト天体全体の話になっていたのだが、まだ気にしているのだろう。


 


360 Chicago


https://360chicago.com/

シカゴで2番目に高いビル。一番高いビル(ウィリスタワー)もいいのだが、こちらのビルは北の端にあるので、シカゴ一望感があるのがいい。夜に夜景を見に行ったのだがかなり混んでいて、CityPASSの優先入場が力を発揮した。

Geno's East

シカゴスタイルの「ディープディッシュ」ピザ。友人からは「Geno's East」「Giordano's」「Lon Malnatti's」の3種類を教えてもらったが、どこも混んでいたのでホテルから一番近いこちらに入る。

ピザは45分待ちとのこと。ビールを飲みながら待っていたら50分ぐらいで出てきた。専用の鉄皿で焼かれて出てくる。その名の通り、生地が厚くて深いのだが、深くなった部分にチーズがたっぷり盛られている。3/4食べて、あとはボックスに詰めて持ち帰り、翌日の朝食とする。








Millennium park

有名な、銀のそら豆があるところ。朝の散歩で行ってきた。ホテルから、一番の目抜き通りである、ミシガンストリートを通って15分ぐらい。途中、いろいろな建築物を見ながら。この日は曇り~小雨で、高層ビルの上部は雲の中である。

公園は周囲の公園とつながっており、非常に過ごしやすい。今回は時間の関係で、ささっと見て回っただけだが、歩き倒してもおもしろいだろう。




Shedd Aquarium

https://www.sheddaquarium.org/

展示は若干子供向けっぽさを感じた。客層も小学生未満の子連れが多い。

やはり淡水系がメイン。五大湖、世界各地の淡水、アフリカの古代湖、アマゾン川。海はカリブ海とフィリピン。

CityPASSでは4Dシアターと動物ショーが見れる。

動物ショーは、音楽やプロジェクター、スクリーンと組み合わさってショーアップされたものだが、動物の芸自体は単純で日本の方がレベルは高いと思った。登場動物は、ベルーガ、カマイルカ、アシカ、ふくろうなど。

4Dシアターはサメの映像。3D映像+椅子が震えたり、シャボン玉が飛んだり。









Chicago Insugory and Science Miuseum

https://www.msichicago.org/

とても巨大。とうてい一日では見て回れない。CityPASSは 360CHICAGOで使ってしまったので、別料金で、入館料+Pixer特別展のみ。展示が膨大なだけでなく、無料のアクティビティも予約チケットを館内で入手して楽しめる。有料アクティビティを利用しなくても十分であった。

無料アクティビティではミラー迷路が面白かった。冷静に考えれば「右手法」で解けるのだが、視覚にたよっていると、鏡と空間の区別が着かない。「まどマギ」の魔女の結界みたいな感じ。

全般的に、身近で起こっていることの裏には、科学的原理が存在し、それを体験型の展示で示している流れが一貫している。それによって、科学と自分たちの生活の関連を学べる。STEM教育の流れだろうか。非常に素晴らしい展示ばかりである。アメリカというお国柄を反映してか、竜巻や雪崩などの自然災害に関する展示が生活と密着している感じがする。それ以外に、気候変動も大きく取り上げられていた。





The sciene behind Pixer

特別展。PixerでのCG映画の作り方の解説。丁寧にステップを踏んで解説してあり、CGアニメの作り方がよくわかる。

1つのシーンを例にとり、ラフ画から、モデリング、リギング、アニメーション、レンダリングまでステップを踏んで作業の進み方を解説しており、わかりやすい。

それだけでなく、Pixerがいかにチャレンジしてきたかにも、力を割いて解説されており、見ごたえがある。



自然災害

でっかいトルネードが目印。それ以外に、雪崩、津波、落雷、火災なども関連して展示。アメリカでは、地下室などに「竜巻のときはここに入る」みたいな看板があることが多く、トルネードは、地震などと比べて身近な災害なのだろう。



人体

遺伝子工学的なものから、「人体の不思議」展(プラスティネーションした標本)、食べ物と健康についてなど。

交通

全般的に素晴らしい展示が多いが、航空宇宙関係はスミソニアン博物館に劣る。向こうは実物が並んでいるが、こっちはレプリカだったり、解説の精度が甘かったり。まぁしょうがないか。

シカゴの街のジオラマ(とそれを走る鉄道模型)は見応えがある。




U-505

事前知識がなかったが、第二次世界大戦中に、米軍が鹵獲したドイツのUボートの実物展示が目玉の一つらしい。すこし離れたところにあるのと、いくぶん古さを感じさせるが、あまり他では見ることができないので、機会があれば見ておくといいだろう。

Oysy

日本料理屋。シカゴなら大丈夫かと思ったが、日本人基準でいえば駄目。刺し身は解凍不良でベチョベチョだし、味噌汁はぬるい。ご飯もカピカピである。おまけに、ビール大瓶なのに633mlではなく600mlだった。これなら、牛角(シカゴには牛角もセブンイレブンもある)にしておけばよかった。

川沿いを散歩してみると、ローカルの店がたくさんあった。これらの店々に入ってみるのも楽しそうだ。

Mitsuwa Market Place

有名な日本食スーパー。フードコートも、書店(紀伊国屋)もある。ほぼ日本。食材も日本でお馴染みのものばかり。

乾物や調味料はミネアポリスのUnited Noodles でも揃うのだが、生鮮食料品はここではじめて見た。とくに、刺身用の魚、サンマなどの生魚。さすがにサンマを買って帰っても焼いて食べるのはいろいろ面倒なので、刺し身と日本酒を買い、さらに昼食用に寿司(Oysyのやりなおし)を買った。レジで醤油パックや箸はもらえる。







0 件のコメント:

コメントを投稿