2020年10月18日日曜日

パンク修理

自転車に乗っているとパンクは避けられないトラブルだ。

今回のパンクでは写真を撮りながら修理したので、パンク修理手順を記事にしてみよう。

 


 

 

この記事では、現代でも多く使われるクリンチャータイヤの修理について述べる。チューブラーやチューブレスの場合は手順が異なるので、対象外だ。

出先でのパンク修理は、タイヤを外して中のチューブを交換し、もう一度タイヤを嵌めてチューブに空気を入れるという手順で行われる。 

チューブを交換しないでイージーパッチ(グルーレスパッチ)などでチューブの穴を塞いで再使用することもあるが、修理した後の継続使用の耐久性に疑問があるので、基本的には、換えチューブが尽きた場合の非常手段と考えている。

穴が空いたチューブは、家でしっかりしたパッチとグルーで修理して使い回すことは構わないだろう。

手順#1: ホイールを外す。

ブレーキを開放し、クイックリリースをゆるめてホイールを外す。後輪の場合は、外す前にギアをトップに入れておく。 

手順#2: タイヤを外す。

タイヤレバーを使ってタイヤを外す。 私は、TOPEAKの携帯工具を使っている。ビット交換式のレンチと2本のタイヤレバーがコンパクトに収まっている。もちろん、普通のプラのタイヤレバーをサドルバッグに入れて携行するのでも良い。


手順#3: 原因を特定する。

原因を特定しないでチューブ交換をしても、すぐに再パンクする恐れがあるので大切な工程だ。

大きく分けて3つの原因が考えられる。

  1. リム打ち
  2. 異物が刺さり
  3. タイヤカット

リム打ちパンクとは、タイヤの空気圧が低い時に、段差などを踏んだ時に、タイヤとリムがチューブを挟んで、チューブに穴を開けてしまうこと。基本的に空気圧が十分に管理されていれば防ぐことができる。特徴は、リムがチューブを挟んだ時に、チューブに2箇所の穴が開くことが多い。

タイヤに異物が刺さった時は、その場所を特定して異物を取り除かなければならない。異物が残ったままだと、チューブを交換しても、すぐに再パンクしてしまう。タイヤの内側を怪我に注意しながら指でなぞって異物を探しても良い。チューブに軽く空気を入れて穴が空いた箇所を探しても良い。

普段から、タイヤのラベルの位置をバルブの位置に合わせておくようにしていれば、タイヤの異物とチューブの穴の関係が対応づいてわかりやすい。

タイヤカットの時は、そのままチューブを交換しても、カットした箇所から中の空気圧でチューブがはみ出してきて再度パンクしてしまう。ダクトテープを内側から貼って(ビードフックで挟んで固定するようにしながら)チューブのはみ出しを防ぐ。こういう自体に備えて、小巻きにしたダクトテープ(ガムテープ)を携行しておく。

もし、ダクトチューブを携行していなかった場合は紙幣が丈夫なので代用となる可能性がある。

今回はタイヤカットだった。 鋭い石片か金属片を踏んでしまったのだろう。



手順#4: 新しいチューブを入れる。

その前に、ハンドポンプなどで軽くチューブに空気を入れてみる。ペラペラの状態よりもチューブの取り扱いが簡単になること、チューブに異常が無いことを確認すること、の目的がある。

長い間、サドルバッグに入れて持ち運んでいると、チューブが擦れて穴が空いてしまうことがある。予防策としては、チューブのまま入れずに、ZIPLOCKやラップなどで包んでからサドルバッグに入れるようにしたい。

今回確認した所、バルブコアが緩んでいてそこから空気が漏れていた。携行していたバルブコア回しで、バルブを締め直してから使う。

手順#5: タイヤを嵌める。

嵌める時はチューブを痛めることを予防するために手で嵌めたいが、タイヤレバーを使っても良いだろう。

手順#6: タイヤの内側にチューブが収まっていることを確認する。

左右の全周にわたり、タイヤの中にチューブが収まっていることを確認する。とくにバルブ周りは収まりが悪いことがあるので念入りに確認する。写真のようにタイヤを内側に寄せてみて、チューブが見えなければきちんと収まっている。

手順#7: 空気を入れる。

今回は寒かったので、時間短縮のため、CO2カートリッジで空気を注入。失敗すればカートリッジがパーだが、成功すれば一瞬だ。気化熱でチューブが冷えるので、手が張り付かないようにスポンジがかぶさっている。

ハンドポンプとしても使え、カートリッジを入れればCO2も使えるような携帯用ハンドポンプも便利だと思う。


寒かったのと、体が冷えたのとで、この日はここで引き返してきた。

家に帰ってから見てみても、中のチューブがはみ出さないようにダクトテープがギリギリ踏ん張っている様子がよくわかる。この状態での長期間の走行は危険。帰宅するまでの応急処置で、帰宅後はタイヤを交換しなければならない。

このタイヤ、前回交換した時から、2ヶ月ほどしか使っていない…

 

 



0 件のコメント:

コメントを投稿