2021年6月12日土曜日

Grand Canyon National Park

みなさんご存知のグランドキャニオン。アメリカで2番目に来場者が多い国立公園。1番目はGreat Smoky Mountains NPだが入場無料で数えていない。 世界遺産でもある。

グランドキャニオンについてよく言われることが「写真で見るよりその目で見たほうが断然すごい」。事実だと思う。写真もたくさん貼ってあるが、それで伝わるかどうか。写真はクリックすると拡大される。

 


 

 

基本構造

古代から堆積した地層が近年(600万年前)隆起し、そこをコロラド川が削って大峡谷となった。地層の上部でも古生代。それより新しい年代のち層は、この地域では全部削れてなくなってしまった。ZionとかBryce Canyon では、より新しい世代の地層が露出している。下は大陸地殻。

川の北側がノースリム、南側がサウスリム。ほとんどの人はサウスリムに行く。地層の傾斜の関係で、サウスリムのほうが断崖が急。ノースリムのほうが断崖が広い。サウスリムからノースリムを見たほうが景色が良い。

初日

Pageからドライブして到着。コロラド川の上流(東側)のゲートから入り、Desert ViewからGrandviewまでのビューポイントを見て歩く。中心部はシャトルバスが運行しているが、訪問時はCOVID-19の影響でフル運行ではなく、西側部のみの運行。

中央部のビジターセンターの近辺にYavapai Geology Museumがあって、上記の地学的な展示がなされている。また、そこからリムトレイルにそってThe Trail of Timeという地学展示がある。ハイキングして、崖の景色を楽しみながら、グランドキャニオンの地質についても学べる。地学に興味があればおすすめ。


 

宿は園内のYavapai Lodge。Market Plazaの隣に受付がある。そこでチェックインしたら、林の中のロッジ(平屋)で宿泊する。一帯にはLTEの電波が飛んでいない。また、Yavapi Lodgeは受付付近でのみWiFiがあり、部屋にはWiFiは飛んでいない。都会から隔絶された自然を楽しもう。StravaのログやInstagramのストーリーズを上げるのはしばしお休み。Market Plazaは、普通のスーパー的なものがだいたい買える。惣菜、フルーツ、補給食、ビール。アウトドアショップも併設されている。

 



 

リム上は、標高2000mを超える高原。富士山の須走口が2000m、富士吉田口が2300m。それと同じぐらい。6月初旬の最高気温で30℃以下、最低気温は5℃以下ぐらい。日中は半袖で快適、朝日夕日を狙いたいならフリースやパッカブルダウンなどがあったほうがいい。私は、山用Tシャツ+山用長袖+レインウエア(上下)の重ね着で凌いだ。

また、夏も後半になると午後に雷雨の可能性も高まるとのこと。行った間は快晴続きだった。

次の日、早いのでカーボローディングして早めに寝る。


Bright Angel Trail

今回の旅のメインイベント。Bright Angel Trailを通ってPlateau Pointまでのハイキング。公式ガイドでは、コロラド川までのワンデイハイキングは推奨されておらず、Plateau Pointまでが日帰りの最長。コースタイムは9-12h。したに降りれば暑くなるので早朝出発。暑くなる前にもどってくるような計画が良い。1.5mile, 3mile, Indian Gardenに休憩所(水・トイレあり)がある。Trail Headから3mile Resthouseまではつづら折りの急坂。Indian Gardenまでは基本谷筋。Indian GardenからPlateau Pointまでは平坦だが日陰なし。

水 4L持って行ったが、途中で給水できるので2〜3Lで十分。ただしスポドリの素を持って行って塩分補給できるようにしたほうがよい。行動時間に応じて補給食が必要だが、自転車×0.5ぐらいの感じで

0430スタート。まだ暗いが空は明るく、ギリギリライト無しで歩ける。気温は2℃ぐらい。Tシャツ+長袖+レインウエア。歩いていればそれでなんとかなる。1.5mile resthouseでレインウエアを脱ぐ。3mile resthouseでだいぶ暑くなってきた。Indian Gardenで前の日に買ったサンドイッチを食べて半袖になる。途中、日の出が見れるが、谷底に下っていくため、合計3回も日の出を見ることができる。お得。

0430まだ暗い
1回目の夜明け
 
 
 

下っていく感じが『メイドインアビス』そっくり。シーカーキャンプとか大断層とか。頭の中で妄想しながら進む。








 




Plateau Point。快晴の広場だが朝はそれほど暑くない。見返せばたどってきたつづら折りのトレイルが、見下ろせばコロラド川やそこに降りていくトレイルなどが見える。川の音を聞きながら補給。ここまで歩いてきた人しか見ることができない景色、雰囲気。なんと水場もある。

 

 


 


 

 

復路は、気温が上がっていき谷筋のトレイルも日に照らされる。淡々と登っていく。1.5mile resthouseぐらいまで登ってくると高原の凉しい風になり、観光客も増える。トイレや水場は混んでいる。それより下層で済ませておくほうがいい。


 

道中の生物たち


コンドル。岸壁に巣を作っている。
ラマは観光用だけでなく谷底ホテルへの荷運びでも使われる

ロッジにシカ


 Bright Angel trail - Plateau point - Grand Canyon NP, AZ



昼前にハイキングから帰って来た。部屋でビールを飲んで昼寝。夕方から、トレイルを散策。夕日撮影ポイントの下見。

Sunset, Sunrise

ガイドブックには「Sunset, Sunriseを見よ」と書かれている。特にこの時期、日の出は早朝(5時ぐらい)、日の入りは夜(20時ぐらい)、それぐらいの時間になると気温がガクンと下がる。日中あふれていた観光客はほとんど居なくなって、日の出・日の入りを見ている人は少ない。せっかく(高い金を払って)園内宿泊にしたので、ぜひ見ておきたい。ガイドブックでのおすすめは、日没Hopi Point, 日出Yavapai Point。ただ、Hopi Pointは自家用車禁止でRed Shuttleのエリア。Villageの駐車場に車を停めなければならない。Villadge泊でない場合は難しい。今回は、日没2回、日出1回をYavapai Pointから見た。太陽自体、朝焼け・夕焼けなどの空の表情、色や影が変わるキャニオンなど、1h前ぐらいからが見頃で目が離せない。

 


 

園内にはレストランなどもあるが、混んでいる。高いし、味はたぶん、いつものアメリカンな感じだろう。スーパーで惣菜とビールを買ってきて部屋で、というのが無難だろう。

 
 
夕方のグランドキャニオン。タイムラプス動画。
 
コンドル
 
 
 
射手座、さそり座、銀河中心方面
 



 






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