2021年10月24日日曜日

紅葉 - ハイキング,自転車,キャンプ

9月に入ると、夏が終わり気温が低い日が増えてくる。夏の終わりは寂しいが紅葉のシーズンはあちこち巡りたくなる。例年、10月には初雪だ(積もらないが)。

ミネソタはフィールドが広いが、日本のような絵に書いたような紅葉を楽しもうとすると、すこし工夫が必要になってくる。

 


 

 

 

情報源・計画

基本となるのは、DNRのFall color finder。例年の傾向と今年の進捗が良く解る。●が付いているところはState parkなので行きやすい。誤解してはならないのが、ミネソタ全土がこのチャートの色に染まるわけではないということ。



注意しておくべきなのは植生だ。Bell Museumでの学びのとおり、特に、北の地域は亜寒帯で、針葉樹林が主な植生となる。これらは常緑なので秋になっても冬になっても緑色のまま。きれいに紅葉しない。部分的に、カエデやシラカバが生えている所が綺麗に赤・黄色になる。これらの植物は群生することが多いので、うまいこと生えている地域を知っていないと茶色くて落葉した木を見ることになる。SHTのトレイルガイドや、DNRのstate trail guideには、樹種や景観に関する情報も書かれている。SHTでは、私は、Tettegouch state parkの近辺を好んで行く。紅葉する樹種が豊富なのと、断崖絶景の地形が多くあるからだ。

 

 

もうひとつ重要な情報源がMN DNRのInstagramだ。秋になるとストーリーズで各地のState parkの見頃をFeedしてくれる。

 

ハイキング

今年も爆飲会の皆様とSHTに紅葉ハイキングに行って来た。 時期は昨年の実感や傾向なども踏まえて、10月初めの週末。場所は、Tettegouch state parkから少し北に入った、Sawmill domeを中心に。

時期的にはドンピシャ。ほぼ100%の紅葉。樹種はシラカバが多く、黄色のトンネルを、葉っぱが舞う中、落ち葉をサクサクと踏みしめて歩く。Sawmill domeからは断崖絶壁の眼下にカラフルな林を見ることができ、すこし南下すると、崖の上からスペリオル湖を見ることができる。

 

黄色のトンネルを、落ち葉をサクサクと踏みながら 

Sawmill domeから北を眺める

↓ぜひ、HD、音有りで楽しんでいただきたい。


 




自転車

上で示した基本情報のとおり、ミネソタ中部は、北部とは異なり広葉樹林帯。10月中旬に黄葉がピークを迎える。

往路は、Gateway Trailを通ってSt.Croix川沿いのMN-95に沿って北上。このルート沿いには、William O'Braien State park、Interstate State parkと美しい景色の公園が連続している。公園以外の所は畑化されていたり、全てが黄葉する樹種ではなかったりするが、St.Croix川を挟んだWisconsin側の河岸段丘部の森林も含めて景色を堪能できる。この時期、MN-95の交通量はピークとなり、路肩が狭いので自転車で走るにはある程度の慣れが必要。

Interstate parkのあたり。パーク内のトレイルは多くのハイキングを楽しむヒト

 

復路は、中央部をHwy61に沿って走るHardwood Creek Trailで南下。直線で見通しが良く平坦。非常に快適なトレイル。Hugoから先はトレイルが途絶えるので、湖沼地帯の住宅地の間のルート。庭に植樹された木々の色が美しい。

 

St.PaulからInterstate Parkまで往復で100mile。8:30出発。のんびりまわって17:00帰着。秋のサイクリングにちょうどいい。

 

 

キャンプ

10月末はミネソタ南部が紅葉がピーク。ミネソタ南西部はドリフトレスエリアといい、氷河で削り残された石灰岩台地が広がっている。そこを川が削ったところにあるRoot river state trailを自転車で走って、Forestville state parkでキャンプして、翌朝、その石灰岩台地にある Mystery caveという鍾乳洞を見学して帰る。

トレイルは川沿いで平坦。鉄道跡ということもあり、沿線には古い町並みが点在して、サイクリスト向けの補給も困らない。紅葉的にはベストタイミング。晴れていたこともあり美しい景色を堪能できた。上述のとおり広葉樹林帯であり、川を挟んだ対岸の自然樹林帯の紅葉も綺麗だし、街に植えられた樹の紅葉も見事だ。

ミネソタ南部とはいえ10/末の夜は冷える。上下はあるが、このときは0℃ぐらいまで下がった。装備は、耐焚き火の冬用上下+その上からダウン上下を着こむ。ただし寝袋は化繊で上からエマージェンシーシートを掛ける。胴体は平気だったが足が冷えて霜焼けになりそう。ダウンパンツを下にずらして足を覆う。キャンプ場は、石灰岩台地の谷の底。川があって釣りができるが携帯の電波は届かない。

写真の器具は、 野燗炉(のかんろ)または燗銅壺(かんどこ)と呼ばれるもの。江戸時代の花見の時にはよく使われたらしい。炭火で、焼き物と燗酒が同時にできるという箱庭風味のもの。焼き鳥や家で低温調理した牛肉を焼いたりした。ジューという音を聞きながら焼けるのを待つのがよい。

石灰岩台地ということで鍾乳洞がある。冬はツアーが閉鎖されるので10/末がほぼ最終。








野燗炉 別名 燗銅壺


家で低温調理しておいた肉をかんどこで炙る。ナイフはSpyderco ZDP-189










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