2024年5月29日水曜日

MS-G4 ヘッドランプ

最近、YouTubeなどで見かけることが多くなったMilestoneのヘッドランプを購入。日本で通販で購入して妻にハンドキャリーしてもらった。リチウムイオン電池やUSB-Cなどの新しい技術を使いこなし、点灯パターンや固定方法などもよく考えられたデザインで非常に満足度が高い。既存品に比べて新しさを感じる。

以前持っていたものと比べて、使い勝手を紹介したい。

 


 

 

 

Milestone MS-G4

 

左がMS-G4,右がBlackDiamond Cosmo300


  • 重量: 48g
  • 明るさ: 380lm(max)
  • 使用時間:  17hr(5%)

 

良い点

  • 軽くて小さい
  • USB-Cで充電可能
  • メインが昼光色、サブが白、赤、赤点滅。調光も可能

買い替えの動機が電池。これまでは、充電できること、電池がなくなったら交換可能なこと、を前提にエネループ対応のヘッドランプを購入した。しかし、エネループは電圧が低く動作時間が短くなってしまうこと、電池切れのために予備電池を持ち歩かなければならないこと、エネループの充電器は大きすぎて持ち歩けない、などの不満があった。

どのみちスマホなどの充電のためにモバイルバッテリーを持っていくことになるので、ヘッドライトもUSB充電にするべきだ、と考え方が変わった。Petzlの「コア」バッテリーも興味があったが、いまだにMicro-Bなこと、単四×3と互換性を持たせるためにやや大きいことが気になる。MS-G4はUSB-Cであること、充電しながら点灯可能なこと、より小型なこと、などからベターな選択肢だろう。

大きさ、軽さ、電池寿命のバランスが良いこと。配光も非常に使いやすい。スイッチと明るさの制御も非常に使いやすい。これらは、開発者がヘビーユーザーであることが大きいと思う。当然、他の製品でも、要求をきちんと吸い上げて製品企画を作り、フィールドテストを繰り返しているはずだ。開発者=ヘビーユーザーの場合は、そのサイクルの速さと細かいコダワリの調整という点で、このようなエッジの製品では競争力を産んでいるのだろう。商品ページからリンクされている開発裏話も面白い。

帽子のツバにクリップで留めることもできるが、夜は帽子を被らないので、バンドで頭に巻く形で使用。 昼は帽子、夜はヘッドライト留めと1物2役するのがUL流なのだろうか。

モンベルのランタンシェードに入れている。光を拡散するのでヘッドランプをテント内照明などにも兼用することができる優れもの。

 

Black-diamond Cosmo 300

 

  • 重量: 83g(3AAA込み)
  • 明るさ: 300lm
  • 使用時間: 200hr(low)

 

これより以前使っていたものが、ロック機能がなかった。電池を充電してセットしておいてもバックパックに入れておいたら、いつのまにか電源がONになっていて、使いたい時に使えないことがあった。即座に買い替えを決定。

要求機能

  • ロック機能があること
  • 調光して電池をセーブできること
  • 天文用の赤ランプがあること

このBlackdiamondのCosmoは、それらの要求機能を見たしている。電源は単四×3。エネループも使えるが、エネループは電圧が低いので、エネループ使用時は動作時間が短かくなる。予備のアルカリ電池も持って行った方が安心できる。

この、エネループでの運用時間が短いことと、予備電池が必要なことが不満点となり、MS-G4への買い替えとなった。

 

Goal Zero Lighthouse micro

 

左がGoal Zero, 右がRovyVon A5



  • 重量: 68g
  • 明るさ: 120lm
  • 使用時間: 170hr(min)

 

ど定番。サードパーティからの周辺機器も豊富。とくにフラッシュライト機能と、調光すれば電池の持ちが非常に良いのが利点。さすが、18650電池の外径を基準にデザインされているだけある。

 

RovyVon A5

 

  • 重量: 24g
  • 明るさ: 420lm
  • 使用時間: 8hr

 

 

サブ用。ケーブル類と一緒に常に持ち歩いている。小型で非常に良い感じだが、連続使用で発熱すること、バッテリー容量などからメインとするには難しい。キャンプ用ではなくEDC(Every Day Carry)として使用。

良い点

  • 小型
  • USB-C充電可能
  • ロック付き
  • 調光可能
  • サイド光、白/赤
  • 蓄光
  • 磁石とクリップで固定可能

RovyBonは似たような外形でいくつも仕様違いがあるので購入時は注意しよう。私はサイドに赤LEDがあって、ボディのプラスチックが蓄光で光るタイプを選択した。

 

S-LIGHT SolarPuff

 

  • 重量: 82g
  • 明るさ: ?
  • 使用時間: 5hぐらい 

 

 

ソーラーランタン。欲しかった。以前、携帯電話にも充電可能なタイプのソーラーランタンを使っていた。しかし、携帯電話に充電可能とするまでにはソーラーで充電できない(ケーブルで充電しなければならない)、照明と充電でバッテリーが競合してしまい、早く無くなる、大きな充電池のために重い、などの点から、それは使わなくなった。

かわりに照明専用の軽いソーラーランタン。日本ではCarryTheSunが有名だが似たようなやつ。とりあえず日中充電しておいて、暗くなったら残量気にせずとにかく点灯しておけるのが便利。重さも許容範囲。電池がなくなったらヘッドライトなど他の光源を使えばよいのだ。

 

ダイソーのUSB-C充電、カラビナ COB-LEDライト

安いのでとりあえず買ってみた。カラビナで吊るせる、磁石、USB-C充電+防水ゴムキャップ、調光、スタンド、カメラの三脚に付く穴、栓抜き、などと多機能。このコスト(300円)なら、とりあえずキャンプ用のライトが欲しい場合には第一選択としても良いだろう。COB-LEDがとても低コストなのだろうか。しかし、GoalZeroなどの定番がじきに欲しくなるはず…

 

 

  • 重量: 40g
  • 明るさ: 250lm
  • 使用時間: 5hぐらい 

 

 

 

使用頻度が高いのは、SolarPuff、Goal Zero、MS-G4。ただし、SolarPuffとGoal Zeroってユースケースが被ってしまうことが多いのだ。両方持っていくか片方にするか、悩む。



ガレージブランド・小規模メーカー

Milestoneは伝統あるメーカーの新規事業だが、アウトドア方面でもガレージブランドがいろいろとオリジナリティのある商品を出している。最先端のユーザだからこそ発生するニーズを捉え、購買意欲の高いユーザに届けるというビジネスモデルだろう。布製品、機械加工品については、中国の工場に発注するというノウハウが世の中に共有されてきているのも大きいだろう。販路についてもメルカリやECサイト(Shopifyなど)のサービスの充実がある。

自分の得意分野である電子回路や樹脂成形品についても30年前からそのような動きがあって、アマチュア・イベント頒布・小規模量産などで海外メーカーが使われてきた。そのような分野については製造については中国工場が活用できるが、電子回路設計、ファームウエアについては日本国内で開発しないと品質が担保できないのが現状と思う。

 

私自身はユーザとしては最先端ではないが、設計する側では何かしらの協力はできると思うので、面白そうなプロジェクトがあったら参画してみたいものだ。

 

オープン・ソース・プロジェクトとにも参加したことがあるが、ハードウエアもそのようなムーブメントは歓迎だ。オープンソースも定着するまでに年月がかかった。Makerも、それ自体が語られるのではなく製品として流通することで、しっかりと定着しているのが感慨深い。

以前、懐中電灯に非常に興味を持っていたことがある。ちょうど、ハイパワーの白色LEDが(Lumileds Luxeon Star)出てきたころだ。同時期に、海外でPCB製作サービスがあったり、Digi-Keyでアメリカから小ロットでSMD部品を購入したり、旋盤で加工したり、ダイビングやキャンプで自分で使うことが多かったり、というタイミングが重なって、買うだけでなく作ってみたりを試していた。ご縁があり記事も書いたり

そのころからすると、現在の技術は隔世の間がある。LED、電池、制御回路、マイコン。しかし、相変わらず、フラッシュライトというのは興味を惹かれる対象だ。光量・時間・サイズなどスペックの端で使っているアプリケーションだからだろうか。素材や素子の性能の進化が製品の特性の差別化となり1番のものに需要に集中する。


 

 

2 件のコメント:

  1. 低燃費、高照度がそろそろ一巡した感じで、行動中の動きを加味して、体のウエストあたりに光源を置く製品が出始めてますね。

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  2. ここで取り上げているMS-G4でもクリップでリュックの肩紐につける方法を聞いたことがあります。頭につけるよりも楽で見やすそうですね。

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