WaymoはGoogle傘下のWaymo社がサンフランシスコエリア(拡大中)で運用しているアプリ配車の自動運転タクシー(UberやLyftみたいなもの)。一番の特徴は、もちろん、センサー搭載の車で、無人で自動運転されていること。それ以外の使い勝手(アプリで呼ぶ)はUberと変わりない。実際に体験してみて、非常に良かったので記事にする。
サービスエリアはサンフランシスコのダウンタウン。空港はエリア外。サンフランシスコは坂が多く、観光客が多く、駐車場は不足。徒歩での移動やレンタカーの運転は苦痛で、できればタクシーに乗りたい。また、雨が少なく自動運転のセンサーが汚れにくい。一方、交通は複雑で坂で見通しが悪く、アルゴリズム的には難しい。
Waymoの車はジャガーの普通のセダン。ルーフトップだけでなく周囲にたくさんのセンサーが付いている。ドライバーズシートには乗車することができず、最大定員は4人。Uber/Lyftのように、ピックアップ地点とドロップ地点を指定して配車を手配する。
もともと、Uber/Lyftなどのライドシェアの利点として、料金は手配時に決定されチップ不要、というタクシーに対する不満解消というものがあった。しかしコロナ以降、ライドシェアでもチップを要求されることが多い(なくても大丈夫)。Waymoの料金自体は若干Uber/Lyftよりも高いがチップが不要なので安心である。
今回の旅行では、次の5回、Waymoを利用した。
- ホテル(マリーナ地区)→ピア33(Alcatraz)
- ピア33→中華街(ランチ)
- 中華街→カリフォルニア科学アカデミー
- カリフォルニア科学アカデミー→フィッシャーマンズ・ワーフ
- フィッシャーマンズ・ワーフ→ホテル
アプリをインストールしてサービス地域に入る。初回はSMS認証が飛んでくるので旅行者はSMSが受信できるように準備しておく必要がある。
そこからあとはライドアプリと同じ。出発地点と到着地点をセットして配車を手配。とくに出発地点はどこでも良いわけではなく、車を停めやすい場所を何箇所か提示されるので、そこから選ぶ。
走行台数は、かなり多く、それほど待たずに配車される。街中でも多数のWaymoが走っているのを頻繁に見かける。
車が到着したら、ルーフトップのセンサ部に自分の名前が表示される(アプリからもナンバープレートの番号を確認できる)。アプリから、ロック解除するとドアノブが飛び出てくるので、乗車。後部座席だけでなく助手席にも搭乗できる。
乗車したら、車内のタッチパネルでスタートを押せば運行開始。画面にはセンサが認識した周囲の環境(車、標識、信号、歩行者など)が表示されるので、見ていて楽しい。また、乗降中や歩行者を待っている状態などでは、ルーフトップのセンサに表示されるので、周囲の車などから、何をしようとしているのかがわかりやすい。 Liderによる車両検知、歩行者や自転車検知。それだけでなく画像認識により、標識、信号機、三角コーンなどが認識されていることがわかる。車線や横断歩道は地図としてインプットされているのだろう。
車内はBGMが流れておりアプリから選曲可能。
運転も非常にスムーズで、不安になるようなことはほとんどなかった。 とくに、周囲の認識状況がディスプレイに表示されているのが興味深い。交通ルール厳守であり、オーバースピードや一時停止違反などは行われない。
一度、科学アカデミーから乗ろうとして配車を手配したとき、配車中の車がGPSで表示されるのだが、交通渋滞に捕まったのか、なかなか来なかったのが唯一の減点。
トータルで非常に満足。サービス地域が拡大することを期待。
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