2018年9月25日火曜日

Voyageurs国立公園

アメリカにはいくつもの国立公園がある。有名なものでいえばイエローストーンなど。
ミネソタにも、カナダとの国境付近に Voyageurs 国立公園というものがひとつだけある。
国内旅行もしてみたかったし、自然に触れて写真を撮ったりしたかったので、試しに行ってみた。







Voyageurs 国立公園

ミネソタとカナダの国境付近にある。一番の特徴は、湖がメインの公園であると言うこと。
このあたり一帯は氷河で削り取られた地形で、そこに水が溜まった複雑な湖沼が多数ある。
世の中にはさまざまな交通手段があるが、Voyageursでのもっとも主要な交通手段はボートだ。
多くの観光客は、車のキャリアにボートを積んでやってきて、湖をボートで移動し、釣りをしたりする。夜は島に上陸してキャンプしたりボートハウスに泊まったりする。
釣りをするにはライセンスが必要。ミネソタでは、コマーシャルフィッシングよりもレジャーフィッシングが盛んだ。

次の特徴は、とにかく寒い。内陸部でカナダとの国境付近にある。つまりアラスカを除いて米国で最も寒い。
今回は9月中旬に訪問したが、朝の気温は4℃。セント・ポールと比べてもだいぶ寒い。

ボートを持っていないのに何をするかというと、紅葉を見て、ハクトウワシを見て、トレッキングをするという計画。






ドライブ

セント・ポールからボエヤージュ国立公園までは車で5時間弱。ネットで調べると、土曜日は Rainy Lake ビジターセンターから9:30出発の観光船が出るらしい。
それに合わせて、休憩込みで逆算し、4:00にセント・ポールを出発。I-35EとUS-53Nを経由して、ほとんど直線的に北上する。
車はヘボくシートの座り心地はイマイチだがオートクルーズとレーンキープ機能に助けられながら進む。ほとんど直線の道路で前後に1台居るか居ないかの車密度。セント・ポールを離れるとあとは荒野の真ん中で、時々通過する街で、ガス欠に注意しながらガソリンを補給したり休憩したり。それを逃すと30分以上荒野の一本道。

Grand Tour

ちょうどいい時間にビジターセンターに付き、予約なし(Walk In)で、クレジットカード払いで、ツアー船に乗船する。定員が40明ぐらいのところ15人ぐらい。
ネットの情報とは異なり、この日は、このページに書いてある Grand Tour のコース。

最初は Little American Island という島に上陸し、古い金鉱についてガイドさんから説明を受ける。

その後は湖沼地帯をゆっくり進みながら、ハクトウワシ(Bald Eagle)を探しながら進む。今回は、単独の成鳥1羽、若い番(それでも頭は白くなっていた)をひと組、巣をいくつか、見ることが出来た。
そのために70-300mm のレンズも持ってきておいて良かった。船では毛布と双眼鏡の貸出がある。

9:30スタート 12:00帰着。

気温は寒かったが寒気が来ていたためでもあり、紅葉自体はまだまだだった。ネットで紅葉情報も見れるらしいのでそれを確認してからでも良かったかもしれない。しかし、10月になると紅葉は見れるがツアー船は営業していないのだ。




トレッキング

帰着後、車で1時間ほど移動して、Ash River ビジターセンターに移動し、Blind Ash Bay Trail を歩いてみる。
ビジターセンターは、丸木小屋に毛が生えた程度。トレイルマップをもらえる。
コースタイムは 2.5時間で、ややアップダウンがある。一応、軽登山靴を持って行った。実際には写真を撮りながら歩いても1.5時間ぐらいだった。

基本的には視界の無い松林の中のトレイル。下は松葉で埋まっていて地面が見えないぐらい。でっかい松ぼっくりがたくさん落ちていて、リスが齧っている。
倒木や地衣類も豊富で、人の手があまり入っていない、原生林っぽい感じである。
ほとんどは林間コースだが、何箇所か湖を見渡せる場所がある。

特に見どころが無い感じであったが、林の中を歩くこと自体、久しぶりでとても気持ちがいいものだった。




Duluth

古い、昔は鉄鉱石の輸出で栄えた街。途中の Verginiaでは、赤茶けた丘の間の切り通しに道がある。その隣の街は、その名も Mountain Iron だ。Duluth に入る時に、ヘインズロードを通ると、途中の駐車場から、Duluth 市内を一望できる。目立つところに、赤茶けた鉄鋼石が山積みになっていて、その奥に、船が通れるように上下に稼働できる橋(Aerial Lift Bridge:街のシンボルになっている)がある。

街は小さく、週末はホテルがいっぱいになる感じ。あまり選択の余地は無く、街のハズレの Super8 というホテルに泊まった。普通の安宿だが、これでも$150ほどする。問題は、近くにレストランがあまりないこと。市街に醸造所やブリューパブも有るが、高速道路と車で行く感じで、とても歩いていける雰囲気では無い。隣のファミレスに入ったが、残念ながらアルコールの提供は無しだった。こんなことだろうと思って持ってきた缶ビールで凌ぐ。




Great Lakes 水族館

次の日は朝から嵐。寒気がやってきて横殴りの雨、湖には近づかないほうがいいと警報が出るぐらい。
しかし、投書の計画通り、水族館には行く。

海遊館を小さくしたような外観、名前のとおり、スペリオル湖を軸にした展示。2時間ほどで見て回れる。
湖を軸にした展示ということで、琵琶湖博物館と雰囲気がとても似ていた。





外は嵐で観光する感じでは無いが、砂州上のミネソタAve.を往復して、Red Robster というレストランで魚介料理を食べて帰路についた。

Duluth は嵐だったがセント・ポールに近づくにつれ暖かく晴れ渡り、快適なドライブだった。

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