2025カリフォルニア旅行のヨセミテ編。長くなるし参照性も良くなるのでヨセミテ編だけ記事を分ける。
関連記事は次のとおり
- 準備編。日程計画や持ち物について。道具に関するコメントもこの記事。
- 概要編。旅程全体の記録や、個別の記事に収まらなかったこと。
- ヨセミテ編。本記事。主にハイキングや園内の観光について。
- ホエールウォッチング。モントレーでホエールウォッチング船に乗った。記事を分ける。
- Waymo。サンフランシスコエリアで運用されている自動運転タクシーについて。
長いです。写真はクリックすると大きくなります。動画も見てみてください。GPSログはStravaへのリンクです。
- 6/1(日) ヨセミテ滝+ミラーレイク、カリービレッジでピザ、ビジターセンター、バレードライブ(エル・キャピタン、ブライダルベール滝)、星景
- 6/2(月) ミストトレイル(ネバダ滝、バーナル滝)、グレーシャーポイント
- 6/3(火) マリポサ・グローブ
6/1(日)
マリポサのホテルを0500に出発。0620ごろにヨセミテ着。ゲートは無人で通過。この時点でカリービレッジの駐車場は満車の表示。Camp4のパーキングに停める。
ヨセミテ滝+ミラーレイク
ミラーレイクのトレイルヘッドまで、ヨセミテ滝やアワニーホテルを見ながら徒歩で移動。早朝の空気感もよいし、ヨセミテ滝は空いていて写真が撮りやすい。1hぐらい歩いて本来のミラーレイクのトレイルに合流。ミラーポイントで写真を撮ったり。
ミラーレイクという名前だが水が豊富なのは6月の雪解け期のみ。その名のとおり、朝の時間帯は湖に周囲の山の反射がきれいに写る。湖面は日陰だが山は照らされている状態。しかし、日が高くなると、湖の直射日光が湖底を照らして、反射は、あまりきれいにならないのだ。
朝のミラーレイク |
昼のミラーレイク |
ルート計画に、季節や、太陽の角度などを考慮することが重要だと思っている。
ミラーを楽しんだあとは、右岸(川上から川下を見て右手側)を上流に向かって。平坦だが虫が多い。長袖と虫よけスプレーを推奨。
橋を渡って左岸を下流に戻って来る。前に来たときはここも平坦なトレイルだったが、今回は増水でトレイルが泥濘んでいたり冠水していたり。臨時におかれた丸木を渡っているときに妻がバランスを崩して片足がドロの中に。ストックを使ってバランスを取りながら、その後も、ぬかるみやら冠水トレイルを進む。
冠水しているトレイル |
ハーフドーム直下の瓦礫場で休憩。向かってくる人を観察するに、ここから下流側にぬかるみ地帯はなさそう。靴を脱いで靴下を干す。Zpacksのレインスカートをグランドシート代わりに使って補給食。日本から持ってきた、オニシの携帯おにぎりが非常に優秀。 朝にパッケージの指示どおりの水を入れておくと昼にはアルファ米のおにぎりができている。食べるときのパッケージも素晴らしい。味付けも食べやすいし、アルファ米のべったりした感じがオニギリに最適。
出発時の気温は12℃ぐらい。肌寒いが動いていればアンダー+長袖シャツが適切な感じ。だが日中の気温は30℃を超えて暑い。
ミラーレイク手前の草原は、360度を岩に囲まれた絶景スポット。
さらに下流のミラーレイクまで戻ってくると、子どもが水浴びをしている。
バス停まで戻ってきて、巡回シャトルバス(無料)でカリービレッジまで移動。だいたいどこも駐車場は満車なので、停めれるところに車を停めて、巡回バスを最大限活用するようにしたほうがよい。
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カリービレッジ
カリービレッジまで戻ってきて昼食。ピザを頼むと20分ぐらい待たされて出来上がり。
その後、近くのショップで土産物を物色する。通常の土産物店だけでなく、カリービレッジには山道具店があり、ギアも現地調達可能。Tシャツも、ちゃんとしたアウトドアブランドの高機能素材のものが売っている。機能素材のTシャツでデザインが気に入ったものがあれば自分用の土産として買うようにしているのだ。
自分用の土産 |
ビジターセンター
バスでビジターセンターまで移動。展示は地学的な背景やロッククライミングの歴史などについて非常に興味深いものだ。おすすめ。
昼間のロワー・ヨセミテ滝 |
バレードライブ(エル・キャピタン、ブライダルベール滝)
駐車場まで戻ってきて、レンタカーでバレードライブ。ブライダルベール滝にはシャトルバスでは行けないのだ。
ブライダルベール滝はすぐ近くまでトレイルが付けられており、ミストを楽しむことができる。
ついでに、ストアでツマミや翌日の朝食を購入。
エル・キャピタン |
クライマー |
バレー・ビュー・ポイント 夜に星景を取りに同じ場所に来る |
ブライダル・ベール滝 iPhoneのLivePhotoから長時間露光効果 |
2本の樹が合体している。夫婦杉? |
ヨセミテ・バレー・ロッジ
駐車場の確保や夜間の星景など、園内に止まるメリットは大きい。アワニーホテル(超高級)、バレーロッジ(中級)、カリービレッジのキャンバステント(暖房付きと暖房無しがあるが、さすがに寒い)。バレーロッジの予約は早々に満室になる。今回は正月に一時帰国したときに計画したが、その時点で公式サイトの予約は満室。エージェント経由でやっと2泊の予約できた(値段は直接予約の倍ぐらい)。
チェックインすると、2泊のあいだで部屋の移動があるので、1泊したあとチェックアウトし、翌日はもう一度チェックインせよ、とのこと。混んでいるのでしょうがない。しかも2泊目の部屋はADA対応で浴槽がなくシャワーのみ。しかもお湯が出なくて水だけのシャワーだった。
車は許可証を置いておくことで宿泊者用駐車場に停めておけるが、熊予防のために食料を車内に置いておくことはできない。
バレーロッジ内にあるBase Camp Eateryというフードコートで夕食。あまり美味しくない。
部屋からは滝が見える。
部屋から滝が見える(音も聞こえる) |
星景
この日は天気が良かったので、日没後にバレービューまで行って星景観望。半月はまだ没しておらず、天の川はよく見えないが岩肌と滝が照らされている。エル・キャピタンのライトは壁面宿泊者。せっかくの月明かり、ブライダルベール滝のムーン・ボウを撮りに行っても良かったな。
エル・キャピタンの上を、はくちょう座が左から右に飛ぶ |
6/2(月)
前日に買っておいた朝食を食べ、オニギリに注水して7時の始発のシャトルバスでトレイルヘッドに移動。この日も暑くなる予報なので、アンダー+山シャツ+モンベルODパンツ。
ミストトレイル(バーナル滝、ネバダ滝)
ミストトレイルはバーナル滝、ネバダ滝に向かって登るトレイル。谷筋に沿ってけっこうな斜度で高度を稼いでいく。
下のバーナル滝は滝壺に直接落下しており、周囲は相当の水しぶき。アメリカ人は濡れたら乾かそう、的な普段着で行動している。私はモンベルの晴雨兼用日傘+Zpacksのレインスカート。妻はストームクルーザー+パックカバーという完全防備。前回、カメラを濡らして不調にしてしまったのでデジイチはリュックにしまって携帯で撮影。午前中はトレイルに日が刺して虹が美しい。結果的にずぶ濡れになるが、滝の上の広場で休憩しているうちにほとんど乾く。
滝の上は広場になっていて休憩できる |
デジイチには偏光フィルタが取り付けてあり、虹を強調することができる |
滝壺のミストトレイルを登ってくる人々 |
バーナル滝上部にはトイレもある。ネバタ滝に向けてスタート。すぐにネバダ滝が見える。
滝の横を階段で登るルート。けっこう急登。バーナル滝とは異なり、ネバダ滝は落差は倍ぐらいあるものの、底部がスロープ状になっていることと、トレイルが滝の正面ではなく横にあることからミストは無い。
ここで妻の靴の底が剥がれる。10年前ぐらいに買った靴なので加水分解が進んでいたのだろう。このようなときのために持っていっていたダクトテープで補修。 以前にも自転車靴の靴底が剥がれたこともある。靴底は剥がれるものとして備えが必要。ダクトテープは、小巻にして持っておくと非常に汎用性が高い応急処置となる。
ネバダ滝を登ったところの、ハーフドーム方面との分岐箇所の木陰で昼食。レインスカートを敷いてオニギリ。ここにはトイレもある。滝上にも広場があるが炎天下なので、休憩はここの分岐がおすすめ。
パノラマトレイル方面に戻るとネバダ滝の上部に出る。かなりの絶壁絶景。
戻りつつ、振り返って見るネバダ滝とリバティキャップも素晴らしい。デジイチ(偏光フィルタ+風景鮮やかモード)とiPhone12Proの比較も興味深い。iPhoneのほうがHDRっぽく、均一な感じがする。デジイチは偏光フィルタと風景モードのせいで、明暗が強く劇的に表現されている。偏光フィルタは、青空は深い青に、岩肌はコントラスト強く、虹(光の反射による現象なので偏光している)を強調する。
EOS 70D+偏光フィルタ+風景鮮やかモード |
iPhone12Pro |
シャトルバスでホテルまで戻ってきて2日目のチェックイン&休憩。
ミラーレイクの足ボチャやら、長くてアップダウンのあるハイキングでも「もうあんたとはハイキングに行かない」と言い出さない妻で良かった。
グレーシャーポイント
夕日狙いでグレーシャーポイントに向かうが、あいにくの曇り。途中、トンネルビューにも寄る。
グレーシャーポイントはバレー全景を一望できる、一番のビューポイント。4mileトレイルを上がってくれば直線距離はスグだが、車道はグルーっと迂回して1時間のドライブ。1000mの谷を挟んでヨセミテ滝やハーフドームを間近に見ることができるポイント。谷の底から見上げているだけではわからない、滝の上の水源地帯も一望できる。さらに遠くのシエラネバダの山々は、まだ雪が残っている。
ミラーレイク方面。歩いてきたルートがよく分かる |
ヨセミテ滝の3段構造 |
シエラネバダの山々には残雪 |
バーナル滝、ネバダ滝。これも歩いたところ |
ハーフドーム頂上に人? |
![]() |
イラストなどでよく見るハーフドームは、ここから見たものだった!! |
おそらく、ここでリュックをおろしてカメラのレンズを交換したりしている間に、サングラスを紛失してしまった。自転車に乗り始めたころに製作したモノ。顔にフィットして風や光を巻き込まないオークリーのフレームに、度入りのミラーレンズ。8カーブのフレームに度入りのレンズを入れるのは高い技術が必要で、ごく少数のメガネ屋でしか対応していない、貴重なものだったのに。ULザックのメッシュポケットは脱落のリスクが高いことを、高い出費で学んだ。次の一時帰国時(2週間)で作り直すことができるだろうか。次は調光レンズにしたいな。
6/3(火)
マリポサ・グローブは駐車場からトレイルヘッドまではシャトルバスでのアクセスとなる。
シャトルバスの8時の始発にあわせて7時にホテルをチェックアウト。しかし、駐車場について準備しようとしたら、上述のサングラスの紛失に気づく。ホテルに置き忘れたと思って、いったん取りに帰って探すも見つからず。グレーシャーポイントで紛失したと結論付けた。
気をとりなおしてマリポサ・グローブに移動。1030スタートになってしまった。
マリポサ・グローブ
マリポサ・グローブはヨセミテ公園内でジャイアント・セコイアが群生している地区。セコイア国立公園ほどではないが、セコイアの巨木トレイルを味わうことができる。
上述のトラブルがあり出発が遅れたこと、昨日の疲れも残っていること、などから近場の有名大樹を巡るコース。森林火災の影響か、生育環境の影響か、セコイア国立公園よりもやや小ぶりで本数も少ない。
この地区も、ほとんどの樹はロッジポールパイン。ジャイアント・セコイアは、幹が太く縦筋がゴツい、樹皮は赤っぽい、樹形がモコモコとブロッコリーのような感じ、などから、遠目でもロッジポールパインと区別可能。
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昼過ぎにヨセミテ国立公園を離脱して、モントレーまでドライブ。→概要編に戻る。
コロナでドロミテに行きそびれたので、挽回でヨセミテには行ってみたいですね。ハーフドーム、登るメンタルないので触るだけでも。
返信削除とても素晴らしい場所なことはお約束します。ハーム・ドームは抽選ですが登れたら忘れられない体験になると思います。エル・キャピタンは申請すれば登れると思います。
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