アメリカに居るあいだに、日本からだと遠くなってしまう中南米に行っておきたかった。弊社の駐在員の間ではカンクンなどのリゾートに行ったりカリブ海クルーズにったりするのが流行しているが、それよりはむしろ、現地の町並み、とくに古い町並みや屋台を歩いてみたり、ピラミッドなどの遺跡を見て回りたい、という気分で計画。
選択肢があるときには、知らないこと、やったことが無いことを選ぶのが良いね。
アメリカに駐在している間にマチュピチュも行ってみたかったのだが日程と旅程調査の面で断念。何人かの友達が行っているので羨ましい。
例によってめちゃくちゃ長いです。
- 前半は、概要、計画、準備など。
- 後半は旅行記録(Strava Logを含む)という構成。
- 写真はクリックすると拡大されます。
- ストラバの埋め込みは左右に写真や地図を見ることができ、クリックするとストラバに飛びます。
メキシコ概略
時間
今回訪問した地域(メキシコシティ、メリダ)は、ミネソタの夏時間より1時間遅い中部時間と同じ。ただし冬時間は無い。
貨幣
2025年時点での状況。
単位はペソと呼称されるが、値札では通常$と書かれる。USDと区別する場合にはMXNと書かれることもある。以下ではM$と表記。だいたいM$1000(豪華な1人分の夕食+酒)=USD 55=JPY 8000円。露店で売っているのは$M100以下。つまりJPY800円を超えるものはない。だいたいM$を8倍すればJPY。500mLの水 M$25=200JPY。物価感覚的には、観光客向けには、日本と同等か、やや高い、という感じ。現地民向けにはもうすこし安いのだろう。
ホテルやレストランではクレジットカードが使える。しかし、露天や土産物屋では現金のみ。トイレは、空港やレストランでは無料だが、公衆トイレ、店舗でトイレを借りるには有料(M$10ぐらい)。クレジットカードが使える場合もあるが、硬貨を投入する場合もある。空港で両替して、なにか買い物して、硬貨を手持ちしておく必要がある。
レストランではチップが必要。カードを出すと端末にその場でチップの割合を入力する。10〜15%が一般的。アメリカほどチップは高騰していない。Uberでもチップを要求される。なくてもよいが、M$10ぐらい払っていた。 タクシーのチップは必要、とも言われているが、メータもなく値段が事前交渉なので、そこにチップが含まれていると解釈してもいいかもしれない。
交通
免許事情と、カオスな交通ルールを考慮するとレンタカーは非現実的。
Uberがメキシコでサービスしている。地域によって弱いところもあるのでタクシーを併用(後述)。タクシーはメーターが無いので事前の料金交渉が必要。Uberに押されてタクシーは滅んだわけではなく、タクシーも多く走っている。長距離バス(快適)、飛行機。詳細は後述。
市街での地下鉄、バス、Uber Motoは未利用。
観光地を回るときは、自力で長距離バスに乗っても行けるが、著名な観光地をハシゴする場合はツアーのほうが効率が良い。
言語
観光地、ホテルでは英語が通じる。観光地の土産物屋は、スペイン語、英語、日本語、中国語はだいたい分かる。市街では、英語は通じない。簡単なスペイン語と翻訳アプリ、メニューの画像を和訳、言いたいことをタイプしてスペイン語で示す、など。音声翻訳も実用的)。
気候
9月は雨季。シトシト降るわけではなく、湿気が高いので夕立の頻度が上がる感じ。ザッと降ってすぐに上がる。高原地域(メキシコシティ、グアナファト)では、朝晩は15℃ぐらいなので、上着が必要。日中は25℃を超えるし日差しがキツいのでTシャツでOK。沿岸地域(メリダ、カンクン)では、朝からTシャツ。沖縄的な感じ。日焼け止めはあったほうが良い。メリダは低地で蚊が多いので虫除けも推奨。
事前手配
時期
他の予定(7月は一時帰国、8月はトライアスロン、10月は紅葉)との兼ね合いで、9月に。9月16日はメキシコの独立記念日で通常とは異なる状態になる。それを外して、9月2週目に計画。
航空券、ホテル
3ヶ月前ぐらいに計画を具体化。大枠の旅程を決めて国際線を予約。デルタの直行便が便利な時間にあった。国内線、ホテルは2ヶ月前ぐらいに手配。言語の問題もあり、今回は国内線とホテルはTrip.com経由で予約した。 ホテルを探すのは、例によってGoogleMapで場所と値段を見て探す。
ツアー
最初は乗合バスで行くことを考えていたが、チケットの手配や帰りのバスなどに不安があったので、テオティワカンとチチェン・イッツァはツアーを予約した。ツアーを検索するといろいろ出ているが、実施しているのあはアミーゴ・ツアーというところだったので、そこで直接予約。こちらの手配は1週間前でも余裕(後述)。
バス
グアナファトへは長距離バス。英語対応しているBusBud.comというサイトでチケットを事前手配。乗る前のチェック・インで予約メールにあるQRコードを示すだけでOK。
持ち物
想定
メキシコシティは高原で気温が低い。朝の最低気温で15℃最高24℃。メリダはカリブ海沿いで温かい。最低26℃最高34℃。ミネソタは寒波で朝は9℃。
着ていく
モンベル・ジオライン長袖、マムート・ソフトシェル、モンベル・ODパンツ、靴下、HOKA・HOPARA2、アイスブレーカー・メリノブリーフ。
着替え
Tシャツ、パンツ、靴下を3セット。途中で洗濯するようにヒモ、火吹き棒ハンガー(100均の火吹き棒と細引きで自作)。
セノーテで泳ぐかもしれないので、水着、ラッシュガード、ゴーグル、タオル、携帯電話の防水ケース。
ユニクロ・ULフーディ、山と道・5ポケットパンツ、Karrimor 山シャツ、サングラス、帽子、日焼け止め等、エマージェンシー・キット、念の為にユニクロのパックダウンジャケット。
モンベル・晴雨兼用折りたたみ傘、スマートウォーターの700mLボトル、使い捨てカトラリー(割り箸、スプーン、フォーク、ナイフ)、使い捨てスリッパ。
結果にユニクロ・ULフーディと山シャツは役割が被り、ユニクロ・フーディは着用しなかった。モンベルのパンツがすぐに乾いたので、洗い替えの山と道5ポケットも未使用。
ガジェット
パソコン、モバイルバッテリー(5000mAh+ACアダプタ)、30W・ACアダプタ。ケーブル×2、ガーミン、iPodAir4ANC、3.5mm⇔BTアダプタ、RovyVon A5、私用携帯、会社携帯。自撮り棒。メキシコの電源はアメリカと同じ(日本とも同じ)形状なので変換プラグは不要。
携帯電話は必須なのだが、写真や動画を撮っていたりUberでGPSを使っていたりするとすぐに電池がなくなってしまう。ウェストポーチにバッテリーとケーブルを入れておいていつでも充電できるようにするスタイルが良い。
今回は治安や荷物の管理・軽量化を考慮して、デジイチは持っていかないことにした。
パスポート、財布、現金、現地用財布、クレジットカード、ワールドワイドATM(SMBCプレスティア)カード。結果的に、持って行った現金の両替で足りたのでATMカードは未使用。
ガイドブック、予約印刷。
これらをEXPED WhiteOut30+HighTailDesignのファニーパックv1.5に。余裕だった。忘れ物ないんかな。
パソコン入れても7.0kg。余裕ですね。
スッキリした外見がよい。UL風味というよりアルパイン・テイスト。生地も軽さより丈夫さに振ってある。外のポケットが無いことは防犯面でも良い。 |
言語(スペイン語)
事前にYouTubeで最低限を予習。観光地では英語が通じることも多い。しかし、できるだけ現地語を使ってみる、というのも旅の楽しみだろう。単語の数は少なくても、ちゃんと口に出せることが大切だと思う。Siが出てこずにYes, Yaがつい口に出てしまう。
現地で痛感したが、数字はキチンとやっておくべきだった。
観光地・ホテルでは英語が通じるが、街中では英語は通じない。翻訳アプリが頼み。
- Si/No はい/いいえ
- Hora(オラ) こんにちは(英語のHiと同じ)
- Gracias(グラシアス) ありがとう
- por favor(ポル・ファボール) Pleaseと同じ。とりあえず付けとく
- Quiero esto(キエロ・エスト) QuieroがWant、EstoがThis。丁寧ではないが買い物やレストランで通じる。Por Favorを付けておけばOK。
- Uno mas, por fover もう一つください。Uno=1
- japonés(ハポネス) 日本人 Japón(ハポン) 日本
9/6(土) 一日目
MSP-MEX。4時間ほどの国際線だが、機内食はファーストクラスのみ。一般席はノンアルドリンクとスナック2袋。メキシコの入国審査はアッサリ。簡単に通過。
空港を2階の出発ロビーに上がり、SIMの購入と両替。
ネット環境
SIMはカバーエリアに定評があるTelcelが良かったのだが、空港では取り扱い店がなかったのでAT&Tで。1ヶ月でM$800ぐらい。AT&TのSIMを刺していると、空港などでGlobal_Wi-FiというWiFi-APが使える。空港のAPが混んでいてもサクサク使えるので便利。ただし、SIMをさしている携帯電話だけで、PCからは使えない。ネットはインフラ。管理が楽なので物理SIMにした。
メキシコシティ周辺ではCDMX-Internet para Todosという公衆WiFiも飛んでいる。
両替
少なくとも、チチェン・イッツァの入場とセノーテで現金が必要。ツアーで露店などに連れて行かれることも考慮して200USD(M$3600)ほど両替。余ったらレストランなどで消費するか、逆両替すればよい、ちなみに、1階の到着フロアより2階の出発フロアのほうが(USD→M$の)若干レートがよい。逆方向の両替は逆フロア。需要と供給。
おなかも空いてきたので(メキシコシティ:CDMXはMSPより1h遅い)空港で昼食。タコス。4個だと満腹ですね。セブンイレブンがあちこちにあるので、おにぎりでも良かったが、旅行気分を出したくて。
電車で市街まで行こうと思ったが、さっそく空港内で迷ったのであきらめてUberでホテルまで。市内は渋滞がひどく1hかかる。15:00ごろチェックイン。前半はメキシコシティのボランコ地区。観光客向けの高級ホテルやレストランが多い。博物館などがあるチャプルテペック公園とも隣接して便利。ホテルはHyattで高級だが、地の利がよい。荷物をおろして周辺散歩。朝晩は冷えるかと思ったが昼は25℃超。半袖でOK。ホテルはダウンタウン中心部で博物館などがある公園から近い。銀座的なショッピング街、レストラン街もあるし、公園では屋台が立ち並ぶ。さっそく、街歩きを堪能できた。
ホテル近所のセブンイレブン。24h。ビールも置いている |
スシ多い。夕食で食べた魚の質から、期待薄 |
公園脇の屋台。4時頃には撤収する。 |
オシャレモール |
メキシコのスシロー |
めっちゃ並んでいたギリシャアイス |
近代的なビルと室外機の対比 |
夕食は、この地区の海鮮メキシカン。ビールを頼むと、グラスに塩をつけてライムジュースを入れてくれる。南国っぽくて非常に良い。セビーチェ(魚介サラダ)、カニタコス、エビタコスを頼んだ。セビーチェのツナが解凍失敗でボソボソしていてイマイチ。しかし、カニを丸ごと揚げたタコスは接品。調子にのって頼みすぎて食べきれなかった。高級そうなレストランだったので、英語メニューもあったし店員さんも英語話せたのでラッキー。レストランではカード使える。レシートが来て、カードを見せたら端末で決済、という流れ。チップは10〜20%の選択肢なのでアメリカに比べて良心的。
近くのセブンイレブンで水などを買って帰宅。ホテルにもミニバーはあるのだが有料。
揚げたカニのタコス。美味 |
セビーチェ |
グラスの縁に塩を付けて、ライムジュースを混ぜて |
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9/7(日) 二日目
朝食、プランに含まれていると思ったが有料だった。 ビュッフェで贅沢そうに見えるが、街で食べるより明らかに美味しくないし、明日はツアーで早朝発なので食べれないし、まぁ経験値と思っておこう。
この日の予定は街歩き。歴史時代〜スペイン支配時代〜革命〜現代、というふうに辿る、なかなか良い感じの行程だった。
国立人類学博物館
メキシコの古代文明(スペイン侵略まで)の博物館。メキシコにはピラミッドや遺跡がたくさんあるが、異なる地域、異なる時代でいくつもの王朝が発生し、それぞれに独自の文明を築いてきた。代表的なテオティワカンやチチェン・イッツァ(マヤ)もその一つ。実物を訪れる前に概略的な知識をインプットしておくことは解像度を上げられると思う。
入場料M$100はお得。入館時にはリュックはクローク(無料)に預けさせられた。ウェストポーチは持ち込みOK。
屋外展示も雰囲気があって良い |
マヤンカレンダーの文様。土産物で頻出 |
テオティワカンのケツアルコアトル神殿のレリーフ(模型) |
時代と地域と文明 |
チャップルテペック城
午前中に博物館を見学しおえ、隣のチャップルテペック城に。スペイン支配者の居城。周辺は公園となっていて、屋台が立ち並ぶ。ここも入館料M$100。現金はお釣り無し、またはカード。入館時にボトルの水を捨てることが必要。周囲の屋台で、頭につけるサルが、なぜか流行っていたが、それも持ち込み不可。クロークにカラフルなサルの飾りが並ぶ、というシュールな光景。公園内にトイレはあるが、$5の硬貨を投入する必要がある。
スペインの無敵艦隊的なの |
星の位置で現在地を知るための航法器具。構造が原理を直接表していて美しい |
白黒のタイルが印象的 |
独立記念塔
城から見えた独立記念塔。目抜き通りとなっていて現代的な高層ビルが立ち並ぶ。日曜日は歩行者天国みたい。
イスラエル支持のデモ |
バスコンセロス図書館
時間があったので1時間ほど歩いて、ヴァスコンセロス図書館に。写真映えする図書館として有名。書架だけでなく、建築すべて、椅子、トイレ、庭に至るまで、隙がなく気合が充満していて、とても良い。
この電線がメキシコ・フィリピンっぽい |
図書館外観 |
この位置から写真を取るために並んでいる |
クジラの骨格模型が展示されている |
高所恐怖症の方にはツラいかも |
例のイス |
トイレ。ガラスは互い違いになっていて外気と通気しつつ、雨や視線を遮断している |
帰りはUber。
夕食はスペイン料理。スペイン支配下だったので、メキシコ料理だけでなくスペイン料理も良いはずだと思って。非常に美味だった。英語は通じなかったがGoogle翻訳を駆使してなんとかコミュニケーション。昔あったワインの立ち飲み屋が¡Salud!(スペイン語で乾杯)という店名前で、原木生ハムやタパスがスペイン風だったのを思い出す。
原木生ハム(セラーノ) |
白身魚のグリル料理(おすすめされた) |
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9/8(月)三日目
当初の計画では、自力で長距離バスにのってテオティワカンに行こうと思っていたが、ツアーに乗っかって、まとめていくつかを見て回るほうが効率的だし、帰りのバスとかを機にしなくて良い、ということでツアーを予約。
4:30にツアーのピックアップなのでUberで指定された場所に向かうがピックアップが来ない。周囲を探してみると、少し離れた場所でズーッと待っていた。バスは12人乗りぐらいでほぼ満席。1週間前ぐらいに予約したが、じつはもう少し早めに予約しておいたほうが安全かも。
あちこちで「日本人ですか?」と日本語で話しかけられる。メキシコでは日本人旅行者は少ないから目立つのだろうか? たまに、中国人から「ニーハオ」と言われる。
熱気球
テオティワカンは熱気球での観光も名物。日の出の時間にあわせて30機以上が飛んでいる。近くの発射場からスタート。パイロット+乗客6人。最初はピラミッドめがけて水平に移動するが、ピラミッドの場所にくると、高度を上げて停滞し、じっくりと見れるような飛行プラン。30分程度で近所の空き地に着陸。ピックアップしにきたトラックに気球を積みこんで発射場に戻る。若干の霞がかかっていたが、上からの全景を楽しめた。
以前に義母がトルコのカッパドキアで気球に乗った話を聞いて、いつか乗ってみたいと思っていたので、良い機会だった。
朝食
近くのレストランで朝食(料金に含まれている)。メキシカン・カフェテリア。好みの具を指さしてタコスに包んでもらったり。
メキシカン・コーヒー。こんな感じの器に入っている。苦目の豆にミルクと砂糖とシナモンが入っている。 |
タコスをオーダー |
土産物屋
朝食の次は、ツアー定番の土産物屋巡り。このへんの名物は黒曜石(オブシディアン)。スタッフが加工品や真贋、伝承などについて説明してくれる。アガベやその繊維を使った織物の説明、メスカルの試飲もあり。
販売品は、実用性が無い置物やドクロのナニカみたいなものしかなく、食指が動かなかったが、他のツアー参加者の人はけっこう買っていた。 今思えば、黒曜石のテキーラグラスぐらいなら買っても良かったかも。
アガベ |
テオティワカンの土産物だが黒曜石にはマヤのカレンダーの図案 |
テオティワカン
昼前に本命のテオティワカンに入る。最初は月のピラミッドの近くの地下構造物や建築様式をガイドが英語とスペイン語で解説してくれていた。土産物の行商人のところで、染料の解説。その後、自由行動。
まずは月のピラミッドに登る。途中の祭壇的なところまでだが、45度を超える急な階段。高地であり、息が切れがち。祭壇からは、メインストリートの「死者の道」がよく見渡せる。ここは手すりがあるので、気を付けて降りて、太陽のピラミッドに。こちらのほうが大きいが、こちらは登れない。周囲には土産物売りの人が。鳥の鳴き声、犬の鳴き声の笛で客引きしている。
南下していって、ケツアルコアトル宮殿まで。太陽のピラミッドから南は観光客も行商人も減る。平らな道ではなく、砂防堤みたいなのを超えていく。
ケツアルコアトルには、人類史博物館に展示があったレリーフの本物を見ることができる。
近くのゲートからバスに乗車して、メキシコシティに戻る。
月のピラミッド |
階段はけっこう急 |
ピラミッド途中のテラスから |
太陽のピラミッド。今は登れない |
ケツアルコアトル神殿 |
世界遺産 |
グアグルーベ寺院
カトリックの寺院、古くからの寺院が残っていて、新しい建物も建っている。メキシコはカトリックの信仰が厚く、観光名所としてではなく、実際の市民の信仰の場である。 この日は月曜日だったが、多くの信者が礼拝していた。懺悔室もたくさん(懺悔中の人は見なかった)。カトリックの寺院らしく、絵画、装飾、パイプオルガン、シャンデリアなども豪華。
ツアーは集合場所の独立記念塔まで戻って解散。
ローマ&コンデサ地区
その後、近くのローマ&コンデサ地区を散策。ビジネス街に近く、ガイドブックによれば、メキシコシティで最も先端的な地区とのこと。 観光客向けのドクロの店などは無いし、レストランも新しい感じ。だた、ショッピング的には、あまりピンとしたものを感じなかった。
メスカル・バーを探したが見つからず。イタリアンに。 イタリアンは世界中どこででも美味しい。メスカル・バーは最終日に行くことができた。
シメのエスプレッソ |
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9/9(火) 四日目
ホテルを早朝にチェックアウト。Uberで北部バスターミナルまで。バスターミナルは近代的。しかし、トイレが昔ふう。メキシコの公衆トイレは有料のことが多い。公園などにもあるが、M$5ぐらいの有料で硬貨が必要。店でトイレを借りる場合もM$5〜M$10。バスターミナルのトイレは、有料だが、なんとスマホのタッチ決済でOK。しかし、中に入ると、紙もM$1と有料。こちらはコインのみでカード不可。しかも、有料なのにトイレが汚い。我慢できれば、バスの中のトイレのほうが良い。
一方バスは、近代的でラグジュアリーなバス。トイレも無料できれい。座席はリクライニング付きのファーストクラスサイズ。LCDの車内エンタメも搭載(スペイン語)。ゆったりとバス旅ができた。
グアナファトは鉱山都市で旧市街は狭くて大型バスが入れない。新市街にバスターミナルがある。旧市街にはローカルバス。Centroと書いてあってみんなが乗るバスに乗車。現金でM$20を差し出したらM$9のお釣り。
ターミナルから市内へのバス |
旧市街は道が狭く、壁に手が届きそう。また、トンネルや一方通行、立体交差もあり、迷子になりそう。カラフルな建物、個性的な店のワクワク感が、迷子てきな街歩きを楽しくさせる。坂道も多く、クラッチが呻りを上げる。旧市街の西側のマーケットで下車。
おばちゃんが客引きしている食堂で昼食。その後、市内をウロウロと観光。
観光地らしく、土産物屋とカフェが多い。屋台や大道芸人も多数。大学もあり、若者も多く、活気がある。昔の鉱山町ということで、ジブリのパズーの村っぽさがあったり。
通路を挟んでキスできるという触れ込みの細い道。M$50で写真を撮ってくれる |
ロープウェイで展望台まで上がる |
元坑道が立体的な迷路様の道 |
グアナファトの街は夜も賑やか。街中で楽団が音楽を奏でて歌って盛り上がっている。夕食後、バーにでも行こうかと思ったが、行こうと思ったところがすべてガラガラでイマイチっぽい感じだったので、外の音楽を聴きながら部屋飲み。
夜はライトアップされて雰囲気が変わる |
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9/10(水) 五日目
朝のバスに間に合うようにUberを予約しようとしたら、Uber Motoしか選択肢にない。日中は普通のUberも選べたのだが早朝は稼働していないようだ。ちょっとリスクを感じたのでので、フロントにてタクシーの予約手配を依頼。現金+チップが必要とのこと。
バスが遅れるリスク、空港での手続きなどを考慮して、バスは早朝便。宿の朝食はキャンセル。実際、事故渋滞で1時間ぐらい遅れて、空港についたのは出発の3h前。早いバスにしておいて正解。
今日は移動日。空港のWiFiで、このブログの下書きなど。
フライトは、trip.comでアエロメヒコを予約した。エアロメヒコのサイトはスペイン語だが、Trip.comは日本語で予約して、予約情報をスペイン語で表示できるので便利。空港についたらキオスク端末でパスポートをスキャンするだけでチェックイン完了。端末は日本語表示にも対応しており、拍子抜けするぐらい簡単。
空港でラップトップを開くと、事前に申し込んでいたAmigo Toursのチチェン・イツァのツアーが前日キャンセル。代わりのツアーを探して空港で申し込む。
メリダへのフライトは順調。しかし現地の天候は雷雨。天気予報によれば湿気が入り込んでいて、夕立的なものは覚悟していた。
空港についてUberを呼ぶも、マッチングしなかったり、してもドライバーからのキャンセル。Authorized Taxiというのに乗る。しかし、メーターはなく料金は事前交渉。タクシーは通常、現金しか受け付けないが、空港のタクシーは、カウンターでカードを切ることでクレジットカードも使用可能。
あとで調べたら、空港からのUber(ピックアップのために空港に入ること)は禁止されているとのこと。Uberのアプリの方でそのように対応しておいてほしいものだ。空港に向かって乗っていくのはOK。
メリダの街はゴミゴミしていてフィリピン的。フィリピンのリゾート地の外、という雰囲気とそっくり。道は雷雨で冠水。ホテルのドアはガタガタ。夕食はコンビニで買ってくることにした。
9/11(木) 六日目
ツアーでチチェン・イツァとセノーテを巡る。chichen-itzatours.comという会社。ほとんどの客はホテルからの紹介で参加していて、ウェブサイトから自力で申し込んだのは私一人。客層が良く、ツアーの内容も充実していた。
8時出発。
Izamal(黄色い街)
コロニアル様式の教会と町並みが残る。建物がすべて黄色にペイントされている。小さいがピラミッドもあって、無料で登れる。もともとはマヤの街だったが、それをすべて壊して、石を再利用して教会と植民都市を建設した。教会の積石などにマヤの文様がそのまま残っている。
マーケット内の肉屋 |
チチェン・イツァ
マヤのピラミッド。テオティワカンは高原地帯にあったが、チチェン・イツァはユカタン半島の石灰岩のフラットな南国ジャングルに建っている。入場料が別途必要。州税がM$100(現金のみ)、自然保護省が外国人の場合M$571(現金またはカード)。
きれいに保存されているが、ここのピラミッドは登ることができない。また、写真でよく見る向きはよく保存されているが、反対画はは表層の飾り石が剥がれて、中の積石が見えている状態。通り道はずらりと土産物屋。
トカゲ |
嵐の前触れ(この後夕立) |
マヤ文明では豹が権力の象徴だったようだ |
見ざる言わざる聞かざる(メキシコ関係ない) |
セノーテ
セノーテというのは石灰岩の大地にあいた垂直に近い穴。いくつもあるが、水がきれいなところは管理されていて泳げるようになっている。ツアーで行ったのはガイドブックによく乗っているところとは異なるところ。デイユースリゾートのような豪華な施設になっていて、快適に過ごせる。ビュッフェ・ランチ(料金に含まれている)のあとに、セノーテで泳ぐ(こちらは+M$250の別料金)。トイレで着替え、荷物をロッカーに入れ(鍵はレンタルM$40)、ライフジャケットを借り(無料)、洞窟の中のセノーテに。ほぼ円形で、水はクリアでけっこう深い。ロープが設置されていて泳ぎが苦手でも大丈夫。水着だけでなく、携帯電話の防水ケースも持参していたので、いろいろ写真撮影。天井に穴があいていて光が入ってきて美しい。
このリゾートには2つのセノーテがあり、一つは明るい感じ、もう一つはまさに鍾乳洞っぽく、つらら石もあったりして、洞窟感が高い。
明るい方のCenote Samula |
鍾乳洞っぽいCenote Xkeken |
Valladolid(茶色い街)
こちらもコロニアル・タウン。テキーラ屋に案内される。買わなくてもOK。トイレを無料で借りることができる。ちょうど夕暮れ時で、いい感じの写真が撮れた。
2hかけてMeridaの街に返ってくる。
夕食はドイツ風。ビール、ソーセージ。
メリダの街は日が暮れると照明やパティオが盛り上がってくる感じ。あちこちで歌声が上がる。入ったレストランもミュージシャンが来て歌っていた。シンガーのシャツが謎日本語。
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9/12(金) 七日目
メリダ→メキシコシティに戻って来る。そのまま直行でミネソタに帰ってもよかったのだが、良い感じの連絡便がなかったので、再度一泊。こんどはセントロ地区という、古い建物が残っている地区。中身はホテルや高級ブランド店やレストラン。
チェック・インまで散策。
これまでの散策で行き逃していた、テキーラ&メスカル博物館。製法展示と試飲でM$80。
アメリカに来て覚えたのがバーボンとテキーラ。アメリカでは、日本でよりもずっと多くの種類が手に入る。テキーラはアガベ(アロエみたいな植物)から作った蒸留酒のうち特定の産地と純度のものを刺す。それ以外はメスカル。定義上はそうだが、一般的には、テキーラは甘め、メスカルはアルコール度数も高く辛めの味付けの傾向がある。現地では、アルチザン・メスカルという、クラフトビール的なのが流行しているとのこと。私にはテキーラのほうが好みであることが、飲み比べてよくわかった。
メスカルとテキーラ |
後ろに見えているのがホテル。手前がイベント会場 |
ホテルは古い建物を改装したもの。エレベータが旧式でボーイさんが操作する。
ホテルの眼の前の広場で、独立記念日(上述)の大型イベントがあって、すごい人出。
夕食は近くのバーで、メスカルとテキーラを飲み比べ。
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9/13(土) 八日目
ホテルで朝食を食べて、帰国。フライトは午後なので、近所のマーケットまで散策。その後Uberで空港まで。早めについて、空港でこの記事の下書き。
特定の地区だけでなく、セントロ地区の南東側は、マーケット地区。路地に地元民むけの店が密集している。 とくにメルセー市場は、カオス!想像していたような市場。中も広く、迷子になって外に出れない。道にも露店が続いており、すこし歩いて、拾えそうな場所でUberに乗って空港に。
ネイル屋 |
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まとめ
テオティワカンでの熱気球、セノーテでのスイミングなど、やりたかった体験ができて、非常に満足。テオティワカンのピラミッドにも登ることができた。
チチェン・イツァは下から見るだけだったので、期待したほどではなかった。
メキシコシティでの博物館、お城、マーケットや露店、グアナファトでの街歩きなど、街歩き体験も非常に楽しい。イメージどおり、賑やかで活気がある空気が良い。スペイン語は全然だが、翻訳アプリやゼスチャーでだいたい思ったことができた。観光地でもあり、現地の人の許容幅に助けられた。
トータルとして、けっこう歩いた。また、移動やツアーの都合で早起きも多い。ホテルで朝食を食べたの3回。4回はコンビニ飯。移動も多かったし、肉体的には、けっこうハードな感じで詰め込んだ。
最初のハイアットを除いて、グアナファト、メリダ、セントロ地区でのホテルは、歴史的建造物を改築したものだった。街に泊まっているという雰囲気があって、これも旅の気分を盛り上げる。
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