アメリカでは車での移動が多く、移動中に音楽を聞くこともあるがポッドキャストを聞くこともある。
ポッドキャストとは、ラジオのトーク番組みたいなのをスマホのアプリから聞くものである。
中学生・高校生のころはラジオの深夜放送を聞いていたり、結婚後は朝の時間帯にテレビではなくラジオ(FM802)を聞いていたりとラジオのフォーマットには馴染みがある。そういえば、中高時代、BCLという海外短波放送を聞く趣味を行っていたりもした。アメリカのラジオは英語なので、今はポッドキャストを聞くことが多い。
コロナのせいで旅行や飲み会をすることができなくなり、日本への一時帰国も制限があり時間もある。ポッドキャストの収録にトライしてみた。
↓音が出ます
自転車を始めた友人をゲストに、初心者Q&Aみたいな内容で話してみた。
下記のウェブサイトだけでなく、Spotify, Apple Podcast, Google Podcastなどから聞くことができる。iPhoneのPodcastアプリで「Minnesota Hoso Kyokai」を検索すると出てくる。サブスクリプション登録、★いただけるとありがたいです。
https://open.spotify.com/show/7maKJtYqXxFxi7JMWzvHgG
https://www.google.com/podcasts?feed=aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy80MzY4MDM3NC9wb2RjYXN0L3Jzcw==
https://podcasts.apple.com/us/podcast/minnesota-hoso-kyokai-mhk/id1543861412
コンテンツ自体は配信サイトの方を見ていただくとして、ここではその舞台裏を説明しよう。
Podcastの始め方
1.Zoomミーティングで会話を行い、それを参加者ごとのチャンネルに録音する。30-40分の予定だったが、結局1h32mの収録時間となってしまった。時間が伸びれば、その分、編集が大変になる。
2.無駄な部分をカットして編集する。編集ソフトはLinux上でAudacityを使った。Audacityはマルチプラットフォームのフリーソフト。WindowsやMacでもAudacityのユーザは多く情報が豊富。
当初の予定では、話者ごとの別のチャンネルに録音して、あとでミックスしようと思っていた。しかし、Zoomの個別録音はミュートしている間はファイルには録音されず、時計が同期しないので、あとで編集するのがかえって大変になってしまった。全員を1つのチャンネルにミックスしたものから、「あー」「うー」と言っているところをカットしたり、反応が薄い部分をカットしたりして、1h32mの収録を1h15mぐらいに圧縮。文章であればもうすこし推敲できると思うのだが。
3.MP3 mono 96kHz CBRで書き出し。
4.オーディオレベルを調整する。Auphonicに放り込むとAIで最適に調整してくれる。月に2hまでなら無料。
5.Podcastサイトにアカウントを作り登録する。今回はAnchor.fmを使ってみた。無料。AnchorからApple Podcast、Google Podcast, Spotifyなどに配信が可能だ。
Podcastの番組名は、hogehoge.fmというものやラジオっぽいものが多い。今回は、とりあえず安直に、Minnesota Hoso Kyokai(MHK)としてみた。
実際に、1本作ってみた所、いろいろと課題が多い。現在、番組を作っている人たちの苦労・苦心が良くわかる。
まず、編集が大変。1hの番組を編集するのに、軽くその3倍の時間が消費されるだろう。
音声がきれいではない。私も参加者の皆さんも普通のPC会議のツールで参加したが、レベルがバラバラだったり、音が割れたり、ちゃんとマイクを使って収録された番組とは大きな開きがある。
シャベリがぎこちない。録音して聞き直してみると「あー」「うー」言っていたり、同じことを何度も繰り返し喋っていたり。編集の手間を軽くする、という意味でも、もっと練習して一発でちゃんと使えるようにしていかなければならない。
録音環境について
しゃべりのテクニックではなくて機材での検討。PodCasterはマイクにこだわっている方も多いが、私は駆け出しなので一般機材で工夫する段階。
ヘッドセットと、ウェブカム内蔵のマイクを比べてみた。ウェブカムのマイクの方はどうしても室内の反響音を拾ってしまうので聞きづらい。最新のPC内蔵マイクだとそのへん、うまく処理されているのだろうか?
一方、ヘッドセットは声をきちんと拾うのだが、口の音なども拾ってしまう。布で手製の風防をかぶせてマイクのゲインを上げて補正したら、だいぶマシになった。
余談
出版がウェブになり、テレビがYouTubeになり、ラジオがPodcastになる。個人がコンテンツを発信することはこれからも続くだろう。ウェブを初めて見た25年前からそういう世界は素晴らしく感じた。「暗い森」説もあるが私は希望を持ちたい。全員がコンテツを発信する必要はないが、芸に身を助けられることもあるだろう。
コンテンツとは何か。私の理解では、1.そのヒトしか持っていない内容を 2.伝わるように伝える、こと。
「そのヒトしか持っていない内容」とは、じつは、自分で考えたこと・体験したこと全てが該当する。教科書やネットの記事をなぞっただけだとオリジナルな内容ではないが、そこから自分で工夫すればそれはオリジナルである。また、たんになぞっただけでも、そこで感じたことや体験したことはオリジナルである。そう考えるとコンテンツは多い。
「伝わるように伝えること」は練習あるのみである。このブログも練習の一つ。だいたい20本ぐらい記事を書くと、自分に合った文体やスタイル、ジャンルなどのコツがつかめてくる。また、50本ぐらい貯まってくると自分自身で参照することが増え、相乗効果的に価値が高まって行く。伝えたいターゲット想定できれば、噛み砕くレベルも、それ以下にしなくてもよいレベルもわかってくる。
ポッドキャストはブログに比べて、収録・編集の手間がかかる。臨界点である第50回まで続くだろうか?
「伝えたい欲求」は、開始時点ではあまり必要ないように思う。だれも読者が居ないようなブログでも、自分へのメモ書きのように続けていれば、上に書いたように、ある時点から急速に価値を持ち出してくるし、目的やモチベーション、読者なども後から付いてくる。
閑話休題
よく聞いているポッドキャストの番組を紹介。
- Side by Side Radio 自転車。論文解説などの専門的な話もある。それだけでなく、雑談回の第30回、第65回も非常に面白い。
- Replicant.fm トレラン系?ビール系?緩めの話が多くて気軽に聞ける。
- Rebuild.fm テック系のメジャーなポッドキャスト。主催者がシリコンバレー在住なのでアメリカの話題も多い。 271回はAudrey Tang(唐鳳)がゲスト。
- TuringComplete FM プログラミングがテーマ。最近更新されていないが、内容は非常に深い。
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