2022年5月16日月曜日

Total Luna Eclipse 20220515

2022年5月15日。日曜日の夜。USで皆既月食が見えた。よく晴れていたので写真撮影にトライしたのだが、いろいろとダメな点があり、次に活かすために反省点をまとめておく。

 


 

 

ロケーション

5月は太陽高度が高いので月は低い。地上の景色と組み合わせた星景写真とすることを思いつく。時間は2130〜なので、方角は南東方向。Mpls, St.P含めて考えたが、St.PのState Capitalの前の芝生からSt.P市街を入れ込む方向で。State Capitalは丘の上に建っていて、南東方向に市街を見下ろして、前は芝生公園になっている。この選定は非常に良かったと思う。

 

準備

ここは失敗した部分。開始時間を30分ほど勘違いしていて、現場着した時には部分食が始まっていた。バタバタして準備不足で本撮影に突入してしまったのが敗因。時間には余裕を持って、本撮影に入る前の条件出しと事前確認をきちんとしなければならない。 


画角

慌ててカンで市街を見ながら画角を決めてしまったのが失敗。

スタート時の月の位置と終了時の月の位置。カメラはAPS-CのEOS 70D、レンズは15-85ズーム。写真の画角で38mm(フルサイズ60mm相当)。部分食開始が2127、皆既食開始が2229。1時間で約15度動く。腕を伸ばして手を広げ、親指から小指までで、約22度(太陽の暈の半径)を基準に、もっとズームして、画角、方位を決めておくべきであった。最終的にはトリミングすることになる。

 

部分食開始時(2140ぐらい)

 
皆既食開始時(2230ぐらい)

 

インターバル、露光

今回の設定は、Aモード。f/8.0固定。露出補正-3.3。ISO=640固定。シャッター速度をオートで月の明るさや背景の明るさで自動適応させる計画。しかし、部分食の始まの2分ぐらいは1sでシャッターが落ちていたがそこから先は2sで変化せず。月明かりの変化には追従せず、地上のビルや全体の明るさに引っ張られてしまった。目論見どおりには月明かりの変化に追従しなかったけど、合成した結果を見るに、それはそれでアリだという感じ。月の明るさのダイナミックレンジに適応するには、RAWで記録しておいて、現像時に露出補正していかなければならないだろう。それはとても大変。

撮影間隔は、Magic Lantan内蔵のインターバルタイマで60sごと。合成時に具合をみながら比較明合成。結果、3分ごとの合成だと、下の写真のようにちょうど良い感じに。4分ごとだと間延びした感じになる。

 

ブレ

今回、いちばん失敗したのがブレ。レンズのISを入れっぱなしにしておいたので、地面やカメラの微振動を拾ってしまって盛大にブレた。これも、最初の試し撮り時にきちんと拡大しておけば、たとえば、静音モードにするなど、対処できただろう。準備・段取り・試し撮りの悪さが根本原因。いつもはISがないシグマを使っているので、三脚使用時にISをOFFにするのを忘れがちであった。

 

後処理

上述のように、GIMPのstartrailプラグインで比較(明)合成してトリミング。

ブレているのが悔やまれるが、本来はこういうのをきちんとした解像度で撮りたかったのだ。

 


その他の写真はこんな感じ







 

 

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