2020年12月24日木曜日

SNOWPEAKのコーヒードリッパー

外の気温は−20℃。雪が降っている。コロナと気象で家に閉じ込められている状態。

せめて経済を回そうと、コーヒードリッパーを買った。自分へのクリスマスプレゼントというやつだ。

2020年12月18日金曜日

『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』

著者はウイルス免疫学を専門とする医師。日経ビジネス電子版の連載を書籍化したもの。インタビューを描き起こした会話調なので、密度は薄まるが読みやすい。2020年11月までの情報が反映されている。コロナウイルスの基本的なところ、感染予防、からウイルスについてまでわかりやすく解説されている。科学的根拠を基に書かれており、今の世の中で生きていくためには、ぜひ読んでおくべき。Kindle版もあるので紙本が売り切れでも海外でも読むことはできるだろう。

 

 

ウイルスの素性としてはインフルエンザほどの感染力(R0〜2.5ぐらい)。ただし致死率は2%で、約100倍。無症状者も感染させることがある。「風邪やインフルみたいなもので心配する必要はない」という言説は間違いだ。正しく適切に恐れなければならない。

感染自衛策は、栄養と睡眠、手指衛生、咳エチケット、3密を避ける、体調不良時の自宅待機、マスク、換気、水でのうがい。洗ってない手指で目鼻口を触らない。睡眠の大切さも強調されていた。逆に、買ってきた品の清掃や服への付着は、さほど気にしなくてよいそうだ。もちろん、消毒液を空間噴霧しても健康被害なだけで効果はゼロだ。

ワクチンによる集団免疫獲得が収束条件。逆に言えば、ワクチンが出回るまでは、基本的に、これらの接触抑制などの感染対策しかすることがない。

もしかかった場合の治療は抗ウイルス薬と免疫抑制薬(DEX)の組み合わせが主流。抗ウイルス薬で増殖をおさえつつ、過剰な免疫を抑制することで炎症・臓器不全を防ぐ。

新型コロナウイルス向けには核酸ワクチン(mRNAワクチン)が実用化された。一般的なワクチン(不活化ワクチンなど)は、ウイルスのタンパク質を投与することで人体の免疫機構(記憶細胞など)に免疫を獲得させる。核酸ワクチンはウィルスの遺伝子を人体に投与することで人体内部でウイルスのタンパク質を生産し、それに対して免疫が獲得される

免疫機構については『はたらく細胞』がわかりやすい。

核酸ワクチンは10年後ぐらいに実用化されるかと思われていたが急速に開発が進み、今回、初めてヒト向けに承認された。これまでは実績が無く研究していたのがベンチャーなどで、今回の波に乗ってスピード勝負を掛けたのが開発期間短縮の事情。ウイルスを増殖させて作る不活化ワクチンと異なりRNAを合成するだけなので大量生産が可能なのもメリットだ。新しいタイプのワクチンとはいっても、いきなり人体実験というわけではなく、2020年8月ごろから治験がはじまっており、安全性に関しては十分なデータが得られているというのが承認の理由。実際アメリカでは治験募集の広告は多く見かける。金のない若者が大量に応募したのも研究が進んだ理由の一つ(ビオンテックのワクチンで4万例)。また副反応に関してはかなりハードルを下げているという情報もある。

BBCの記事を参照しても、技術的には先行開発が進んでいて、遺伝情報が公開されるのが早かったので、相当早い時期からワクチンが開発され治験が始まっていたことがわかる。そして今回は、ウォーターフォール型ではなくリスクを取った先行投資型で開発が進んだ。

一方で不活化ワクチンの開発も並行して進んでいる。応急処置として新型の核酸ワクチンをポイントを絞って使いつつ、従来型の不活化ワクチン・成分ワクチンを待ったほうが長期的には安心できるという意見もある。

アメリカやイギリスでは大流行してたくさんの死者が出ているので、リスクを知りつつも核酸ワクチンを急速導入している。副反応に対しては保証金など、金で解決。しかし、日本はうまく抑え込めている、副反応に対する拒絶が大きい。よって、状況を分析しながら不活化ワクチン(または安全が実証されたワクチン)を慎重に導入、それまでは接触抑制でなんとか抑えこむ、というのが日本に推奨される対策としての著者の意見だ。

また、筆者は、科学的に誠実な態度として、これらのワクチンは効果はあるだろうが、その効果のほど(感染を抑えるなど)は現時点で不明、と言っている。それと同様に感染抑制についてもよくわかっていないので、「新しい生活様式」も、どの程度がいいかはやって行きながら、適切なレベルに調整することが必要。現時点で明確な答えはない。科学者は、わからないことはわからない、と言う。逆に言えば、断言は信用ならない。

だいぶ普及してきた考え方だとは思うが、検査して陰性だったからといって安心できない、という点にもページを割いて触れられている。PCR検査は事前確率が高い群に対して行うのが有効だ。こういった、専門的な見地からは答え出ている事柄に対しても「オレ理論」を展開する素人は多い。デタラメを分別するツールになる。日本でもポピュリズムで「敵」を作ったり「安心」に訴えるといった感情重視・論理軽視の動きが増えてきた。今後も注意が必要だ。

 

2020年12月14日月曜日

『一般気象学』

大学教養レベルの気象入門テキストとして書かれている。教科書にしては語り口がわかりやすく、この分野では広く読まれている名著。高校レベルの物理法則から丁寧に論理と計算を展開し、飛躍なしに気象に関する結論を導いている。結果だけを示されたときに「なぜ?」と感じる疑問が解決するのは心地よい。例えば、なぜ地球にだけ水があるのか?という疑問を理解したいと思うだろうか。

このような論理展開が好きな方は『光の鉛筆』シリーズも気に入ると思う。


 

 

前半では、気象の源となる大気の取り扱い方法を丁寧に解説している。例えば、湿潤断熱減率などだ。大気は膨張する気体で水蒸気を含むので、温度・圧力・湿度などは高度によって様々に変わる。そこで温位や混合比(絶対湿度)などの概念が導入される。それらのパラメータをとおして大気の状態はより見通しよく理解される。ここまでの知識で下層に湿潤大気が流れこむと対流不安定が生じ豪雨となることが理解できる。

後半ではメソスケールの実際の気象現象(集中豪雨や台風)や成層圏での大気の動き、地球温暖化などの気候変動についても解説されている。

 

 

 

2020年12月8日火曜日

Podcast始めました

アメリカでは車での移動が多く、移動中に音楽を聞くこともあるがポッドキャストを聞くこともある。

ポッドキャストとは、ラジオのトーク番組みたいなのをスマホのアプリから聞くものである。

中学生・高校生のころはラジオの深夜放送を聞いていたり、結婚後は朝の時間帯にテレビではなくラジオ(FM802)を聞いていたりとラジオのフォーマットには馴染みがある。そういえば、中高時代、BCLという海外短波放送を聞く趣味を行っていたりもした。アメリカのラジオは英語なので、今はポッドキャストを聞くことが多い。

コロナのせいで旅行や飲み会をすることができなくなり、日本への一時帰国も制限があり時間もある。ポッドキャストの収録にトライしてみた。

 

↓音が出ます


 

自転車を始めた友人をゲストに、初心者Q&Aみたいな内容で話してみた。

下記のウェブサイトだけでなく、Spotify, Apple Podcast, Google Podcastなどから聞くことができる。iPhoneのPodcastアプリで「Minnesota Hoso Kyokai」を検索すると出てくる。サブスクリプション登録、★いただけるとありがたいです。

https://anchor.fm/nobuhiro-kondo

 

コンテンツ自体は配信サイトの方を見ていただくとして、ここではその舞台裏を説明しよう。

 

2020年11月30日月曜日

ニンニクのアヒージョ

感謝祭の4連休(木曜〜日曜)、今年はコロナの影響で旅行どころではない。アメリカの感染者は急上昇。死者も入院者も春の状況を遥かに超えている。知り合いの知り合いぐらいでは、感染者の話をしばしば聞く。しかし、人々は対応に慣れたのか、疲れたのか、節制があまり効いていない状況。それが感染を加速している。

しかし、こんな状況でも勤務先では日本人出向者は毎日出社(ローカル社員は基本在宅勤務)。カミカゼ・アタックである。他社の話を聞くと日本人も米国人も完全在宅の所ばかり。

さすがに感謝祭の休日は出社しなくてもよいので、ニンニク料理を作ることにした。

 

 

2020年11月29日日曜日

Banning State Park

Minnesota State ParkのFee Free Dayなのでハイキング。

比較的近場で評判が良さそうなBanning State Park。急流と採石場跡。気温は0℃ぐらい。高速道路はきれいに除雪されているが、公園内のトレールは雪が有ったり無かったり。部分的に凍結していたり。快晴で写真日和の一日。駐車場から反対側の滝まで川沿いのトレールを歩く。滝で昼食。素麺、リンゴ、コーヒー。帰りは林間ルート。キャンプ場もあり、夏も楽しそうな感じだ。

 

 

 

2020年11月2日月曜日

『歴史は「べき乗則」で動く』

1980年ごろから、カオスや複雑系など、予測不可能なことを理論化しようとする試みがなされてきた。本書は、同様に予測しづらい事象である、べき乗則(べき分布)についての啓蒙書である。人間の体重などは平均値の周りに分散する正規分布を描くことが多いが、地震の発生頻度と強さはべき分布に従う。小さい地震は頻度が高いが大きい地震は頻度が低い。しかし頻度は低くてもゼロにはならず、大地震は発生し、壊滅的な被害をもたらす。


 

地殻のプレートが運動してその歪が開放されて地震が発生すると考えられている。プレートの動きは一定なので、ある程度の歪が貯まれば開放されて、周期的に大地震が発生するという考え方もあった。しかし統計データによってそれは否定されている。歪が開放されるエネルギーはべき乗則に従う。大きな開放は小さな開放と全く同じで、発生頻度が違うだけ。大きな地震は頻度は低いが周期的には発生せず、予測は不可能だ。地震のべき乗則は岩石の壊れ方のべき乗則からきており、根本的には壊れた破片の大きさスケールに関する自己相似性(スケール不変性)が原理となっている。

この現象(べき乗則)は自己組織的な臨界状態を持つ構造に対してトリガーがかかって連鎖反応が発生するメカニズムによって発生し、そこらかしこで見られる。それは、自然科学の分野に限らない。株価の変動、都市の人口分布、資産分布、論文の引用数など、人間社会のあちこにも見られる。

そして、戦争の死者数と頻度の関係もべき乗則に従う。歴史家によれば戦争の原因は色々あるだろうが、統計的には、戦争は結局起こる。小さい戦争は度々、大きい戦争も希に。それは、戦争の背景にも根本的な一つの原因があり、それがスケール普遍性を持っていることを示している。世界大戦は特別な原因で発生する特別なことではない。確率的に少ないが必ず発生する、単なる戦争の一つなのだ。地震の比喩でいえば、なにかのきっかけで争いが発生し、それがどこまで大きくなるかは確率による。




2020年10月19日月曜日

『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』

イギリスの教師が、世界の高教育5カ国(フィンランド、日本、シンガポール、中国、カナダ)を訪問して現場インタビューをもとに考察をまとめている。筆者の教育者としての現場感覚が非常に生かされている。日本については、とくに集団生活が重視されていること、中学卒業まではどこでも同じレベルの教育が受けられるように制度上もとくに注意が払われれいること、が特徴として挙げられている。


 

他の国についても、教育のやり方の特徴だけでなく、制度についても精密な分析がなされていて、それが教育風土と強い関連があることが興味深い。

本書で繰り返し述べられている考え方として、西洋では個人には生得的な能力差があると考えられているが、東洋では努力により能力は獲得できると考えられている、という考察だ。遺伝解析では半分ぐらいの能力は遺伝的らしいし、東洋人もそれを認識している。しかし、能力で劣っていても努力で克服できるというのが東洋式(儒教的)な考え方、と指摘している。逆に西洋人は、努力=能力が劣っているという認識らしい。逆に生得的なものを変えられないという考え方が個性を尊重するということにもなっているのだろう。



パンク修理

自転車に乗っているとパンクは避けられないトラブルだ。

今回のパンクでは写真を撮りながら修理したので、パンク修理手順を記事にしてみよう。

 


 

2020年10月5日月曜日

Frontenac State Park Camp

10月になりだいぶ寒くなってきたが、まだキャンプは可能。Pepin 湖畔の Frontenac State Park にキャンプに行ってきた。